隠密同心インタビュー

高橋克典 写真
高橋克典/十文字小弥太
隠密同心筆頭格。表の顔は珊次郎と名乗る遊び人。

歴史ある作品に主演されるにあたって、プレッシャーに感じたこと、また楽しみにされていたことがありましたらお答え下さい。

数々の名俳優の方々がやられてきた役なので、まずはその役の魅力を出さなければならないという意味ではかなりプレッシャーはありました。私は時代劇の中での役のつくりかたというのは初めてに近いので、試行錯誤しながら、皆さんのお力を借りながらやりましたね。また、子供のころに、一番初めに見たドラマは時代劇でした。それもあって、今回、やっと夢にたどり着いたんだなと個人的には思いました。時代劇は全てがファンタジーといっても過言ではないもの。この中でやれることは無限大だと思います。そして日本人ならではのかっこよさが詰まっていますし、様々な扮装もとても魅力的。すべてが楽しかったですね。

2015年ならではの新しさをどのように出していきたいと思われましたか?

感覚的には、「スパイ大作戦」が「ミッションインポッシブル」になったような感じ。従来の大江戸捜査網は1時間ものでしたが、今回は5時間もの。試行錯誤しながらやりましたね。5時間なので、主役が全てを受け持つというよりかは、チームプレーが全面的に出てきます。また、今回は従来の時代劇と違ってカットが多く、スピード感がある。その分、芝居はベタでいいのかなと。時代劇のキメのシーンはちょっと恥ずかしかったですが、だんだん慣れてくると、それが気持ちよくもなったりして(笑)そのあたりで、新旧のバランスが混ざり合っていけばよいなと思いました。京都の伝統としての残ってきた時代劇に、新しいセンスが入ってくる。双方のぶつかり合いを画面上で見て頂けると思います。

立ち回りのシーンで苦労されたエピソードをお話し下さい。

全て苦労しましたが、特に刀ですね。普段は素手でアクションをやることが多かったので…。今回も出来る限り素手の要素は入れましたが、刀をもって人を斬る時の覚悟や気合、それはとても難しかったですね。

十文字小弥太の一番の見せ場は、どんなところでしょうか?

情にもろくて、女に弱くて喧嘩っ早い。そして何より正義感が強い。小弥太の江戸っ子気質を大切にしました。様々なシーンがありますが、随所随所でそれを感じ取って頂ければ嬉しいですね。

今回の撮影を振り返って。

どのシーンもとても印象に残っていますが、何よりも、時代劇に参加出来たということがすごく嬉しかったです。京都の熱い職人さんたちに囲まれて、自分の演技を出来ることがどれだけ幸せなんだろうと、撮影中ずっと思っていました。東京から京都に来ると、山籠もりをしている気分になりますが、それも私にとって本当に貴重な体験でしたね。撮影が終わった時は、「あー、もうこの着物が着れないんだ…」と寂しい気持ちでいっぱいでした。

「大江戸捜査網」とは、一言で言うと何でしょうか?

「エンターテイメント」