あすMLB開幕!60試合シーズンは15本塁打40打点でMVP!?

野球

2020.7.23


大谷翔平 2020 MLB オープン戦 写真:AP/アフロ

新型コロナウイルスの影響で開幕が延期されていた米・メジャーリーグが日本時間あす24日にいよいよ開幕する。

今季わずか60試合で行われることになったシーズンの試合数は、本来の162試合と比べると4割に満たない。

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162試合で期待される選手成績は、例えば投手ならば20勝とか、打者なら40本塁打などタイトルの指標がなんとなく理解できる。いったい60試合ではどんな数字を指標にすればいいのか?シーズン60試合以下しか出場しなかった選手の最高記録は?

米・CBSスポーツが過去の成績をもとに、今季の記録についてたびたび特集を組んだ。


記事では、まずホームランについて言及。

162試合での40本を60試合では15本が同等の価値としている一方、ここ3シーズンで見ると、最初の60試合で20本塁打の選手は4人いる。

2017年のアーロン・ジャッジ(21本、ヤンキース)、昨年のクリスチャン・イエリッチ(22本、ブリュワーズ)、ピート・アロンソ(20本、メッツ)、コーディー・ベリンジャー(20本、ドジャース)だ。いずれもメジャーを代表するスラッガーだが、昨年並みに打つとすると、60試合でも最低20本打たねばホームラン王争いに参加できないことになる。

単にシーズンのどこかで区切った60試合での最多本塁打は?という観点で調べてみると、2017年のジャンカルロ・スタントン(当時マーリンズ)が60試合で33本ものホームランを放った期間がある。驚きの数字だが、これはある期間を切り取ったものなので、記事では参考外としている。

ちなみに実際にシーズンの出場が60試合以下(開幕からにこだわらない)だった選手の最高記録をカテゴリーごとに紹介している。これらの数字を今季の選手成績の指標としてみてはどうだろうか?


ホームラン:24 マット・オルソン(2017年アスレチックス)

シーズン出場60試合以下で区切ると、アスレチックスの主砲・オルソン。ルーキーイヤーの2017年8月にメジャーデビューすると、その後59試合310打席で放ったホームランは24本。昨年は127試合の出場で36本と正真正銘、メジャーを代表するスラッガーだ。加えてオルソンは守備の名手(一塁手)で、2018、19年と2年連続でゴールドグラブ賞を受賞している。

ちなみに大谷翔平のルーキーイヤーは6月途中に故障者リスト入りもあったが、自身の60試合出場時点でのホームラン数は11本。二刀流の大谷は毎日打者として出場するわけではないので必然的に数字は落ちるが、最終的に104試合で22本だったこの年、後半は出場した44試合で11本とホームランバッターの片りんを見せた。2018年後半のような打撃成績ならば、60試合で15本塁打も不可能な数字ではないかもしれない。


ヒット:81 レブ・ラッセル(1922年パイレーツ)

日本でいえばなんと大正11年。この年ちょうど60試合に出場したラッセルの81本がMLBの歴史では最多。ちなみにこのラッセルという選手の打率は60試合で.368だったという。

次点はわりと最近で、2016年メッツに所属していた当時のホゼ・レイエスで68本。レイエスと言えば、そのメッツで松井稼頭央と二遊間を組んでいたこともある日本でもおなじみの選手だ。

なお、CBSスポーツでは今季81本の記録を上回る可能性がある選手として、アストロズのアルトゥーベを挙げている。

162試合でしばしば指標になるシーズン200安打だが、60試合では74本が同等の価値としている。


打点:75 レブ・ラッセル(1922年パイレーツ)

ヒット数に続き打点も1922年のラッセル。なお次点は2002年のカリム・ガルシア(インディアンス)で52打点。53試合出場で52打点だった。ガルシアはその後オリックスで2年間プレーした選手で、日本ともなじみがある。

75打点は当然として、ガルシアの52打点もかなりな数字のようで、CBSスポーツでは、162試合における100打点を60試合だと37打点が同等の価値としている。


打率:.374 アール・ブルッカー(1938年アスレチックス)

60試合なら4割も夢ではない?しかし意外にも60試合以下の出場での最高打率は.374。*規定打席の概念から186打数以上の選手に限定。

ちなみにイチローは2004年、シーズンで.372、後半の81試合だけ見れば.425という驚異的な打率を残したことがあり、イチローが全盛期に60試合シーズンを経験していたら、期待された数字は4割どころではなかったかもしれない。


盗塁:16 エリック・デービス(1985年レッズ)

1990年にはレッズの4番打者としてワールドチャンピオンにもなった名選手が、メジャー2年目に56試合で16盗塁した。今季のメジャーリーグでは4試合に1回盗塁すれば近づく数字だ。今季60試合では20盗塁する選手が現れるか?が指標になるかもしれない。


勝利数:9 ケン・ホルツマン(1967年カブス)

67年、カブスの左腕ホルツマンは12試合先発で9勝0敗。

現代ほど投手の分業が確立されていなかった時代の記録だけに、今季のメジャーリーグで12試合に先発することができたとしても、9勝できるかというと、さすがに難しいかもしれない。

アトランタ・ブレーブスは、今季序盤は先発投手に3回~4回しか投げさせないことを示唆しており、それだと勝ち星がつかない。

CBSスポーツでは162試合の20勝は、60試合では7勝すれば同等としており、今季二けた勝利と言う言葉はなくなるかもしれない。


奪三振:92 スティーブン・ストラスバーグ(2010年ナショナルズ)

昨年のワールドシリーズMVPストラスバーグのルーキーシーズンが指標となる。

12試合で92奪三振。ちなみにこの年メジャーデビューとなったパイレーツ戦は14奪三振の圧巻デビューだった。昨年のサイ・ヤング賞投手アストロズのバーランダーはシーズン300奪三振を記録したが、60試合ならば111奪三振が価値の目安としている。100奪三振を超える投手が今季現れるか注目だ。


最後に、個人成績ではなくチーム勝利数に触れると、優勝ラインが見えてくる。

昨年100勝したチームはアストロズ、ヤンキース、ツインズ、ドジャースの4球団。いずれも地区優勝しているが、CBSスポーツでは100勝を60試合では37勝としており、37勝23敗(貯金14)が昨年の100勝と同等としている。

ちなみに、青木宣親も所属していた2017年のアストロズは60試合で42勝18敗と最高のスタートダッシュを見せており、この年ワールドチャンピオンに輝いた。