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2018年12月11日 放送 第844回
シリーズ「外食王」第5弾 "超"進化!ラーメン新世紀
放送内容詳細
“1000円の壁”を超える!「食べたことない“珠玉の一杯”」とは

東京・新宿のファッションビルに入る人気ラーメン店「MENSHO SF」。週末には、若い女性やカップルたちで大行列が。お目当ては、パスタにも見えるような、オシャレなメニューの数々。サッカー界のスーパースター、デビット・ベッカムがわざわざ食べに来た一杯もあるという。これまでの「ラーメン」とはまるでイメージの違う商品だ。
こうした独創的なラーメンを生み出すのが、庄野智治さん(38歳)。原材料や麺、具材まで、素材は一つひとつ自分の足で探し出したもの。スープでは鯛の中骨をじっくりと煮出し、塩ダレにはおよそ10種類の出汁を抽出、3日かけて仕込む。麺には岩手産の小麦を使い、店舗で製粉、歯ごたえや風味にこだわる…。これまでのラーメンと、まるで“別物”だ。
ここまでして“こだわりの一杯”を提供するには、ある理由があった。それは「ラーメンを、フレンチやイタリアンに匹敵する料理にしたい」という夢だ。狙うのは「脱・B級グルメ」。しかし、そこには“1000円の壁”がそびえ立っていた。
一般的に、ラーメンは一杯500円〜800円台。1000円を超えるラーメンを出す店はほとんどない。「こだわって作りたいが、1000 円以上のラーメンを出すと客が引いてしまう」のだ。一方でパスタや蕎麦といったほかの麺類には、平気で1000円を超える価格が…。業界にも客にも、「ラーメンは安い庶民の食べ物」という固定観念が染み付いているのだ。
庄野さん、この“壁”をどうやって乗り越えるのか。誰もが食べたことのないような「珠玉の一杯」づくりが、密かに進んでいた…。
「必要な栄養素は全部、これ一杯で」!?ヘルシーラーメン

日本人に必要とされる栄養素は、30種類以上。普段の食事だと、ご飯やパンのほかに、「主菜5種類」「副菜6種類」「乳製品2種類」「果物2種類」を食べないと満たすことはできない。「求められる栄養素をすべて満たす一食」は、相当に難しいのだ。
ラーメンに含まれる主な栄養素は通常、10種類ほどだが、「ラーメンで、1日に必要な30以上の栄養素の全てを、1食分摂ることができる」という一杯を生み出そうという挑戦が動き出していた。
2016年に企業したばかりのベンチャー企業「ベースフード」の社長、橋本 舜さん (30歳)。橋本さんの前職は、IT大手。かつて、激務で自ら体調を崩したり、健康に不安を抱える同僚の姿を目の当たりにしたことから「手軽に美味しく栄養を採れる食事を作れないか」と起業、開発を始めた。栄養価が高いだけでなく、腹持ちがよく味わいにもこだわった完全食を作るため、100回以上の試作を繰り返した。
そしてついに、完全な栄養素を摂取できる、パスタ麺を完成。Amazonで去年2月に発売すると、4日間で2500食を完売するほどの人気に。その後半年間で、5万食を売り上げた。
その橋本さんが今、考えているのが“ヘルシーラーメン”だ。「健康に良くない」イメージがつきまとうラーメンを、開発したパスタ麺を使いながらスープもヘルシーにすることで、むしろ健康にいい“完全食ラーメン”にして世に広めたい、と考えていたのだ。
タッグを組んだのは、魚介系濃厚スープが売りの「ラーメン凪(なぎ)」。社長の生田さん、これまでダイエットに気を使う女性客や健康意 識の高い40代以上の男性客を取り込もうと、ヘルシーなラーメンの開発を試行錯誤してきたが、思う成果を上げられずにいたのだ。
しかし「究極のヘルシーラーメン」、開発にはいくつものハードルが…。果たして、本当に実現するのか?
今週のピックアップ曲 ― あの場面でかかっていた名曲は何? ―

アーティスト | 菅原一樹 |
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曲名 | Melt Your Noise |
アルバム | Further in the future |
本編25分46秒。
目黒区にある創業2年のベンチャー企業、ベースフード。
1食で日本人に必要な栄養素を全て摂取できるベースパスタを開発している。
このシーンで使用している曲は「Melt Your Noise」
菅原一樹氏によるアルバム「Further in the future」に収録されている。
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