橋本拳人と浅野拓磨 所属クラブでの活躍で加えた自信
2020.11.12
鈴木武蔵・浅野拓磨・原口元気 (c)JFA
サッカー日本代表は現在、11月13日(金)のパナマ代表と17日(日本時間18日早朝)のメキシコ代表との国際親善試合へ向けてオーストリアで合宿中。
久しぶりの日本代表での活動となったのは、MF橋本拳人選手(ロストフ)とFW浅野拓磨選手(パルチザン)も同じ。10月のオランダ遠征には、新型コロナウィルス感染流行による渡航制限を受けて参加が見送られていたが、2人とも所属クラブで活躍を続け、新たな自信を加えている。
橋本選手は昨年12月の東アジアE1選手権以来だが、今夏、ロシアリーグのロストフへFC東京から移籍し、今回は初の海外組としての招集となった。
海外初挑戦で、移籍した当初は自分のプレーを出すことや環境に馴染むことに「少し苦しんだ」というが、「とにかく自分の良さを出し続けようと思ってやっていた」ことでゴールに結びついたと振り返った。
その姿勢を貫いて、橋本選手は12試合出場で5得点をマークしているが、「そこが自分の一番の役割ではない。献身的に走ることや戦うことを一番意識してプレーしている」と語った。
橋本拳人 (c)JFA
ここまで短い期間ながらも、27歳のMFは新天地でのプレーに手ごたえを得ているようで、当たりの激しいロシアリーグでのプレーで「試合後は傷だらけ」と、右の頬骨あたりにできた擦り傷をオンライン取材で見せて、「走る量が増えたし、身体的には成長していると思う」とフィジカル面でのレベルアップに自信を示した。
「ロシアでプレーしている時も日本代表のことは意識している。普段から日本人としてのプライド、誇りを持ってプレーしている。日本代表としての責任感、代表としてプレーできることへの思いは増している」と話した。
MF遠藤航選手(シュツットガルト)やMF中山雄太選手(ズヴォレ)がボランチで出場した10月の試合を見て、ポジション争いへの刺激も受けたようで、橋本選手は「その競争に自分も入っていけるように、自分の良さを最大限に出して、チームの勝利に貢献したい」と話し、「代表戦はたくさんやれない。1試合1試合がすごく大事になる。しっかりとアピールしたい」と、言葉に力を込めた。
一方、浅野選手は昨年11月のベネズエラ代表との親善試合以来の復帰で、やはり1年ぶりの代表戦となる。「代表は常に意識して参加したいと思っているので、前回は悔しい思いをした」と浅野選手は振り返り、「今回読んでもらって光栄。全力でプレーするだけ」と決意を口にした。
所属するセルビアリーグのパルチザン・ベオグラードでは、代表チーム合流直前の試合で今季7得点目をマークしたばかりだ。
今月10日に26歳になったFWは、「目に見える結果を出せて自信になっている。コンスタントに試合に出ていることが成長につながっていると思う」と、パルチザンでのプレーに胸を張った。
年明けからの新型コロナウィルス感染拡大では、オフシーズン中に日本へ帰国することも叶わず、「今までにない、きつさを感じた」と振り返ったが、ベオグラードでの自粛期間中に自宅や近所の公園などで、心拍数を落とさないための練習などに精力的に取り組んでいたという。
「試合が再開した時へ向けて全力で取り組んだ。それが今の自分につながったと思う。自信になっている。未来へ向けて準備することをコロナの期間で学べた」と語る。
パナマ代表は2018年ワールドカップで初出場を遂げ、10月にはコスタリカ代表との2連戦で2連勝するなど、近年台頭が著しい。メキシコ代表はワールドカップ7大会連続でベスト16入り果たしている強豪だ。
今回の遠征にはFW大迫勇也選手(ブレーメン)はクラブ事情で不在。浅野選手はFW鈴木武蔵選手(ベールスホット)と共に数少ないFW登録選手として、攻撃への期待もかかる。
浅野選手は、「どのポジションで出ても、与えられた役割を全力で発揮する自信はある」とキッパリ。「どこで出てもゴールや攻撃だけでなく、チームとしてどういうプレーをするべきかを感じながらできる。どこで使ってもらっても構わない。日本代表のために戦う」と、強い意気込みを示している。
日本代表の試合はパナマ代表戦が11月13日に、メキシコ代表戦が17日(日本時間18日早朝)にオーストリアのグラーツで行われる。感染予防対策のため、10月の2試合同様に無観客で開催される。
取材・文:木ノ原句望
日本代表練習(c)JFA
オーストリア遠征 日本代表メンバー
GK
川島永嗣(RCストラスブール/フランス)
権田修一(ポルティモネンセSC/ポルトガル)
シュミット・ダニエル(シントトロイデンVV/ベルギー)
DF
長友佑都(オリンピック・マルセイユ/フランス)
吉田麻也(サンプドリア/イタリア)
酒井宏樹(オリンピック・マルセイユ/フランス)
室屋成(ハノーファー96/ドイツ)
植田直通(セルクル・ブルージュKSV/ベルギー)
板倉滉(FCフローニンゲン/オランダ)
冨安健洋(ボローニャFC/イタリア)
菅原由勢(AZアルクマール/オランダ)
MF
原口元気(ハノーファー96/ドイツ)
柴崎岳(CDレガネス/スペイン)
遠藤航(VfBシュツットガルト/ドイツ)
伊東純也(KRCヘンク/ベルギー)
橋本拳人(FCロストフ/ロシア)
南野拓実(リバプールFC/イングランド)
鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト/ドイツ)
中山雄太(PECズヴォレ/オランダ)
三好康児(ロイヤル・アントワープFC/ベルギー)
久保建英(ビジャレアルCF/スペイン)
FW
鈴木武蔵(KベールスホットAC/ベルギー)
浅野拓磨(FKパルチザン・ベオグラード/セルビア)