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2010年12月28日放送

和宮の婚礼道具

鑑定依頼人依田隆人さん
鑑定士 大熊敏之
ジャンル 近代工芸
本人評価額¥ 5,500,000
エピソード5年前から病気を患う妻の介護をしている。炊事、洗濯、掃除などすべてひとりで行っている。料理が一番難しく、料理教室に通いながら覚えた。「男性介護者の会」を作り、会員仲間と情報交換するなどの活動もしている。
お宝は終戦直後、代々木で雑炊食堂を開いた父が遺したもので、徳川宗家第17代・家正公から直接いただいたもの。
祖父は千駄ヶ谷の徳川屋敷家令・安井氏と知り合った関係で、GHQに屋敷を接収された徳川家の引っ越しを手伝うこととなった。一週間かけて屋敷を片付けた後、家正氏からお礼としてお宝を渡された。老老介護に心身ともに疲れたので、もし高ければ手放して老人ホームに入る費用にしたいと考えている。
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鑑定士総評

皇女和宮や篤姫の物ではない。三つ葉葵の紋が入っているが、徳川宗家の中でも葉脈の数などが時代によって変遷している。家康が33枚、13代~15代までが13枚。和宮のものとされているものは葉脈が17枚なので、おそらく17代家正の時代に作られたものではないか。一方篤姫の物とされている方は25枚。これは15代までの徳川将軍家の紋と合わない。また近衛家の牡丹紋も入っているが、篤姫が輿入れした時代の近衛家の紋と多少形が異なる。16代家達の妻がやはり近衛家から輿入れしているので、その時のものである可能性がある。技法的な面でいうと、木目が出てしまったり欠けたりしている所を見ると非常に薄い。また金粉を蒔いた“叢梨地”がだいぶぼやけて荒れている。これらを考え合わせると、江戸期ではなく近代に入ってからの技法と考えられる。

※当番組の鑑定結果は独自の見解に基づいたものです。 ※サイトのデータは、2010年1月放送回からのものです。

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