放送を前に池上彰のコメントが届きました!池上彰の戦争を考えるSP第9弾~“特攻”とは何だったのか?~

2017.08.13

    世界情勢の現場を歩いてきた池上彰のライフワーク

    2010年からシリーズでお伝えしている池上彰の戦争を考える特番。第9弾となる今回は太平洋戦争末期に日本軍が繰り出した「特攻」を徹底検証します。
    「十死零生(じっしれいせい)」という言葉が表すとおり、生きる望みはゼロ、死を覚悟で敵に体当たりする究極の攻撃「特攻」。元特攻隊員の貴重な証言を得て、戦争の真の姿を伝えます。
    なぜ、元特攻隊員たちは今、声をあげるようになったのか、特攻から得られる教訓を私たちはどう生かしていけばいいのか、池上彰がお伝えします。


    特攻に臨む兵士の本音~生き残った特攻隊員、遺族、特攻隊を取り巻く人たちの貴重証言
    池上彰と宮崎美子は取材で鹿児島県知覧を訪れました。特攻隊の出撃基地があった知覧。そこで見つけたのは特攻隊員たちが残した数々の遺書でした。23歳の若者が出撃前に婚約者に残した手紙には「あなたは過去を忘れ、将来に生きて」「会いたい 話したい 無性に」と心の叫びが綴られていました。池上も宮崎も涙で目を赤くして特攻隊員の残したメッセージを読み解いていきます。

    また、番組では元特攻隊員のインタビューも敢行。兵士たちは志願して特攻隊になったのか?「志願じゃない。純然たる命令だった」。91歳の元特攻隊員からはそんな証言も飛び出します。特攻を命じられた時、兵士たちは何を考えたのか?すでに高齢になった元特攻隊員たちが「今伝えなければ、残すことができない」そんな思いで語ってくれた真実に迫ります。


    特攻はいつ、どのようにして生まれたのか?
    戦争末期、10カ月にわたって行われた特攻。実は太平洋戦争前から考えられていた戦法でした。その背景にあったのは第一次世界大戦後に起きた世界的な軍縮の動きだったのです。一体なぜ軍縮が特攻に結びつくことになったのか?またそうした歴史の流れの中で特攻作戦を本格化させ「特攻の生みの親」とも言われたのが大西瀧治郎中将でした。ゼロ戦だけではない、特攻に使われた数々の兵器も紹介しながら特攻の歴史を特製年表を使って解説します。


    戦艦大和最後の出撃は特攻だった
    日本の最高技術を結集し建造された史上最大の戦艦大和。池上と宮崎は広島県呉市の大和ミュージアムを訪れます。山口県徳山沖から出航し沖縄に向かう途中、鹿児島沖でアメリカ軍の攻撃を受け撃沈した大和。そんな大和の最後の出撃は、実は「海上特攻」だったのです。一体どんな作戦だったのか?その最後はどのようなものだったのか?元乗組員の貴重な証言と共に解説します。



    【池上彰のコメント】
    私達日本人にとって、8月というとやはり戦争の事を考えざるを得ない季節ですよね。
    そして戦争を知る人がどんどん少なくなってくると、何かこう、戦争を美化する、そういう動きがあるんですね。ところが、今、特攻隊の生き残りの人達が次々に声を上げています。そして「特攻隊は決して美化できるようなものではない」と、おっしゃっているんですね。戦争を美化するような動きに対して、「いやいや、本当の戦争を知ってほしい」と、多くの人が今、思うようになったのではないかと思うんです。そういう人達の話を今こそ聞く必要があるのかな、そういう意識を持ってこの番組を作りました。どうぞご覧ください。


    【番組概要】
    ◆タイトル:池上彰の戦争を考えるSP第9弾~“特攻”とは何だったのか?~
    ◆放送日時:テレビ東京系2017年8月13日(日)19:54~21:54
    ◆出演者:
    キャスター…池上彰
    アシスタント … 相内優香(テレビ東京アナウンサー)
    ゲスト…八千草薫、峰竜太、宮崎美子、パックン、小島瑠璃子


    【過去の「戦争を考える」シリーズ】

    『池上彰の戦争を考えるSP第1弾 ~戦争はなぜ始まり、どう終わるのか~』(2010年8月放送)
    池上&長谷川京子によるサラエボ取材。旧ユーゴ内戦の原因を探る。民族や宗教間対立が巻き起こす戦争の怖さとは?
    また、日本はなぜ戦争に向かったのか?1941年12月8日の太平洋戦争勃発からではなく、1931年満州事変、1937年日中戦争にさかのぼって検証。

    『池上彰の戦争を考えるSP第2弾 ~こうして戦争は終わり、戦後の復興が始まった~』(2011年8月放送)
    池上がイラク戦争からの復興の様子やクルド人虐殺の実態、石油をめぐる新たな動きを取材。イラクの今を伝える。
    また、昭和20年8月14日皇居クーデター計画の全容とは?近衛師団と陸軍反乱軍の生存者をインタビュー。玉音盤をめぐる真相を描く。

    『池上彰の戦争を考えるSP第3弾 ~戦争を起こした独裁者と熱狂~』(2012年8月放送)
    池上&大江麻理子(テレビ東京キャスター)のリビア取材。独裁者カダフィ邸、テレビ局、学校、政治犯刑務所の実態とは?また大江はアウシュヴィッツ強制収容所を取材。
    ナチスによるユダヤ人大量虐殺の実態を描く。池上&徳重聡&相内優香が昭和館で見た戦時中の暮らしとは?

    『池上彰の戦争を考えるSP第4弾 ~戦争をどう伝えたのか?~』(2013年8月放送)
    世界の戦時下、報道は国民に何を伝え、国民は報道をどのように受け止めたのか?池上と大江によるワシントンルポ。
    報道陣の博物館・ニュージアムには、世界の戦争報道が展示されている。アメリカの報道は何を伝えたのか?
    また、ハワイでは日系米国人部隊・第100大隊の生存者と、現地ホノルルで日本語新聞を発行したハワイ報知社を取材。

    『池上彰の戦争を考えるSP第5弾 ~悲劇が生み出した「言葉」~』(2014年8月放送)
    マレーシア航空機撃墜事件を受け緊迫状態のウクライナの首都キエフとロシアが強制合併したクリミアを緊急現地リポート。
    また、戦没学徒の遺書や遺稿をまとめた本「きけ わだつみのこえ」に収められている、学徒兵・木村久夫の遺書を紹介するほか、終戦間近の1945年8月、日本に宣戦布告したソ連軍が南樺太に侵攻した歴史を池上が解説。

    『池上彰の教科書に載っていない20世紀~あの「言葉」が世界を変えた!~』(2015年7月放送)
    「戦争を考えるSP」の第6弾。世界を大きく揺るがした人物としてドイツの独裁者・ヒトラー、日本の外交官・松岡洋右、アメリカ大統領 ジョン・F・ケネディに注目。
    歴史的な演説の裏に隠された真実に迫る。民衆を熱狂させたヒトラーの演説と事件を分析すべく池上はドイツへ。
    また、国際連盟臨時総会で大演説を行った松岡洋右やアメリカ大統領として世界に発信したジョン・F・ケネディなど歴史的演説の裏に隠された真実を追う!

    『池上彰の教科書に載っていない20世紀~戦後ニッポンを救った知られざる人々~』(2015年11月放送)
    「戦争を考えるSP」の第7弾。終戦を迎えた昭和20年8月15日から女性の新たな歴史が始まった…。国のために慰安婦になった女性たちがいた!?
    米軍男性と日本人女性の間に生まれた孤児を救った女性とは?終戦の3日後。北の離島で突如始まった日本軍の知られざる戦いが北海道を救った!?
    千島列島の占守島に宮崎美子が上陸!涙のワケとは?

    『池上彰の教科書にのっていない20世紀~戦後ニッポンを作った昭和天皇とマッカーサー』(2016年8月7日放送)
    「戦争を考えるSP」の第8弾『教科書に載っていない20世紀 戦後ニッポンを創った昭和天皇とマッカーサー』マッカーサー記念館で池上は1945年9月に昭和天皇とマッカーサーが初めて会見を行ったときに並んで撮られた写真を見つけた。
    実はこの写真、全部で3枚存在していることが明らかに。戦後ニッポンの礎を築いた、昭和天皇と連合国軍最高司令官を務めたダグラス・マッカーサーの知られざる秘話に迫る。


    ■池上彰の報道特番
    http://www.tv-tokyo.co.jp/ikegamiakira/

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