巨大ターミナル、東京駅。構内には多数の飲食店が軒を連ね、連日多くの客で賑わっている。その一角にあるのが「47china(よんななちゃいな)」という中国料理店だ。「47」が意味するものは、日本の都道府県すべて。メニューを見ると「長崎県五島市久賀島産車海老」「茨城県鹿島灘産の大蛤」といった形で、詳細に産地が記載されている。この店を運営するのは、原宿に本店を置く老舗「南国酒家」。5代目社長の宮田順次さんは、自ら日本各地を巡り、東京ではほとんど知られていない産地や食材を発掘してきた。ガイアは2007年、その原点とも言える、営業本部長時代の宮田さんが地方を巡る姿を取材。あれから19年。その活動は今も続き、『おいしいもの にっぽん』と銘打って毎年のように都道府県の1つにフォーカスしたフェアを展開してきた。集大成として生まれたのが、東京駅の「47china」。自ら何度も地方に足を運ぶ宮田さんは「現地に来ないとこの感動というか発見はないので、毎回やっても飽きない」と、その思いを語る。そんな宮田さんが向かったのは、高知県。しかし今回は、これまでの食材探しとは少し趣が異なる。近年の健康志向への対応から、糖質を抑えたメニューを開発するため、食材から新たに探そうというもの。常識を覆す「健康に配慮した中国料理」への挑戦。地方の‟うまい”を、さらに進化させようと動き出した宮田さんの姿を追う。
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2026年10月9日(金)放送 第1237回
地方の"うまい"を売る!~ニッポンの「食」が大進化~
日本各地の風土に根ざした"うまい"食材。しかし、そこには「地元以外で知られていない」「他の地域との差別化ができていない」など、様々な課題があった。東京・原宿に本店を構える老舗の中国料理店「南国酒家」は、「日本の気候風土に合った中国料理」というコンセプトで、地方の知られざる食材を積極的に料理に取り入れてきた。その先頭に立つのが、宮田順次社長。宮田さんは、自ら各地を訪れ地元の生産者と対話し、東京では珍しい"うまい"食材を発掘してきた。そんな宮田さんが新たに取り組もうとしているのが、地方の食材を活かした「体に優しい中国料理」。果たしてどんな料理になるのか?一方、古くから雪国に伝わる知恵「雪室(ゆきむろ)」を現代に甦らせ、食材に新たな価値を加える「越後雪室屋」。雪室で食材を貯蔵することで熟成し、糖度や旨味が増す効果を生かした商品を展開している。その中心で、雪のエネルギーを活用する専門家として活躍してきたのが伊藤親臣さん。雪が持つ力を科学的に生かしたシステムの設計・監修を手がけてきた。そんな伊藤さんが今、高齢化する地域の米農家を救う新たな取り組みを始めていた。ガイアが見つめてきた、あの主人公たち。地域の食文化を守りながら、独自の方法で食材を"進化"させる挑戦を追った。
内容詳細
地方に眠る“知られざる味”を発掘せよ!
地域の知恵で“うまいもの”を作り出す!
新潟県南魚沼市に、日本酒「八海山」で有名な八海醸造の酒蔵がある。レストランや物販店舗を併設し、年間30万人以上の人が訪れる人気のスポットになっている。そんな施設で特に人気を集めているのが、日本酒の貯蔵施設の見学コース。分厚い扉を開けた先にあったのは、大量の「雪」。雪国・新潟に古来より伝わる「雪室」を現代に甦らせた施設だ。雪を使って夏でも天然の冷蔵庫のように物を冷やすことができる。ここで3年貯蔵した日本酒は、「雑味がない。すっきりしている」と高い評価を得ているという。冷蔵庫の普及によって廃れた雪室。それを復活させた立役者の一人が、伊藤親臣さんだ。学生時代から雪の利活用が専門で、「どんな施設もひとつひとつが手作りで進んでいく。地形が違ったり、気候が違ったり、全く同じものはない」と語る。雪室は単に豪雪地帯の「やっかいもの」を省エネ技術として活用するだけではない。冷蔵庫と比べて一定の温度を保ちやすい性質を生かすことで、貯蔵するだけで食材を「熟成」させることもできる。ガイアでは9年前、伊藤さんたちが新潟県の企業などと「越後雪室屋」という共通ブランドを立ち上げ、雪室で食材を熟成し付加価値をつけて販売する試みを描いた。いまや雪室ブランドの商品は約150種類にまで増え、新潟の新たなブランドとして発展。雪室で熟成した肉は、世界7カ国に輸出されるまでになっていた。そんな伊藤さんが今回、高齢化が進む地元のコメ農家を救おうと動き始めていた――。
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