G大阪から磐田へ期限付き移籍の遠藤保仁「新しいチャレンジで多くの試合をしたい」

サッカー

2020.10.5

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移籍会見を行う遠藤保仁(C)GAMBA OSAKA

 ガンバ大阪MF遠藤保仁選手のJ2のジュビロ磐田への期限付き移籍が10月5日、両クラブから発表され、同日オンラインで記者会見に臨んだ40歳の元日本代表は、「新しいチャレンジと出場機会」を求めて、約20年プレーしたクラブを離れる決断をしたと語った。移籍期間は1月31日までとなる。

 1998年にプロデビューした遠藤選手は横浜フリューゲルス、京都サンガを経て2001年にガンバ大阪に入団。以来、毎シーズン多くの試合に出場し、2度のJリーグ制覇や4回の天皇杯優勝、2008年にはAFCチャンピオンズリーグ優勝に貢献してきた。しかし、今シーズンはリーグ戦19試合中11試合の出場で、先発は3回にとどまっていた。

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 スーツ姿で会見に臨んだ遠藤選手は、「新しいチャレンジをしたい、出場時間を含めて、たくさん試合に出たいという思いが強くあった中での移籍。常に競争がある中で試合に絡めない時もあり、悔しい思いもあった。ただ、偉大なクラブで競争があるのは当たり前。チャンスを活かせなかったというのはあるかと思う」と話し、決断に至った理由を述べた。

 ただ、出場機会を求めることは「小さい要因」と話し、「小さなものが重なって大きなものになる。より多くの試合をしたい、新しいチャレンジをしたいという思いは常日頃から持っている。そういうもの全てが積み重なった中で今回の移籍という形になった」と説明した。

 同席したガンバ大阪の小野忠史社長は、「クラブとしては最後まで青と黒のユニフォームを着て戦ってもらいたい、引退後も何等かの形で最後までガンバ大阪の発展に貢献してもらいたいという強い思いを持っていた」と明かし、「遺留を前提に会話をしたが、遠藤選手の『常に試合に出場したい、新たな調整をしたい』という強い意識を確認して、その考えを最大限尊重して移籍を受け入れることにした」と話した。

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移籍会見を行う遠藤保仁(C)GAMBA OSAKA


 遠藤選手も「簡単な決断ではなかった。自分の意見を尊重してもらった。この移籍が良かったと言えるような結果を残せたら」と話し、移籍期間終了後について、「ここ以上のクラブはない。レンタル移籍という形で一回離れるが、ガンバに戻って来たいという気持ちは強く持っている」と述べている。

 40歳で新たなクラブでの挑戦への不安を訊かれると、遠藤選手は「ないですね、いいチャレンジだと思っている」と即答。「向こうにいっても試合に出られる保証は何一つない。ゼロからのスタート。ワクワクしている。まずサッカー自体を楽しむということ、新人の時のような気持ちを忘れずにやっていきたい」と話す。

 J2でのプレーはガンバでの2013年以来。当時、1年でのJ1復帰を果たしている。

「新しい選手・スタッフとやることで、自分のサッカー観にいろいろなものがプラスされると思うし、非常にいい刺激になると思う。ジュビロをJ1へ上げるモチベーションも、新しくレギュラー争いをするという楽しみもある」

遠藤選手は、今年7月のセレッソ大阪戦でJ1通算出場632試合をマークし、J1最多出場記録を達成。その後、641試合まで伸ばした。

精度の高いパスや緩急をつけたプレーなど、クラブだけでなく3度のワールドカップを含めて日本代表でも活躍。数多くの試合でアクセントをつけて、チームに勝利を呼び込んできた。

「変化を加えられる選手は見ていて楽しい。そういう選手に向こうでもなれたら」と新たな挑戦への抱負も口にした。

磐田は今季J1から降格し、J1復帰を目指しているが、現在7勝9分8敗の成績で13位と苦戦。今月2日には成績不振でフェルナンド・フベロ監督が解任となり、鈴木政一強化本部長が監督に就任したばかりだ。遠藤選手は6日に合流予定で、背番号50が用意されている。


取材・文:木ノ原句望