森保ジャパン アジアの戦いへ「我慢強く、粘り強く、したたかに戦っていく」

サッカー

2023.9.25

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サッカー日本代表 森保一監督 Photo by Dursun Aydemir/Anadolu Agency via Getty Images

日本代表が9月の欧州遠征を2連勝で終えた。9月9日にドイツのヴォルフスブルクでドイツ代表に4-1で快勝し、ベルギーへ移動してゲンクで行われた12日のトルコ代表戦には4-2で勝利したのだが、この2つの勝利は異なる趣のものだった。

ドイツ戦は昨年のワールドカップ(W杯)以来の対戦で、W杯という舞台での歴史的勝利を挙げた中から見つけた課題に取り組んできた、この10か月のチームの進捗状況を見ることができた。

その試合から移動を伴って中2日のタイミングで迎えたトルコ戦は、先発11人中10人を入れ替えた顔ぶれで臨み、選手層の厚みを確認する機会となり、後者では勝利はしたが、先発定着組を脅かすにはまだまだやるべきことは少なくないことが分かった。

試合後、森保一監督は「選手層を厚くする、より多くの戦術の共有をする、レベルアップにつながる経験をすることを試合の経験の中で行えたことはチームにとってプラス。まだまだ反省すべきところはあるが、選手を入れ替えて連携連動が難しいなかでも、いいチャレンジをしてくれた」と評価した。

その一方で、「守備の面ではいいトレーニングになった。相手がよりダイレクトにパワーをかけて攻撃をしてくるときに、ボール保持者により強く行くところ、奪いきるところを上げながら、最後パワープレーのところを確実に防げるようにしたい」と課題も指摘した。

また、指揮官は「ドイツ戦の勝利で自信を深めて、このトルコ戦でさらに多くの選手がコンセプトを練習して今日の試合の中で確認できたのは大きい。手放しで喜ぶことではないが、自信を持って納得してレベルアップしていくことが大切だと思う」と述べた。

日本は6月と9月の4試合すべてで4得点以上を挙げている。これについて森保監督は名波浩、前田遼一元日本代表コンビのコーチ陣の名前を出した。

彼らの働きかけに対して選手たちがミスを恐れずにチャンレンジしていることが奏功していると語ったが、11月から始まるW杯アジア2次予選や来年1月に始まるアジアカップを控えて、次のように言葉を続けた。

「6月、9月と得点が多く入ったことは非常に成果を喜ぶべきことだが、アジアの戦い、世界で勝っていくためにはそういう展開だけではない。ギリギリの戦いを我慢強く、粘り強く、したたかに戦っていく。それを思い描きながら今後成長しないといけない」と話した。

DF谷口彰悟(アルラヤン)はアウェイでの2連勝について、「日本じゃない場所でドイツとトルコという力のある国と対戦してしっかり連勝で終えることができた。すごく自分たちの自信につながるが、誰もここで満足していない」と話す。

「世界のトップ10、W杯優勝が僕らの目指している場所。そこに向けてまだまだやっていかないといけない」と気を引き締めていた。

また、DF冨安健洋(アーセナル)は「僕らにとってはそれが当たり前になるべき。スッキリ勝ったわけではないし、その感覚は僕だけじゃなく、ほかの選手たちも持っている。そういう意味ではいい状況。勝てばいいというものではない。より上を目指しているから、そういう空気が出る」と話し、W杯本大会を睨んで「勝ち癖をつけたい」と先を見据えた。

9月の2連勝で日本は世界ランクを20位から19位に上げた。

日本代表は10月には国内で強化試合2試合を行い、13日に新潟でカナダ代表、17日に神戸でチュニジア代表と対戦する。


取材・文:木ノ原句望