2010年8月13日 12:00 PM

児童虐待 現場の迷い

児童虐待のニュースは目にする度につらい気持ちでいっぱいになります。
虐待を未然に防ぐ、発見するためにはどうすればいいのか?
報道しているだけでは解決に結びつかない。
自分の仕事の限界を突きつけられている気がします。
躾と虐待の境界線さえも一人の親としてはっきり答えるのは難しさがあります。


先日、虐待児童を見逃してしまった病院の医師に話を聞く機会がありました。
ルールの上では疑わしい例はすべて報告することになっているのだそうです。
患者や家族との信頼関係を無視すれば、
怪しい事例をすべて報告することは可能かもしれないが
単純には割り切れないと言います。


虐待の疑いありと報告することで患者との信頼関係は壊れます。
まともなコミュニケーションはとれなくなる。
自分の報告で冤罪事例を増やすことにならないか?
その後の親子関係をギクシャクしたものにしてしまうのではないか。
疑いありきで患者と接することの後ろめたさ。


何でもかんでも報告すればルールの上では責任を果たしたことになるが、
一人の医師として、むしろ責任を放棄したことにならないか。


責任感の強い医師ほど悩みは深いようです。

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