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2018年3月27日放送

浦上玉堂の山水画

鑑定依頼人岩本文隆さん
鑑定士 安河内眞美
ジャンル 日本画
本人評価額¥ 2,500,000
エピソード江戸時代の文献を読むのが趣味。実家は播州で代々庄屋を務めた家で、蔵には数多くの古い書状が遺されていた。調べたところ、一番古いものは371年前の書状であった。お宝は、同じく実家の蔵に遺されていた掛軸。50年程前、自宅の床の間に飾るために何気なく持ち帰ってきたものだが、18年前、新聞を読んでいた際、この作者の名前を見つけた。その記事によれば、戦後間もない頃、川端康成がこの作者の絵を手に入れ、後にその絵が国宝に指定されたという。ビックリして母に由来を尋ねたところ、祖父が明治時代に購入したものと判った。有名な作者の絵とは知らなかったが、現在どれ程の価値があるのか確かめたい。
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鑑定士総評

玉堂の絵の特徴は渇筆で描くちょっとかすれたような線と非常に深みのある青墨で、紙に刷り込むように描いた山水画。依頼品は墨が非常に浅い。また、構成にまとまりがない。橋の上を人物が歩いているが、人物かどうかわからないような形。玉堂の描く人物は、腰をかがめて歩いているという感覚がちゃんと見える。玉堂を理解していた同時代の南画家、田能村竹田は「昔の人は酒を飲んで興に乗って絵や書を書いた。玉堂もまたしかり。その描くところは人のなせる業ではなく天の趣がある」と言っているが、そのような広がりや趣、味わいが依頼品には感じられない。本物であれば500万円はするが、それだけに偽物も多い。

※当番組の鑑定結果は独自の見解に基づいたものです。 ※サイトのデータは、2010年1月放送回からのものです。

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