【武邦彦&豊】日本ダービー(1972年&1998年)知っておきたい競馬界「親子GI制覇」

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2022.5.24

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武邦彦・武豊 写真:山根英一/アフロ

共通点も多数。親子のGI制覇に連なる意外な物語とは

 テレビ東京スポーツYouTubeチャンネルの配信限定競馬バラエティ「競馬大好きママのスナック美馬女 #6」は競馬好きのメンバーが当時のレース映像とともに当時の思い出を熱く振り返るという内容。

 その中でキャプテン渡辺が推したのは横山典弘・武史による「親子でのGI制覇」。

 横山典弘・武史親子はもともと、21年の皐月賞をエフフォーリアで制したことでGI親子制覇を果たしているが、キャプテン渡辺が注目し、動画で紹介したのはそれから半年後に行われた菊花賞でのこと。

このレースも息子である武史はタイトルホルダーを駆って逃げ切り勝ちを収めていたが、このレースの23年前に菊花賞を逃げ切っていたのがセイウンスカイに騎乗した父の典弘だった。

 スタートから外連味なく逃げたセイウンスカイは前半1000mを59秒6というハイペースで飛ばしたのに対し、タイトルホルダーに騎乗した横山武史はスローに落とすなど、その勝ち方には多少の違いがあるが、ゴールする頃には親子揃ってガッツポーズを挙げていたのは記憶にも新しい。

しかし、何も競馬で親子ともに活躍しているという例は何も横山親子だけのものではない。ここでは親子揃って同じGIを制した親子を紹介。

武邦彦&豊 日本ダービー(1972年&1998年)

「競馬界最高の親子」と言えば名前が出てくるであろう武邦彦&武豊の親子。

美しい騎乗フォームから「ターフの魔術師」と称された父と競馬界のレジェンドと呼ばれるようになった息子・豊の話は「競馬大好きママのスナック美馬女#1華麗なる武一家」でも余すところなく伝えられているが、こと「親子制覇」となると、ダービーが挙げられる。

競馬界最高の栄誉とも言うべきダービーの親子制覇はこれまでに3例あるが、戦後になってから達成したのは武親子のみ。

まず、父の邦彦が制したのは1972年。

実はこの年まで邦彦は華やかな実績とは裏腹にダービーどころか八大競走(桜花賞、皐月賞、優駿牝馬(オークス)、東京優駿(日本ダービー)、菊花賞、天皇賞(春・秋)、有馬記念)のレースすら未勝利で競馬界の七不思議と言われていたほどだったが、この年にアチーブスターで桜花賞を制すると、そうしたジンクスとは無縁に。

そしてダービーは皐月賞で3着だったロングエースに騎乗して臨むと、タイテエム、ランドプリンスらとの激しい叩き合いを制して、見事にダービーを勝利した。

そして息子の豊がダービーを制したのは1998年。

父同様に数多くのビッグタイトルを獲得しながらも、なぜかダービーだけはデビューから9回騎乗して未勝利でいつしか「ユタカはダービーを勝てない」というジンクスまで囁かれるほどになった。

ところが1998年、父と同じく皐月賞3着だったスペシャルウィークに騎乗してダービーへ挑むと、直線では後続を寄せ付けずに抜け出し、気が付けば2着馬に5馬身差をつける圧勝をマーク。

10回目の挑戦で見事に親子ダービージョッキーの称号に輝いた。