【クセ強名馬】”シンコウウインディ” ゴール直前にまさかの噛みつき!?
競馬界を彩る「クセ馬」たち。
レース中に逸走して、場内をどよめかしながらも2着に食い込んだオルフェーヴルをはじめ、レース前にくるくる旋回するのがルーティンだったハクサンムーン。
直線を向くと外へ外へと進路を取って最後は外ラチ沿いを走って先頭でゴールしたエイシンヒカリ&リフレイムなど、テレビ東京スポーツYouTubeチャンネル「競馬大好きママ のスナック美馬女 #5クセ強」の動画内では各ゲストがそれぞれ思い入れのある癖馬たちを紹介してくれた。
しかし、競馬界の歴史を紐解くと彼らに勝るとも劣らないクセを持つ馬たちがまだまだいる。
そこで今回は動画内で紹介しきれなかった「稀代のクセ馬たち」を紹介。
■シンコウウインディ
もともと、サラブレッドは臆病な性格で、他馬に対して噛みつくことなんてことはほとんどないが......
それを現実に起こしてしまったのがシンコウウインディである。
幼少期から脚が長くてスラッとした馬体を誇っていたが、如何せん気性面で不安のあったシンコウウインディ。
厩舎でじっくりと乗り込まれて3歳1月に満を持してデビュー戦を制すると、その後は気性のむずかしさもありなかなか戦績が安定せず。
そして自身6戦目となった館山特別(ダート 右 1800m)で事件が起こった。
このレースでは3番手から進み、直線で抜け出したシンコウウインディだったが、内からダイワオーシャンが迫ってくると、何を思ったのかシンコウウインディはダイワオーシャンへ噛みつきに行った。
首を曲げてまで噛みつきに行ったシンコウウインディは体勢を悪くしたままゴールして結果、ダイワオーシャンにクビ差差される形で2着に敗れた。
この2戦後のスーパーダートダービーでも、直線で前を行くサンライフテイオーを捕まえに行く瞬間にひ腹付近をガブリ。
またしてもサンライフテイオーに勝ちを譲ってしまった。
一度ならず二度までも、噛みつきに行ったことで敗れてしまったシンコウウインディだが、その後はその燃えるような闘志をレースでうまく生かすようになる。
4歳になると、GIに昇格したばかりのフェブラリーSを6番人気で制覇するなど、その高いポテンシャルは疑いようがない。