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体からのSOS 手足のしびれを見逃すな!
ゲスト

ゲスト・・・ピーター


専門家・・・長谷川修
横浜市立大学付属市民総合医療センター総合診療科教授(部長)。
専門分野は総合診療、神経内科で、特に専門とする領域はしびれ、生活習慣病、筋電図である。

放送内容

■手足のしびれ
手足のしびれを放っておくと、物をつかめなくなったり、寝たきりになる可能性がある。

■手足のしびれ3大ポイント
(1)手に潜む病&簡単早期発見法
(2)消える痛み?足のSOSサイン
(3)しびれに隠れた脳梗塞

■ しびれはなぜ起こるのか?
正座をすると太ももの裏と膝裏の大きな動脈が圧迫され、足の血行が悪くなる。
すると、血管の周りに張り巡らされた神経は、そこから酸素を受け取ることができず、 酸欠状態になってしまう。
実は神経は酸素不足に極端に弱く、酸欠になるとパニックを起こしてしまい、 脳はそのパニックをしびれだと認識してしまう。
これが“しびれ”の正体。

■手根管症候群
手根管とは手首にある細いトンネル。
その中を指を動かすための腱や正中神経が通っている。
隙間なく通っているため、少しでも圧迫されると正中神経が刺激され、 指のしびれを引き起こしてしまう。
これが「手根管症候群」。
このしびれのSOSサインを見逃すと、親指の付け根の筋肉が痩せ、 物が掴めなくなってしまう可能性もある。
手根管症候群は男性より女性のほうが5~10倍多い。
また、40代以上の女性に発症しやすい。
手首が小さい人や手首をよく使う人の100人に1人ぐらいは手根管症候群の可能性が。

■手根管症候群の特徴
(1)親指から中指を中心にしびれる
→小指は、尺骨神経が支配するのでしびれない。
(2)自転車に乗ったり、電話をすると症状が強くなる
→手首を内側に捻る動きは手根管を狭くする
(3)夜中~明け方に症状が強くなる
→むくみが強くなるから
(4)手を振るとしびれが軽減する
→手根管が一時的に広がるから

■手根管症候群の治療法
手根管を切開して、神経の通り道を広げる手術をすれば、しびれは回復する。
ただし、筋肉の痩せは簡単には戻らない
手術以外には、対症療法でしびれと付き合っていく方法がある。
寝ている間に手首を固定する補助器具「スプリント」使用するなど。

■手根管症候群の早期発見法「ファーレンテスト」
(1)胸の前で手の甲同士を直角につける
(2)腕の高さを肩と平行に保ち20秒静止
(3)指にしびれを感じるかどうか確認する
これで指先にしびれを感じた人は神経内科のある病院へ行くべき。

■更年期の女性に多い症状
更年期などで、女性ホルモンが減少し、不安定な状態になると、
神経や脳が拾わなくてもいい些細な情報も拾ってしまい、それを“しびれ”と認識してしまう。
神経がいじめられていると錯覚して、しびれる場合がある。
身体の環境が変わったことから、脳がいじめられたと錯覚する。
50代以降の女性は、気にしすぎない事も大切。
気になるなら、病院で医師へ相談。
☆治療法
(1)女性ホルモンの補充
(2)しびれとの付き合い方を教える

■足のしびれで一番多い病気「腰部脊柱管狭窄症」
腰に負担をかけていると、椎間板が飛び出したり、骨が変形したりして脊柱管が狭くなり、神経を圧迫し、歩くと、足がしびれてつらくなる。
悪化すると動かせなくなる場合もある。
推定患者数は全国で240万人。
50代以上、特に高齢者に多い。
年のせいで歩けなくなったと勘違いすると治療が遅れる。

☆前かがみになるとしびれがとれるのは「腰部脊柱管狭窄症」?
人間の体は胎児のときは、前に丸くなっているが、 ハイハイするようになると頸部が後ろに反り、立って歩くようになると腰部も後ろに反る。
腰は後ろに反っているので、前かがみになると真っすぐになり、脊柱管が一番広がるため。


☆腰部脊柱管狭窄症にならないためには
腰を伸ばすことが大事。
楽だからといって前かがみを続けていると余計に腰に負担がかかる。

☆治療法
コルセットで固定したり、必要に応じて血管拡張薬を使う。
良くならなければ手術。

■しびれに隠れた「脳梗塞」
手足のしびれで一番怖いのが脳梗塞によるマヒの前兆。
右半身であれば左脳、左半身のしびれであれば右脳のどこかに 微小な脳梗塞が起こっている可能性がある。

■手口症候群
手足などから情報を整理し、大脳に伝える中継地点である視床と呼ばれる部分。
この視床に脳梗塞が起きた場合、手と口が同時にしびれる。
このSOSサインを放置してしまうと、大きな脳梗塞が起きる可能性がある。
視床に脳梗塞が起きるケースは最近増えている。

■脳梗塞とマヒを見分ける「バレーサイン」
(1)両腕を前に伸ばし、肩の高さまで上げる
(2)手のひらを上に向けた状態で目をつぶる
(3)10秒間、水平を保てればOK

※手が自然と回ってしまったり、落ちてしまったりすると脳梗塞の危険がある。
その場合は、すぐに脳神経外科、または脳神経内科へ行くこと。

■多発ニューロパチー
ビリビリとしたしびれや筋肉の動きが悪くなる。
何らかの理由で神経の代謝がうまくいかず、長い神経からどんどん傷つく。
足先からしびれてくる。

☆多発ニューロパチーの原因
糖尿病やアルコールの過剰摂取や肝不全・腎不全などさまざま。

☆治療法
原因によって異なる。
原因を取り除けば徐々に回復する。

■L4花ごよみ
~トケイソウ~
熱帯アメリカを中心に全世界におよそ400種以上が分布。
個性的な花の形を時計の文字盤に見立てたことがその名の由来。
パンパスグラスとは英名で、パンパス=大草原、グラス=草という意味。
大きくて目立つので道路の分離帯に植栽されることもある。

取材先:国営昭和記念公園
住所:東京都立川市緑町3173
電話番号:042-528-1751
アクセス:JR青梅線西立川駅より徒歩約2分

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