スーパーでワンダーなムエタイ姉妹はアジア格闘技界の救世主となるか

まるでSFの世界!?ワンダーガールとスーパーガールがONEを席巻する。再開したONE Championshipで2連勝中の女子のタイ人選手がいる。スタンプ・フェアテックスと同門のワンダーガール・フェアテックスだ。
7月31日、タイ・バンコクで収録。8月21日に放送された『ONE:NO SURRENDER III』で組まれたブルック・ファレル(オーストラリア)戦でデビュー。1ラウンドに左フックでダウンを奪ったあと、ストレートの連打でファレルをキャンパスに沈めた。
その勢いでワンダーガールは8月28日に再びタイ・バンコクからライブ配信された『ONE:A NEW BREED』にも出陣。アメリカ生まれのフィリピン人ファイターであるKCカルロスと対戦したが、プーケット・トップ・チームで腕を磨くカルロスもワンダーガールの敵ではなかった。2ラウンド、痛烈な縦ヒジでカルロスの鼻骨を粉砕してTKO勝ちを収めた。
現在ワンダーガールは21歳。インパクトの強いリングネームは地元でムエタイジムを切り盛りする父親がタイで人気のあるK-POPグループにちなんで名付けたものだという。すでにタイでは2度ムエタイのチャンピオンに君臨。さらにプロボクシングのキャリアもあり、海外でファイトした経験もあるらしい。
そんなワンダーガールには、同じようにムエタイで闘う妹がいる。リングネームはスーパーガール!この名前を聞き、ピンときた方はかなりの立ち技格闘技マニアだろう。というのも、現在16歳の彼女は今年2月21日、RISEの女子だけの大会『GIRLS POWER2』で組まれたキム・スヨン(韓国)戦でスヨンをめった打ちにして3ラウンド判定勝ち。その後タイに帰国したが、和食と日本漫画が大好きなスーパーガールだけに、その後も日本を主戦場にする青写真を描いていた。
しかしながら新型コロナウイルスによって日本とタイの自由な行き来ができなくなったので方向転換。スーパーガール・ジャルーンサックムエタイのリングネームで、9月11日に配信される『ONE: A NEW BREED II』で組まれたミラグロス・ロペス(アルゼンチン)戦でONEデビューを迎えることになった。
姉のワンダーガールがパンチやヒジを得意とするならば、妹のスーパーガールはヒザ蹴りのスペシャリスト。来日時、スーパーガールは「タイでは強すぎて相手がいない」とこぼしていたが、姉とともに、スーパーでワンダーな旋風を巻き起こすか。
(スポーツライター 布施鋼治)