【ドラフト名場面】ヤクルト元監督・真中満 “くじ間違え”の裏側を激白!今年の注目選手も明かす

野球

2020.10.26



2015年ヤクルトをリーグ制覇に導いた真中満さん。

その年のドラフト会議で阪神・金本知憲監督(当時)と明治大学・髙山俊選手をめぐって事件勃発。真中さんは抽選で行われたくじ引きで「あたり」と「はずれ」を勘違い。外れなのにも関わらず豪快なガッツポーズをしてしまい、のちほど阪神が「あたり」だったことが発覚。5年たっても名場面と語り継がれる事件の裏側を激白。

さらに今年のドラフトの注目と独自の戦略も教えてもらった。

"くじ間違え"の原因

―"くじ間違え"の原因は

僕の確認間違です。NPBの交渉権獲得とNPBの印を間違えたっていう単純なことなんですけれど、あのドラフト会議の中って非常に緊張感があるのでせっかちな僕がしっかり確認もせずに当たったふりをしてしまったということですね。

―ずっとそのルールだったのか

ずっと続いていることなので。僕もそうなんですけれど、過去には他にも間違えた方もいたので翌年からその印がなくなって交渉権獲得というハンコだけになったみたいですね。わかりやすくしてくれたんじゃないでしょうか。

―真中さんのおかげということか

そうですね。僕が歴史を変えたというかルールを変えました。今後、二度とこんな間違いがないようにしてくれた。

―金本さんとの関係は

あれから金本さんとお会いしていなくて、監督時代とかもちょっと会ったときは迷惑かけてごめんなさいというくらいの話はしたくらいでした。ほとんど掘り下げて話すことはなかったんですが、お互い監督から退いて何回かお会いするときは笑い話ができるようになりましたね。

結局間違えたのは僕でしたが、金本さんも確認しなかった、金本さんも悪いじゃないかってなったじゃないですか。でも悪いのは絶対僕で、横であんなガッツポーズされたらおそらく僕も確認しなかっただろうって。これは金本さんの責任では全くないので、金本さんにはいつも申し訳なかったですって話をしていました。

ただ僕はあの時のコメントで勢い余って、自分のガッツポーズを返してくれってコメントしてしまったんですけれど、金本さんは「俺のガッツポーズも返してくれ」と言っていました。金本さんもせっかく引いたのにガッツポーズできなかったわけですよね、大事なところでね。だから本来は金本さんの方がガッツポーズを返してくれ思っているんじゃないかと思っています。

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松井秀喜というすごい選手を意識していた

―真中さんが思い出に残っているドラフトは

自分が選ばれた年かな。人のドラフトって指導者にならないと注目しないじゃないですか。現役の時は自分と同い年のやつが入ってきたなってさらってみる程度なので、自分が入団する年のドラフトっていうのは緊張感がありました。

当時は野村監督。松井秀喜と同期ですから。松井秀喜というすごい選手がいたので意識してみていたことを覚えています。

みんなライバル。一緒に入って最初に入団会見をするのですが、みんなを落としてでも自分が残っていかなければいけない。自分自身が頑張るだけですが、やっぱり最終的にはみんなライバルですからいろんな同期に負けない様にって気持ちは強かったですね。

今年の注目は「早稲田の早川」と「近大の佐藤」

―今年の見どころは

チーム事情によると思いますね。投手事情が厳しいのであれば早稲田の早川君を行きますし、ちょっと主砲が欲しいと思ったら近大の佐藤君ってところになると思います。そこは現場にいないと分からないですが2択ですね。

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―現場にいて他球団の動向は気になるか

12球団補強ポイントっていうのがありますので、ヤクルトが3・4巡目にイメージしている選手を他の球団が1巡目に行ったりすることもあります。それは各チームによって必要とする度合いが違いますね。

―今のヤクルトだったら

投手力が弱いという話もあるのですけれど、良い選手を野手・投手関係なく獲るっていう発想で行ってほしいです。自分が良いと思った選手を獲りに行くとあとは何とかなったりする部分もあると思いますので。あまりそこにこだわらないように行ったらどうでしょうか。