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2025年12月26日 放送 第1197回
激安スーパーの大勝負!~トライアルの西友改革~
今年7月、九州を中心に334店舗を展開するディスカウント店「トライアルHD」が、首都圏の駅前を中心に245店舗を展開するスーパー大手の「西友」を買収した。買収額は約3800億円。自社の時価総額にも匹敵する大型M&Aで勝負に出たトライアルは、合算の売上高が1兆円を超え、食品小売業界では「セブン&アイHD」、「イオン」に次いで第3位に躍り出た。今回の買収を機に、本格的な東京進出を果たしたトライアルは、すぐさま「西友改革」に着手。さらに、スーパーだけでなくコンビニ型店舗の「トライアルGO」も東京に初出店させることに。これまでITを駆使した売り場づくりやマーケティングでコストダウンを図り、「流通情報革命」を宣言しているトライアルの戦略は、物価高に悩む消費者の心を掴めるのか。小売業界の大改革を、ガイアは「西友買収」の直前から独占取材で追いかける。
内容詳細
トライアルの「西友改革」、老舗スーパーの復活なるか
7月1日に西友を買収したトライアル。九州を地盤にしてきたトライアルにとって「都心の駅前に大型店舗を構える西友が、何よりも魅力だった」と語るのは永田洋幸社長だ。西友は元々、西武百貨店のスーパー部門として1956年に設立。駅前の好立地へ次々と出店を進めてきた。その一方で「無印良品」や「ファミリーマート」を生みだし、日本初のネットスーパーに取り組むなど、時代を先取りする戦略で、日本の小売業を牽引してきた。しかし、1990年代後半から業績が悪化。一時は、米ウォルマートの傘下に入るなど経営は二転三転、業績が回復するには至らなかった。そんな西友の立て直しを任されたのが、出口直樹さん。トライアルから西友に送り込まれた、売り場の改革を推し進める責任者だ。着任後、都内にある西友の店舗を視察した出口さんは「いろんなスーパーがある中で、西友は中途半端な位置になっている。来店動機になる目玉商品を訴求していきたい。」と厳しい言葉を口にした。そして、トライアルの人気商品を投入するだけでなく、トライアルが得意とするITを駆使した徹底した効率化と、客の購買意欲を掻き立てる仕掛けで「西友改革」に乗り出した。
東京に誕生!「トライアル西友」の逆襲
西友改革の責任者・出口さんは早速、東京進出の象徴となる店舗の開発に動き出す。東京・小平市にある西友の花小金井店を「トライアル西友」という新たな店に生まれ変わらそうと決めたのだ。この店の店長で、西友一筋32年の店長・鳥谷部和世さんは「お客さんに感動してもらえる現場に立ち会えるのは楽しみ」と、出口さんとともに、改革に取り組むことに。課題は、魅力ある品揃えと、客を惹きつける売り場づくり。そして、閑散としてしまっている2階の日用品売り場に客を呼び込むことだった。11月下旬のオープンが決まった「トライアル西友1号店」。食品売り場には、トライアル名物となっている299円の「ロースかつ重」のほか、国産和牛を破格の値段で投入。さらに、客が売り場で商品のバーコードをスキャンし、会計できるレジカートも導入した。「今の時代は、ただ安いだけではなく、価値ある安さ」と語る鳥谷部さん。新たな店で、再び消費者の心を掴むことができるのか。
西友買収 もう一つの狙い
一方、トライアルの「西友買収」には、もう一つの狙いがあった。それが、トライアルのコンビニ型店舗「トライアルGO」の東京進出だ。これまで郊外の大型店舗が主だったトライアルが、都市部の客を狙って2022年から九州で展開を始めたトライアルGO。西友買収を機に、この小型店を東京に初出店し、大手コンビニとのガチンコ勝負に挑もうというのだ。その戦略とは、トライアルGOが西友を取り囲むように集中的に出店する、というもの。実は、西友をセントラルキッチン化して、トライアルGOで販売する弁当や総菜を調理しようと考えていたのだ。価格設定もスーパー同様に常識破り。担当者も「胃袋争奪戦」と豪語する、トライアルの新たなコンビニ戦略。首都・東京を制することはできるのか。
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2025年4月28日










