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2016年1月5日放送
加納夏雄の花瓶一対
| 鑑定依頼人 | 板谷和さん |
|---|---|
| 鑑定士 | 大熊敏之 |
| ジャンル | 近代工芸 |
| 本人評価額 | ¥ 3,000,000 |
| エピソード | 華道歴70年。農業の傍ら家元の資格も取り、現在も週に一度教室を開いている。元々 刀が好きで、2年前なじみの刀剣店で平安時代の刀工・正恒の刀を200万円で買った。その際 店主が「これは手続きさえすれば重要刀剣に指定されるぐらいの名刀だ。もし違ったら返品してもいい」と言うので審査に出したところ「偽物ではないが重要刀剣の登録は保留」となってしまった。そこで店主に言いに行くとこれと交換しよう、と渡されたのが今回のお宝。作りが見事だったので承諾したが、本当に正しかったのか不安になっている。 |
「夏雄」という銘と花押を後から入れている。おそらく高岡銅器か東京系の銅器がもとになっており、時代は明治の末期から大正に入った頃の作柄。これがもしその時代の無銘の銅器であればもう少し高い値段がつけられるのだが、贋作に仕立て上げてしまっている。まず決定的に違うのが作風として装飾過剰でうるさいこと。加納夏雄はやはり余白を大事にして作りますから、依頼品のように全面に模様を散らすということはまずない。二点目が彫り方の技法が全く違うこと。夏雄独自の片切彫に代表されるような鋭さと厳しさが全くなく、非常に甘い彫り。三点目が、象嵌するにしても盛上がったような象嵌というのは夏雄の作品にはあまりない。わりと平面上にぴしっと揃っていくのだが、依頼品は象嵌というよりも貼付技法に近い形。また「夏雄」という書体がまったく違い、花押は読めない。似せてはいるのだが…。その横に斜めによれた形で制作年期が入っているが、夏雄はこんなひどい作りはしない。
※当番組の鑑定結果は独自の見解に基づいたものです。 ※サイトのデータは、2010年1月放送回からのものです。
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