【鹿島】Jリーグ再開へ 内田篤人「怪我なくできている。良い方に転んだ」中断もプラスに

サッカー

2020.6.15

20200615-00010007-tvtokyos-000-2-view.jpg
オンライン取材に応じる 内田篤人(c)KASHIMA ANTLERS

 7月4日のJリーグ再開まで約3週間。鹿島アントラーズDF内田篤人選手は、新型コロナウィルス感染拡大で生じた公式戦の中断も自身とチームにとってはプラスに捉え、再開後の過密日程も若手の台頭がチームの力になると期待している。

中断前、鹿島はブラジル出身のザーゴ監督を迎えて新たなスタートを切ったが、結果が出ずに苦しんでいた。

長谷部誠 ロシアW杯・ポーランド戦「パス回し」の真実

Jリーグ開幕より数週間先に行われた1月28日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のプレーオフでメルボルン・ビクトリーに0-1で敗れてACL本戦出場を逃し、2月16日に始まったJリーグルヴァンカップ初戦で名古屋と対戦して0-1で黒星。2月23日のJリーグ開幕戦ではアウェイに乗り込んで広島と対戦したが、0-3で敗れて3連敗していた。

その後、新型コロナウィルス感染拡大でJリーグ公式戦は中断に入り、チーム活動も休止せざるを得なくなった。だが、5月28日にチームの全体練習が再開して以降は、大きなけが人もなく、チームとしてまとまった練習時間を取れている。

「スタートが良くなくて間が空いたのは、正直、鹿島としては良かったかなと思う」と、6月15日の練習後にオンライン取材に応じた内田選手は言う。

 だが、ヨーロッパでプレーと指導の経験もある新指揮官のやりたいサッカーがチームに浸透したか。試合を待たなければわからないと言葉を続けた。

20200615-00010007-tvtokyos-001-2-view.jpg
チーム練習を行う内田篤人(c)KASHIMA ANTLERS

「練習試合やトレーニングを積み上げても、僕の経験上、ゲームを重ねていかないと見えてこない部分がほとんどだと思う」と32歳の元日本代表DFは言う。

 自粛期間中は、子どもとパンケーキやケーキなどお菓子作りを楽しんだというが、その一方で、精力的に筋力トレーニングに励んだことを明かした。

 その成果は、13日に行われたアルビレックス新潟との練習試合でも実感したようで、「怪我なくできている。筋力トレーニンをかなりやったので、それが結構良い方に転がっているかなと思う」と、順調な調整に表情は明るい。

 さらに、ドイツから戻って昨季までの2シーズンは怪我がちだったこともあり、「今まで怪我が多かった。できるだけ、けがで離脱したくない」と話し、万全の調整で再開後のシーズンを戦い抜きたい思いを口にした。


取材・文:木ノ原句望