清水エスパルス・原輝綺インタビュー「自分に良いストレスをかけて今シーズンをやり切りたい」

サッカー

2021.2.23

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サガン鳥栖から移籍、東京五輪代表候補でもあるユーティリティプレーヤー・清水エスパルスの原輝綺に、FOOT×BRAIN番組アナリストの福田正博がリモートでのインタビュー取材を行った。

市立船橋高校を卒業してアルビレックス新潟に入団、高卒新人ながらか開幕スタメン、その後2019年にサガン鳥栖に移籍、今回の清水で実に3クラブ目となる。「鳥栖は大好きだったんで、最後まで迷ってました」と語る原だが、それでも移籍を決断した。

「タイトル争いをしたことがないんです。エスパルスの補強やクラブの方針を聞いて環境を変えてみよう、と。新潟から鳥栖に移籍したときも同じです」原はいわゆる複数ポジションをこなせるポリバレントな選手と言われる。「今はどこがいいかわからなくなってしまいました(笑)。昔はボランチが好きだったんですけど、合ってるのはサイドバックかな、と思います」事実、2019年五輪代表がベースで臨んだコパ・アメリカのチリ表戦でA代表デビューも飾っているが、その時も右サイドバックで先発出場している。

東京五輪の代表候補でもあるが「(鳥栖時代に大けがをしたこともあり)直近の五輪代表候補には選ばれてないんです。それがストレスだったこともあったんで、五輪は一回(脇に)置いておきました。今はエスパルスでのプレーを見てほしい。そのうえで本気で五輪代表は狙いたい」チーム内にもライバ"ルは多い。"清水の原"を確立できれば、代表も近づくだろう。

ー移籍して間もないけど、チームに馴染んだ?

基本的には立田悠悟と一緒にいるんですけど、先輩もみんな優しくてゴンさんとかにも良くしてもらってるんで、自分が思っていた以上に馴染めているなという感じはあります。サガン鳥栖もみんな仲が良かったんですが、また違った心地よさがあるというか、今は年上が多いので安心感があります。

ーコンディションはどう?

僕は適度な量で練習ができているので、コンディションは良いと思います。体も動いているので悪くないです。

ーサガン鳥栖からの移籍を決めた理由は?

最後まですごく迷っていて、僕自身鳥栖がすごく好きで選手同士仲が良いし、選手のレベルも高かったんです。チームが育成型を掲げてから何年か経つと思いますが、ユースから上がってくる選手が出来上がった選手が多くて、自分自身もやり甲斐がありました。

そんな中、自分がどこを目指しているのかを考えた時に、僕はまだ上位に行った経験がなくタイトル争いをしたことがないので、エスパルスの補強についてやチーム方針を聞いている内にまた環境を変えて自分の力がどこまで通用していくのかを試したくなりました。新潟から鳥栖に行った時も似たような理由でした。

鳥栖に残っていても移籍しても自分次第だとは思っているんですけど、移籍ならではの刺激もあると思いますし、何より色々な選手とやれるというのが自分の中ではすごく楽しさが大きいので、そこが決め手でした。

ー複数のポジションをこなせるけど、一番やりたいポジションはある?

高校を卒業して新潟にいた2年間は、ボランチをやりたいと言ったこともあったんですが、それは本当に自分がただ好きだったからという理由でした。新潟ではサイドバックもやって、サイドバック歴が一番長いこともあり自分の気持ちは考え無しにすると、自分に一番合っているのはサイドバックかなと思うようになりました。そこから去年1年間はセンターバックをやって、J1のレベルでもある程度通用する部分は見えて、今となってはこのポジションをやりたいとかいう気持ちがなくなってきちゃいました。

ここやって、と言われた時にそこを瞬時に対応できるようなレベルまでには少しずつ持ってこれているので、今は特にここはやりたくない、やりたいという気持ちはないですね。

ーでも、攻撃するの好きだよね?攻撃に参加できるポジションの方が自分の良さが出ると思う?

はい。僕、攻撃好きです!攻撃に厚みを加えるタイミングや、3人目で入ってくる動きなどは自信があるので、そこも含めて総合的に見てサイドバックが合っているのかなと思ったりもします。

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ーロティーナ監督の印象は?

守備的と言われている印象があったんですけど、意外と攻撃にも力を加えていると思います。もちろん守備で細かいルールやポジショニングはあって、数メートルずれるだけでも止めて指示が入るような細かい監督なので、最初は覚えることがたくさんあって大変でした。でも僕は細かいことを覚えるのが得意なので、今はもう慣れて段々考えなくてもパッと動けるようになってきました。

あとは攻撃も細かく選手の立ち位置や、無理だった時のクリアのキックの質までこだわる監督なので、やっていてすごく面白いし勉強になるなと感じています。

ーオリンピック代表候補として、オリンピックへの思いはある?

もちろん、選ばれて試合に出て活躍したいという思いは前提としてあります。僕、1年ちょっと前に怪我をして半年くらい去年の夏頃までやれていなくて、その時にオリンピックだと世の中がなっていて、それがストレスになってしまいプレーが良くない時期があったんです。

だから色々な人と相談しながら一旦そこは置いておこう、まずは周りとのブランクがある部分をしっかり埋めていこう、というのは自分の中で決めていました。なので今年も、直近の代表は選ばれていないですし、やっぱりまだ自分のレベルがそこまで達していないというのも自分の中で分かっているので、まずはチームで試合に出て結果を残すこと。数字だけでなくて、細かいプレーだとか自分はそっちの方が得意なのでそういったプレーも見てほしいです。あとはチームの順位も大事だと思っているので、今まで意識したことはなかったですけどそこは意識して、残り半年本気で狙っていきたいなと思っています。

ー最後に、今シーズンの意気込みは?

まだ監督がやりたいサッカーを全部は理解しきれていない部分が僕だけでなく全員あると思うので、まずは早くそこを全員で埋めていくこと、これはこのキャンプの目標でもあります。その上で、チームの目標であるタイトル争いをするということに値するようなプレーをしていきたいと思っているし、しないとだめだと思っています。より一層自分に良いストレスをかけて今シーズンをやり切りたいなと思っています。

僕がやりそうなポジションはこのチームで良い選手がいっぱいいるので、もちろん試合に出ないとという思いはありますけど、吸収できるものは多いのでポジティブに頑張っていきたいなと思います。