
スクラップ・アンド・ビルドでない価値観、古きモノを見直すことは特別新しいことではない。
むしろ戦前の日本人は得意な分野だったと思う。
そういった価値観が改めて見直されているのは、
経済的な先行き懸念もあり、環境的にも負荷をかけないこともあり、
さらには「おおっ、最近流行りのエコじゃないか!」なんてお洒落な要素まで
付加価値として備わってしまった。
結果として。
これらは、この動きを加速させる要因としてじわじわ効いて来そうだ。
廃校利用は、自治体が運営母体なので、別に利益を生み出さなくてもよい。
これが大前提。
台東区の小学校も、プラスにこそならなくてよい。収支ゼロをキープ出来ればそれでヨシ!
実際、利用者の家賃は周辺の平均家賃よりもずっと低く抑えてあるので、
中庭部分に併設された駐車場利用者の収入と合わせてなんとか足が出ない状態らしい。
とはいえここの場合は、若手デザイナーを地域に根付かせたいという、
将来への投資も含めて考えなければならない。
ちなみに吉本興業の入っている四谷の小学校は家賃が月340万円。
周辺相場からすればかなり安い方に入ると思う。
ただ、今回の取材を通して一つだけ気になったことがある。
それは、大前提となっている「廃校利用において利益を生み出す必要は無い」
ということそのものについてだ。
廃校利用が利益を生み出したとしても悪くないのではないか。
母体が公的なものである以上は難しいのかもしれない。
財団法人で儲けすぎが問題になったところもあるくらいだ。
ただ、普通の経営感覚で経営していっても、それほど問題はないのではないだろうか。
公の性質を保ちつつも財政がほんの少し「ほっこり」するくらい利益を出す
という方向性は、探ってみる価値があるような気がした。
仮に利益を全く生み出さなかったとしても、放置して維持管理費がかさみ続けるよりは、
ずっとよいことであることに変わりはないのだけれど。











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