鈴木武蔵「なんとしても活躍して1トップの座を脅かしたい」コートジボワール戦で日本代表FW定着へ名乗り

サッカー

2020.10.13

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日本代表 FW鈴木武蔵(c)JFA

 オランダに遠征中のサッカー日本代表は10月13日、ユトレヒトでの今遠征第2戦でコートジボワール代表と対戦するが、先発が有力視されているFW鈴木武蔵選手(ベールスホット)は代表定着へ、「自分なりのプレーで結果を出したい」と意気込んでいる。

 新型コロナウィルス感染症の世界的流行の影響を受けて、約1年ぶりに代表活動をオランダで再開させた日本代表は、10月9日にユトレヒトでカメルーン代表と対戦して0-0で引き分けた。

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 その第1戦後、日本代表で不動の1トップを務めるFW大迫勇也選手(ブレーメン)が、所属クラブの試合日程とブレーメン州の渡航後の自主隔離期間の影響で離脱。FW岡崎慎司選手(ウエスカ)が負傷で遠征参加を辞退していたことで、第2戦を前にチームのFW登録は鈴木選手のみとなった。

 この大きなアピールチャンスに、今年8月中旬に札幌からベルギーに活躍の場を移したばかりの26歳FWは新戦力として名乗りを上げ、「なんとしても自分が活躍して1トップの座を脅かしたい」と、強い意欲を見せている。

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コートジボワール代表(c)JFA

鈴木選手はベールスホットで8月30日のリーグ戦初出場以降、10月4日まで5試合に出場し2ゴール1アシストをマーク。移籍早々に結果を出して、今回の招集につなげた。

「毎試合、結果だけを求めてきた結果。そこはすごく自信になっている」と鈴木選手は言う。

2010年にU-16日本代表に初めて招集されて以降、各年代で代表入りし、2016年にはリオデジャネイロ五輪のメンバーにも選出された。

しかし、Jリーグでは当時J1の新潟で2012年4月の公式戦デビュー後、水戸や松本、長崎などを渡り歩き、その後、2019年に札幌に加入。1年目の昨シーズン、33試合出場で13ゴールを決める活躍を披露し、コロナ禍で4カ月の中断のあった今季は4試合で5得点を叩き出していた。

 鈴木選手は、「代表に来るまで苦労の時期も長かったが、各チームで皆さんが僕に期待して熱い声援を送ってくれた。その時代がなかったら今の僕はない」と振り返り、その歩みを経て「ゴールに対する意識は各段に変わった」と話す。

昔は1点獲って満足していたと明かし、「今は1点では満足できない。2点、3点、できるだけ多くの得点を獲りたいという思いがあるし、練習の紅白戦でもミニゲームでも絶対に負けたくないという気持ちも、より一層強くなっている」と語る。

代表FWの第一人者である大迫選手については、「大きな存在。ポストプレーヤーとして味方を活かすプレーは本当に素晴らしい」と称賛を惜しまない。だが、鈴木選手はこう続ける。

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日本代表(c)JFA

「僕とはまったく特長が違う。もちろん、いいところは吸収したい気持ちはあるが、自分は自分の特長で勝負したい。それを存分に出して、自分なりのプレーで結果を出して危機感を与えたい」

 ベルギーリーグでは、体も大きく強さもある相手DFの裏をかくために、常に相手の動きを察知して自分の動きを選択。駆け引きを磨いてきたという。それだけに、「動き出しにすごく手ごたえを感じている」と胸を張る。

 13日に日本代表が対戦するコートジボワールは、2014年ワールドカップでの日本戦にも出場したFWジェルビーニョ選手(パルマ)、DFセルジュ・オーリエ選手(トッテナム)をはじめ、DFエリック・バイリー選手(マンチェスターU)、MFフランク・ケシエ選手(ACミラン)ら欧州トップクラブでプレーする強者が揃う。

 鈴木選手は言う。「ベルギーリーグでも屈強なセンターバックは毎試合多い。僕は対人もヘディングも強いセンターバックとずっとやってきている。彼らにもウィークポイントはあるし、自分が試合の中で空いているスペースを探してやっていけば、チャンスは自ずと必ず生まれてくる」

 チャンスは逃さない。穏やかな口ぶりに、強い決意が漂っていた。


取材・文:木ノ原句望