【日本ダービー】 テイエムオペラオーとトップナイフの意外な繋がり 親子2代にわたるダービー挑戦

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2023.5.28


3歳馬7708頭の頂点であり、競馬界最高の栄誉である日本ダービー。このタイトルを手にするために今年も人馬ともに熱い戦いを繰り広げる。

その熾烈な戦いを勝ち抜いて夢の舞台へエントリーしてきた各馬に秘められたエピソードや関係者たちの知られざる想いに迫った。

ホープフルS(GI)で2着に入るなど世代屈指の実力を誇るトップナイフを生産した杵臼牧場に注目。

伝説の名馬テイエムオペラオーとトップナイフの意外な繋がり、親子2代にわたるダービー挑戦とは......。

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若き日のトップナイフに見た、伝説の名馬の面影

昨年暮れのホープフルSでハナ差の2着に入ったのをはじめ、毎回のように上位に食い込んでくる3歳世代屈指の実力馬、トップナイフ。

彼が生まれたのは北海道浦河町にある杵臼牧場。家族で経営し、年間生産頭数は40頭ほどだが、3代目を務める鎌田正信代表をはじめとしたスタッフによる熱心な育成で生産馬たちは育っている。

そんな環境で育ったトップナイフは鎌田氏にとっても期待の高い1頭だったという。

「大きなケガもしない優等生で、手を煩わせることもなかった。形も綺麗でバランスのいいグッドルッキングホースでした」

そう答える鎌田氏に合わせるように、先代の代表、鎌田氏の父である信一氏は続けてこう答えた。

「テイエムオペラオーに似ている。体の線が綺麗なところがね」

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信一氏が名前を挙げたテイエムオペラオーと言えば、2000年に有馬記念をはじめとしたGIで5勝を挙げ、通算でもGI 7勝を記録した不世出の名馬。そんな伝説の名馬もこの杵臼牧場で生を受けている。その時にオペラオーを生産したのが信一氏である。

「今思い返してもすごい。感謝している」

オペラオーの活躍で数々のGIを制した信一氏だが、ひとつだけ心残りがあった。

テイエムオペラオーで果たせなかった、日本ダービー制覇である。

「テイエムオペラオーを初めて応援に行ったのが日本ダービー。初めて競馬場に行ってあの歓声に触れて『すごいな』と感動した。それで牧場を継ごうと思った」

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あのダービーの感動を胸に、鎌田氏は昨年、父信一氏から杵臼牧場を受け継いだ。そして今年の日本ダービーをトップナイフで挑む。

そんなトップナイフはテイエムオペラオーの母ワンスウエドはトップナイフの曽祖母という血統のつながりがある。

そうした血統の縁を鎌田氏の母・満寿美氏は「本当に不思議」と評すれば、父の信一氏は「大輪の花を咲かせてほしい」と期待する。そして鎌田氏は最後にこう締めくくった。

「テイエムオペラオーの血統から出た馬で、日本ダービーを獲れたら本当に最高。両親に良い恩返しになる」

父と息子の想いを乗せたトップナイフが日本ダービーでどんな走りを見せるだろうか。

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■文/福嶌 弘