日経スペシャル ガイアの夜明け

毎週金曜日夜10時
テレビ東京系にて放送中
テレ東BIZにて配信

BACKNUMBERバックナンバー

2026年10月30日 放送 第1240回

ニッポン発!世界で稼ぐ~“新農業”100兆円産業を創出へ~

番組を見逃した方はこちら テレビ東京ビジネス オンデマンド

日本人がアメリカで起業し、最先端の植物工場でイチゴの大量生産を実現した、いま注目のスタートアップ企業「オイシイファーム」。気温・湿度・光などをコントロールすることで、世界のどこでも日本と同じ環境を再現し、受粉に必要なハチの動きまでAIで徹底的に管理することで、これまで難しいとされてきた植物工場でのイチゴの生産を可能にしたという。そのオイシイファームが日本に凱旋。東京で、安川電機など最先端技術をもった日本のトップ企業たちとオールジャパン体制で研究開発を加速。果物の生産だけでなく、植物工場自体の輸出を狙い、100兆円規模の産業を創出しようと動き出していた。一方、マッキンゼー出身の若手経営者が率いる「日本農業」は、新たな栽培方法とブランド戦略で日本のリンゴをアジア各国に売り込み、儲かる農業で生産者の減少をも食い止めようと挑んでいた。世界で稼ぐ日本の新農業、その挑戦を追う。

  • 見逃し配信も 番組未公開も テレ東BIZ 14日間無料

内容詳細

銀座の超有名店も絶賛!植物工場でつくる“高級イチゴ”

ミシュランで二つ星を誇る日本料理の名店「銀座 しのはら」。この店に、イチゴを使った新メニューが生まれた。最中(もなか)にフォアグラやキャビアを重ね、最後にイチゴを添えるというもの。このイチゴは、店主の篠原武将さんが試食し「これだけおいしいと使ってみたくなる」と、新メニューの開発を決めたという代物だ。このイチゴをつくったのが、古賀大貴CEOがアメリカで起業した、いま注目のスタートアップ企業「オイシイファーム」。ガイアは2年前から、古賀さんとオイシイファームの挑戦の取材を続けてきた。2年前、アメリカ・ニュージャージー州にあった全米最大級のプラスチック工場を買い取り、イチゴの植物工場を稼働させた。気温・湿度・光などを日本と同じ環境にし、イチゴの育成に最適な環境を作り上げることで、受粉を行うハチの動きまで正確にコントロールすることに成功した。今では全米のスーパー約500店舗に向け、季節に関係なく、安定的に、高品質なイチゴを届けられるほど生産量も確保できている。


狙うは“100兆円産業” オールジャパンで世界に挑む

古賀さんがアメリカで起業した理由。それが「No.1になるためには、最も厳しいマーケットであるアメリカで、植物工場では無理だといわれる作物から挑戦しよう」というもの。葉物野菜以外の生産が難しいとされてきたなか、果物の中でも実現が難しいとされてきたイチゴの植物工場に挑戦。日本の産業用ロボット大手の安川電機などと手を組み、独自開発の機械やAIを組み合わせて実現させることができた。さらに、イチゴの成功を機に、NTTやミツミといった日本の大企業も次々に出資。525億円もの資金調達に成功し、今やユニコーン企業にまで成長している。古賀さんが次に目指すのは、植物工場をパッケージとして輸出することだ。「気候変動があり、土地も水も人も足りない。そのうち農業はほとんどが植物工場に置き換えられる。そうなると100兆円産業になる。日本には植物工場向けの技術を持つ会社がたくさんあるので、そういったところと組んで、日本から植物工場を世界中に輸出していく」。


“植物工場専用”を日本から生み出す

動き出した古賀さん。まずは東京・羽村市にある物流倉庫を植物工場へと改装することに。イチゴの生産効率を高めるために、広さだけでなく培地を何段にも詰める高さが必要だったからだ。さらに、これまでは手作業や代替品で賄ってきた設備や部品は、安川電機などと手を組み、植物工場専用に新たに開発するという。一方、設備と並んで重要なのが、植物工場専用のイチゴの品種の開発だ。低コストで量産できる品種を日本の種苗会社とも連携して作り上げていく。設備とイチゴを同時に開発しながらすすむ、世界に先駆けた新たな植物工場。東京都の小池知事や政府も注目する一大プロジェクトだ。一方、オイシイファームと手を組む安川電機も、植物工場の建設に大きな意義を感じていた。小川前社長は「メガファームの一つの建屋の中でも間接的な仕事、直接的な仕事がある。そういう意味で将来のロボットのポテンシャルはいまの自動車産業の比じゃない、相当に大きい。」と期待を寄せる。日本の叡知が集結し動き出した、植物工場開発の行方は…。


元マッキンゼーが挑む“儲かる農業”

果物好きが多いという、台湾。スーパーには定番のパイナップルや、パッションフルーツ、さらにはドラゴンフルーツなど「南国の果物」が並ぶ。実はそんな台湾で人気なのが日本のリンゴだ。温暖な気候でリンゴがほとんど取れないこともあり、スーパーでは日本のリンゴへの需要が高いという。客に話を聞くと「アメリカ産より日本のリンゴを選ぶ」。アメリカ産のリンゴが1個150円ほどなのに対して、日本のリンゴは1個500円ほどするが、毎日の食事や贈答品としても人気が高く、日本のリンゴは集客の目玉になるという。日本のリンゴの一大生産地・青森県で、リンゴを輸出し海外で稼ぐ農業を目指しているのが、農業ベンチャー「日本農業」の内藤祥平CEO。大手コンサル・マッキンゼー出身の経営のプロだ。「価値あるものを、価値を感じてくれる客に届け、サプライチェーンを最適化することで生産者が儲かるようになる」と考えていた。


効率アップで農業人口を増やせ

日本農業を通して輸出を行う、リンゴ農家の斎藤克康さん。これまでは、生産したリンゴのほとんどを国内流通に回していたが、内藤さんに出会ってから日本農業に輸出用として出荷するようになった。「市場に委託販売すると精算が終わるまでいくらになるかわからない。出荷した瞬間に私のリンゴじゃなくなる。日本農業に出すようになってから単価が安定した。」という。さらに内藤さんの提案で栽培方法にも変化が。リンゴは太陽の光が当たらないと赤く色づかないため、実の近くの葉を手作業で取り除かなければならない。さらに、まんべんなく日が当たるよう、リンゴを何度も回転させる作業も手作業で行っていた。こうした色を付ける作業がリンゴ農家の仕事の6割といわれるほどの重労働だった。しかし日本農業では、葉をつけたまま色むらのあるリンゴを「葉取らずリンゴ」としてブランド化して販売している。内藤さんは「葉の栄養が実に行きわたるから、甘くて水分も多くなる」という。他にも、樹を狭い間隔で植えることで、従来の3倍の収量となる「高密植栽培」や、農家の仕分けの手間を省くAIを内蔵した高速選果機を導入するなど、従来の農業を改革している。輸出と効率化により農家は作業の手間が省けた一方、収入は2割ほどアップするという。実は青森のリンゴ生産量は近年、減少傾向にある。大きな理由は担い手不足だ。内藤さんは、“儲かる農業”によって農家を増やし、リンゴの輸出を拡大したいと考えている。


“黄色いリンゴ”で台湾に挑む!

今年9月、日本農業の内藤さんがリンゴの輸出拡大に向け新たな戦略に打って出た。それが“黄色いリンゴ”の輸出だ。黄色いリンゴはもともと色付かせる必要がないため、葉取りなどの作業が不要。農家にとっても生産しやすい品種だ。さらに、甘味も赤リンゴと遜色ないという。これを台湾に向け大きく展開したいと考えていた。しかし、台湾では日本のリンゴの赤さと丸さも人気の秘訣。欧米産の酸味が強いイメージがある黄色いリンゴは敬遠されがちだ。従来のイメージを打ち破り、台湾で黄色いリンゴを拡大することはできるのか?

番組を見逃した方はこちら テレビ東京ビジネス オンデマンド

BACKNUMBERバックナンバー一覧

PLUSテレ東プラス

    ご注意下さい

    「ガイアの夜明け」を始めとした報道番組が、取材対象者から金銭を受け取って番組を制作することはありませんので、ご注意ください。当社では、あくまで報道番組の視点から番組が独自に取材対象の選定にあたっています。不審な働きかけがあった場合には、テレビ東京までご連絡ください。

    2026年9月11日

    ご注意下さい

    テレビ東京が放送・配信する番組ロゴ、映像ならびに画像は許可なく、営業用資料等には利用できません。

    2026年9月11日
    • テレ東系リアルタイム配信
    • 日経スペシャル カンブリア宮殿

    ガイアの夜明け 公式アカウントはこちら