【ACL】浦和はマレーシア王者に警戒を緩めず「ポテンシャルはある」

サッカー

2022.8.18

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酒井宏樹 写真:アフロ

 サッカーのアジアクラブ王者を決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)は8月18-24日から埼玉で開催される東地区決勝トーナメントで再開する。

 大会は8月25日の準決勝まで一発勝負のノックアウト方式で行われ、日本から進出した3チームのうち、横浜F・マリノスとヴィッセル神戸が18日に顔を合わせ、浦和レッズは19日に16強初進出のジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)と対戦する。

ACLでは経験の浅い相手だが、浦和リカルド・ロドリゲス監督もGK西川周作選手も警戒を緩めていない。

 ロドリゲス監督は、「相手は蔚山現代や川崎のいるグループを首位で突破したチーム。ポテンシャルはある」と話し、西川選手は「なにが起こるか分からないのがACL。GKとして90分集中して臨み、延長やPKも想定内にしておきたい」と話している。

 マレーシア王者のジョホールは地元で戦ったグループステージでは昨年大会16強の川崎と昨年8強の蔚山現代を押さえて1位で突破した。

その後、7月下旬になってベンハミン・モラ監督が個人的な理由で母国メキシコへ戻ることになり、監督を辞任。後任にはベネズエラ代表歴のあるエクトル・ビドグリオ監督が就任。アルゼンチンのニューウェルズ。オールド・ボーイズでも指揮を執った新監督の下、チームは8月のリーグ戦は3戦3勝でリーグ首位を維持。負けなしで今大会を迎える。

 ブラジル出身のFWバーグソン選手とFWフェルナンド・フオレシティエリ選手は、それぞれ17得点と12得点で今季リーグ得点ランクトップ2を占める攻撃力で、スペイン人MFナチョ・インサ選手も擁している。2019年グループステージではホームで鹿島に勝った経験もある。

一方、2007年、2017年とアジアの頂点に立ち、2019年にも決勝進出を経験している浦和だが、当時からメンバーは大きく変化。ロドリゲス監督の下、新たなチームとして2位で突破したグループステージでは6試合20得点と攻撃力を発揮した。

 Jリーグでは5月28日からの10試合を6勝3分1敗で現在7位につけ、直近の13日の磐田戦ではFWダヴィド・モーベルグ選手と小泉佳穂選手が2得点ずつを挙げ、伊藤敦樹選手は公式戦2戦連続得点をマークするなどで6-0と大勝。ルヴァンカップでも8月10日の準々決勝第2戦で名古屋に3-0と勝利し、2戦合計4-1で4強に進出している。

 DFアレクサンダー・ショルツ選手、日本代表DF酒井宏樹選手、FWキャスパー・ユンカー選手ら負傷で戦列を離れていた顔ぶれも復帰。シーズン中も積極的な補強を重ねてきた浦和が、チームの連携もよくなり、調子も上向いている印象だ。

ロドリゲス監督は「チームは今シーズンで良い時を迎えている」と話し、モーベルグ選手も「選手個々が成長している」と話して手ごたえを示している。

 ジョホールとは初顔合わせだが、浦和は今回、ホームの埼玉スタジアムでの戦える地の利がある。声出し応援も認められているため、サポーターの後押しという強力な援軍を得ることもできそうだ。

 西川選手も「レッズのファン、サポーターと一緒に戦える。その喜びを感じながら、勝利を目指してベストを尽くしたい」と語り、2度の優勝を含めて過去のACLの戦いの経験から、「大事なのは自分たちがやってきたことを信じること。自分たちから崩れないこと」と話している。

 自信を持つことは、ジョホールのビドグリオ監督も今大会へのアプローチで行ってきたことの一つだと明かし、「チームには素晴らしい選手がいる。強いメンタリティを発揮するように働きかけきた。我々のスタイルを出して戦いたい」と話した。

 準々決勝は22日に開催され、その組み合わせは8月20日に抽選で決定する。準々決勝、および25日の準決勝はいずれも埼玉スタジアムで行われる。西地区のトップとの決勝は来年2月19日、26日にホーム&アウェイで行われる予定だ。

 日本勢が2018年の鹿島以来となるアジアの頂点に立つことができるか。注目だ。


取材・文:木ノ原句望