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2026年10月2日(金)放送 第1236回

続・インフラ危機に挑む!

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道路や橋、トンネルなど日本の交通インフラは高度経済成長期の前後に整備されたものが多く、いま老朽化が急速に進んでいる。一方で、調査・点検・補修に携わる労働力は減少の一途をたどり、維持管理がたちゆかなくなりつつある。そうした中、異業種の企業がそれぞれの知見を持ち寄ることで新たな技術を生み、インフラ危機の解決に挑もうとしている。その立役者が、去年6月に放送した「ガイアの夜明け」で追いかけた山本貴士(やまもと・たかし、54歳)さん。山口県宇部市にある「エムビーエス」の社長だ。既存のコンクリート構造物を、特殊なシートとコーティング材で覆い、強度を持たせて寿命を延ばす「スケルトン工法」を独自に開発。全国の約1800箇所の老朽化したインフラを補修してきた。親の借金や、自身の非行など過去の様々な逆境をはねのけ、いまは社会課題の解決に真正面から挑んでいる。その姿に、日本を代表する電子部品大手と最先端のテック企業が共鳴し、山本さんと共闘することを決めたのだ。番組では、山本さんを柱に進む2つの画期的プロジェクトを追い、技術者たちの思いの連鎖がもたらすインフラ危機への挑戦を伝え、未来を展望する。

内容詳細

事故を未然に防ぐ! 異業種が強力タッグ

7月28日、熊本県で最大震度7を観測する地震が発生した。とりわけ衝撃を与えたのは、高速道路に生じた大きな亀裂だ。インフラの損傷は地域の暮らしに甚大な影響をもたらしている。そうした中、山本さんの会社がスケルトン工法で補修を行った橋やトンネルは、崩落の危機を免れていた。去年6月に「ガイアの夜明け インフラ危機に挑む」を放送した直後、山本さんのもとに、電子部品大手の村田製作所から、共同開発の提案が寄せられた。執行役員で新規事業部門の技術責任者・安藤正道(あんどう・まさみち)さんが自ら企画開発したICタグと、山本さんのスケルトン工法を組み合わせれば、インフラの劣化による事故の危険性を早く正確に見つけ出せると考えたからだ。安藤さんは、入社当初から「世の中にまだないものづくり」に挑み続け、数々の商品を形にしてきた“発明王”だ。2012年に発生した笹子トンネル崩落事故を契機に、インフラという国家事業に活用しようと開発したのが、タグをガラス管に入れて長持ちさせるもの。だが、どのようにコンクリートに取り付けるかが課題だった。そうした中、去年の「ガイアの夜明け」の放送を見て山本さんの工法を知った安藤さんは、スケルトンならば、コンクリートにピタリと密着し、補修作業と同時に、簡単に取り付けることができると考えた。何より、山本さんの熱意や社会課題に挑む姿勢に共感し、自ら山本さんにラブコールをしたのだ。山本さんも、世界屈指のメーカーと組むことで、スケルトン工法を向上させ、爆発的なニーズに応えられると期待を寄せている。

“頼れる相棒”を量産へ! ガテン系人型ロボ開発

土木・建築業界が抱える労働力不足を根本的に解決するかもしれない試みも始まった。山本さんが目を付けたのが、ドーナッツ ロボティクスというスタートアップ企業。今注目のフィジカルAIで、国産化を目指している。今回、山本さんの意向を受けて開発するのは、外の建設現場で働ける「ガテン系」の人型ロボット。過酷な環境の建設現場でどのように職人をサポートできるか。「実地での学び」がカギを握る。全国に過酷な補修現場を抱える山本さんだからこそ、現場での試行錯誤の末に、世界に通じるガテン系ロボを生み出せるかもしれない。実用化には2、3年かかるが、実は課題先進国日本こそ、「育成」の面でチャンスがあるのだという。

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