戦術理解を深めた鹿島、総力戦でJ1再開後の巻き返しへ

サッカー

2020.7.3

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ザーゴ監督(c)KASHIMA ANTLERS

 先週6月27日(土)のJ2の再開とJ3の開幕に続いて、J1も7月4日(土)に約4カ月ぶりに再開する。鹿島アントラーズのザーゴ監督は、新型コロナウィルス感染拡大の影響による中断期間をフル活用。再開後の巻き返しを狙っている。

 Jリーグ最多優勝8回を誇る鹿島。今季は元ブラジル代表でJリーグでもプレーし、欧州での指導経緯もあるザーゴ監督の下で新たな船出となったが、2月の開幕戦で広島に0-3の黒星。まさかの最下位からのスタートで、中断を活かしてチーム戦術の徹底を図ってきた。

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 再開初戦となるアウェイでの川崎フロンターレ戦へ向けて、2日の練習後にオンライン取材に応じたザーゴ監督は、「シーズンの初めよりも連携や連動が高まっているし、狙いを理解して実行できるようになっている。楽しみな再開で、いいスタートを切ることができれば」と話している。

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ザーゴ監督(c)KASHIMA ANTLERS

 鹿島は51歳の新監督の下、守ってカウンターのリアクションサッカーから脱却し、ボールを保持して攻守で主導権を握るサッカーへの転換を図っている。時間のかかる取り組みで、短いシーズンオフを経て取り組み開始直後となった1月末のAFCチャンピオンズリーグのプレーオフや、J1開幕に先立って始まったルヴァンカップ初戦、そして2月22日のJ1開幕戦では苦戦。いずれも黒星に終わっていた。

 だがそこで、新型コロナウィルス感染拡大を受けて2月下旬から公式戦が中断。政府の緊急事態宣言で自粛期間に入ったが、チーム活動ができない間、ザーゴ監督は自分が求めるタイプのプレー映像を選手たちに渡し、目指しているプレースタイルについての理解を促した。

「意思の疎通やビルドアップ、相手陣内でのプレッシャーのかけ方など、緻密に取り組めたかと思う」と指揮官は振り返る。

中断が発生した分、再編されたJリーグの日程は7月4日の再開から12月19日の最終節までに25週で33節を実施。そのうち、水曜など週中の開催がリーグ戦だけで9週という、連戦続きのハードスケジュールとなった。

ザーゴ監督は「総力戦になる。11人だけでなく、25人チーム全員で戦う。連戦になるので選手の入れ替えもある」と指摘する。過密日程への救済措置の1つとして、今季は交代枠が5人に拡大されるため、選手の出場機会が増える可能性は高い。

「チームには非常に優秀な若手選手がいる。彼らが成長すること、させることがチームにとって重要で、チームにとってプラスになる。ベテランも成熟していて、ベテランと若手の組み合わせをしっかりして戦い抜きたい」と鹿島新監督は期待する。

今回対戦する川崎は2017、2018年とリーグ連覇。今季初戦を鳥栖と0-0で引き分けて11位スタートだが、ザーゴ監督は「2度優勝していて、勝者のメンタリティがしっかりしている。優勝候補の1つ」と強敵と認める。

その上で、「選手たちが練習で見せている自信を試合で見せられれば、いい表現を見つけられるのではないかと思う」と中断期間中の準備に手ごたえを覚えている様子。「しっかり結果を出して勝ち続けたい」と話している。


取材・文:木ノ原句望