東京・汐留に本社を置く、三菱UFJアセットマネジメント。その中で個人投資家から人気を集めるのが、「eMAXIS Slim 全世界株式」、愛称「オルカン」だ。日本を含む世界各国の株式に分散投資するインデックスファンドで、運用総額は13兆円を超えている。その運用を担うのが、エグゼクティブファンドマネジャーの村松祐介さん。オルカンをはじめ、国内外のおよそ100本のインデックスファンドの運用を統括している。オルカンが目指すのは、世界の株式市場を表す指数「MSCI ACWI」と同じ値動きを実現すること。「指数に合わせるだけ」と思いきや、その舞台裏では日々、巨額のマネーが動いていた。世界各国の株を買うためには、まず現地の通貨を調達しなければならない。この日、村松さんたちが担当する複数のファンドで扱う為替取引は、総額1351億円に上った。さらに、時差によって次々と取引を終える世界の市場を追いかけながら、外国株の売買を進めていく。運用にはスキルも求められる。指数にぴったり合わせようとして取り引きを増やせば、その分だけコストがかさみ、結果として投資家の利益を減らしてしまう。「どこまで指数に近づけるか」と「どこまでコストを抑えるか」。そのバランスを見極めるのが、ファンドマネージャーの腕の見せ所だ。ある日、村松さんは、オルカンが連動を目指す株価指数を算出するMSCIのイベントに向かった。AI関連銘柄など一部の超大型株に世界の資金が集中する中、「指数」の構成や、それに連動するファンドの運用にも新たな難しさが生まれているという。
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2026年8月28日(金)放送 第1231回
続・株主になる選択肢~あの投資信託の舞台裏~
2026年6月、日経平均株価は史上初めて7万円台をつけた。NISAの普及なども背景に個人の投資への関心は高まっているが、株価が歴史的な高値圏にある今、「何に、どう投資すればいいのか」と迷う個人投資家も少なくない。そんな中で、市場全体の値動きに連動する投資信託「インデックスファンド」が個人投資家の人気を集めている。三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、愛称「オルカン」の運用総額は2026年7月末時点で13兆円を超えている。「オルカン」1本の購入で、日本を含む47の国や地域(2026年6月末時点)の約2400銘柄に分散投資でき(2026年7月末時点)、世界の経済成長を取り込みやすいことが魅力に映る。一方、指数への連動を目指さず、運用のプロが独自の目利きで投資先を選ぶ「アクティブファンド」もある。独立系運用会社「コモンズ投信」の主力商品「コモンズ30ファンド」は、日本の上場企業約3900社の中から、30社程度を厳選する。「30年先まで持ち続けたい企業」を探し出し、長期で株主になることにこだわってきた。現在の平均保有年数は12年を超える。市場全体に幅広く投資するのか。それとも、選び抜いた企業に投資するのか―。対照的にも見える2つの運用手法だが、いざ舞台裏に入ると、どちらにも投資家から預かった大切な資産を未来に向けて投じ、それを磨いていくというと投資の哲学があった。
内容詳細
人気の「オルカン」 巨額マネーを動かす舞台裏
「30年先」をどう見抜く? 企業を選び抜く長期投資
世界全体へ広く投資するオルカンとは、まったく違う道を選ぶ運用会社がある。東京・青山の「コモンズ投信」だ。2007年に設立され、2009年から主力商品「コモンズ30ファンド」の運用を開始した。「コモンズ30ファンド」で投資するのは、厳選した日本の企業30社程度。一度株主になったら、長く持ち続けることを目指していて、現在の平均保有年数は12.4年だ。その運用を率いるのが、コモンズ投信の社長であり、自らファンドを運用している伊井哲朗さん。「30年先でも輝いている企業」を見つけるため、日本全国を飛び回る。訪ねたのは、電子部品大手「TDK」の山形県にある工場。今年「コモンズ30ファンド」に組み入れたばかりの会社だ。工場ではAIサーバーなどに使われる最先端の部品を確認する。また、改善を続けていく仕組みはあるのか、など現場の雰囲気も確認していく。働く社員たちは仕事にやりがいを感じているのか――。決算書の数字だけでは測れない「会社の力」を見極めようとしていた。伊井さんが企業の持続性にこだわる背景には、2度の忘れられない経験がある。高校時代、父親が経営する会社が破綻。そして1984年に入社した山一證券も1997年に自主廃業した。「会社はどんな時になくなるのか」。その問いが、今のコモンズ投信の原点になっている。その後、伊井さんは渋沢栄一の玄孫にあたる渋澤健さんらとコモンズ投信を立ち上げた。目指したのは、個人から集めたお金で、企業の経営を長く支える運用会社だった。
8年持った株を全て売却…再び未来を託せるか?
伊井さんは今、主力商品「コモンズ30ファンド」に、ある大手企業を組み入れるべきか検討していた。以前保有していて、4年前に全株式を売却した銘柄だ。高い技術力を持ちながら、十分な利益に結びつけられないことを問題視したほか、ガバナンスへの懸念も生じていたと言う。しかし今、再び「コモンズ30ファンド」で投資したい企業として浮上。伊井さんは、その大手企業の本社を訪問し、社長と直接対話する。社長は高い技術力を利益に結びつける事業改革と、過去の慣習にとらわれない組織への転換を主張する。「この3年で経営改革をやり切る」と語るトップの覚悟を、伊井さんたちはどう見るのか。8月に投資の最終判断を下す投資委員会が開かれた。ファンドへの新たな組み入れは、投資委員会の「全会一致」が原則で、一人でも反対すれば再投資はない。「まだ成果が見えていない」と慎重な意見も出る中、成果が出るまで待つのか。それとも、他の投資家より先に、会社の変化に賭けるのか――。
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最近、「ガイアの夜明け」に出演できると持ちかけて、多額の金銭を要求する業者があるとの情報が寄せられました。
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2025年4月28日










