セルジオ越後「1回、久保を干せば?」コートジボワール戦を10点満点で辛口採点

サッカー

2020.10.17



国際親善試合 日本 1-0 コートジボワール<10月13日(火)@スタディオン・ハルヘンワールト(オランダ/ユトレヒト)>

【セルジオ越後の言いたい放題】試合終了間際の植田直通の代表初ゴールで、コートジボワールに劇的勝利を収めた森保ジャパン。サッカー評論家で辛口解説でお馴染みのセルジオ越後が選手&監督を10点満点でガチ採点!

「森保監督は久保を一回干してもいい」
「植田のゴールは交通事故みたいなもの」
「かつての堂安は消えた」

オランダ遠征で得た日本の収穫とは!?カタールワールドカップへ再び走り出した日本代表に物申す。



セルジオ越後コメント

結果的に良かった試合だけれども、内容的にはカメルーン戦と全く何も変わらなかったですね。
ターンオーバーしたというのは理屈にならない。今回の戦術は、1点も与えない、少ないチャンスをものにすれば勝てる、悪くても引き分け、というもの。守り切るための最後の時間稼ぎともいえる交代が、結局セットプレーで得点に結びついた。戦術的に「守れ」「まず0点に抑えろ」ということが、伊東と久保の両サイドには守りの仕事をしながら攻撃もするということで負担がかかっています。鎌田がたまにエリア内に入って、いいボールをもらってシュートを打ったりとチャンスはあったんですけど、コンスタントではなかったですね。

【動画】セルジオ越後、移籍注目の久保建英に「本田圭佑を見習え!」

90分やった中でも、チャンスが作れていないです。点を取る役割の選手に点を取れる場所でプレーさせないといけなかった。引き分けでも勝っても負けても、課題は同じ。点を取りにくくなっている時代ですね。

ー前回のカメルーン戦は甘口採点だったという声がありましたが、どう思いますか?

前回一番難しかったのは、採点の満点が5点だったということです。5点中1点だとキツすぎるからね。
今回のコートジボワール戦は、10点満点で採点しますが、数字で見ればそんなに甘くはないです。

各選手&監督を10点満点で採点

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◇FW 鈴木武蔵 3点
戦術的にかなり孤立しています。前回のカメルーン戦では大迫にかかる負担が大き過ぎましたが同じように、追いかけないといけない、起点にならないといけない。そしてサイドからの攻撃が少なかったです。

◇MF 鎌田大地 5点
今ドイツで活躍しているが、周りとの関係性がしっかりある。放っておかれたワントップじゃなくて、重要な時にサイド攻撃もあるようなサッカーをやれば彼がもっと活かされてくるし、彼も守るよりも攻撃ができるようになります。僕は彼が唯一90分できたというところを評価して5点をつけます。ただ、チャンスがあっても決められなかった部分もあります。

◇MF 伊東純也 5点
前回の途中出場で先発になれるということを証明をしたし、今回先発して積極的に動いて攻めようとしました。運動量があって足も速いから、守りも助けてくれていた。右サイドが活きていました。

◇MF 久保建英 3点
久保への期待は大きく、彼には守る役割も与えている。攻撃面での久保は始まってすぐシュートを外したり、サイドから崩してゴール前に入れたけど誰もいなかったり。そういうところの貢献度や、1対1の勝負でのミスが結構あったりしました。期待に対して良くはなかったですね。90分出られなかったこともあるし、彼には3点の評価をつけます。

◇MF 遠藤航  6点
ダブルボランチで特に遠藤にはものすごく負担がかかっていました。一番ユニホームが汚れていた選手でしたね。守りはすごく良かったです。

◇MF 柴崎岳  6点
柴崎はバランサーとして不動のレギュラーです。ピンポイントのフリーキックを蹴って得点に結びついたところを評価して6点ですね。

◇MF 中山雄太 5点
中山はいつも左サイドバックじゃないけれど前回もよくフル出場をして、厳しいポジションの中負担がかかった場所にいました。安西よりもフィジカル面が強くてそこはうまくできましたが、他の選手に比べて少し攻撃的なところが今の日本代表の戦術ではないですね。

◇DF 吉田麻也、DF 冨安健洋 6点
吉田と冨安は安定しています。特に吉田はラインコントロールをしたり、空中戦では90%勝っていました。パスミスも少なくて、貫禄もあったので2人は6点です。

◇DF 室屋成  5点
室屋は一生懸命やっているけれども、激しいファールをしないといけないし、昔のFC東京の時のようにクロスボールをガンガンあげるのは今の日本代表の戦術ではできないですね。

◇GK シュミット 5点
シュミットはそんなに脅かされた場面はないけれど、ファインプレーで全部防いで0点に抑えたというわけではないですね。0点で抑えた仲間としたら5点ですね。

◇MF 南野拓実 2点
南野は途中出場して、リバプールで今一番ステータスが高い選手なのにリーダーシップを感じないですね。「俺について来い!」とかできるのに。本田圭佑を見習ってほしいですね。受け身になっている。彼にはそこを求めたいし、リバプールで試合に出られていないというのが色々な面で出てきてしまっていますね。

◇MF 原口元気 2点
原口は出た時間と役割から2点ですね。久保が攻めるためなら、原口は守るための投入でしょうね。

◇MF 堂安律  2点
堂安も一時は光っていてどこまで伸びるのか、南野と中島(翔哉)と共に日本の新星だとなっていたけれど、オランダに行って最初は良かったけれどPSVに入ってから消えてしまって今はほど遠い堂安になっています。堂安の攻撃する、点を取りに行く迫力が、全くなくなってしまいました。

◇DF 植田直通 4点
植田は、時間稼ぎと守備固めに入ろうとしたら値千金の2020年代表初ゴールを取りました。得点しただけで4点あげますよ。出場2分で4点(の評価)ですよ、これは最高な得点です。ただ、次の試合でレギュラーかというとそれは違います。

◇森保一監督 4点
森保監督は4点ですね。攻撃の流れの中で点を取るための改善をしてくれていないです。まさか植田を点取るために入れたわけではないでしょうから。試合には勝ったけれども、森保監督の采配ではないですね。交通事故と言うとおかしいけれど、植田を点取るために投入していないですから。チームとして勝ったと言うのは嬉しいですが、監督の采配としては流れの中で点が取れていないです。期待されている選手が交代で入っても内容が変わらないというのは、監督の評価の一つにしないといけません。

ーセルジオさんが特に喝を入れたい選手はいますか?

それはやっぱり南野・堂安・久保に、プライドがあるならこんなものじゃないというところを見せてくれよ、と言いたいですね。
これだけメディアがお膳立てしているのに「返すのこれだけ?」というね。

南野の宿題はキツいですよ、リバプールでレギュラーを獲得するのは簡単なことではないです。久保がビジャレアルに行ってポジションを取れなかったら、世間の期待と彼が返してくれる中身が合わなくなる時期が来る。だからできるだけ早くビジャレアルで試合に出て、こんなもんじゃないと見せてほしいです。

もう少し、「危ない、もしかしたら俺落とされるかも」という危機感を、森保監督が彼らに持たせられるかですね。これも教育になります。一回代表に呼ばないとか、「お前試合に出てないじゃん」というね。これだけできなくてこんなにお膳立てされている選手はいないですから。
逆に言えば、今はそれが裏目に出ていますね。一回干したら?
それで選手が出たいとなればやることは決まっていますから。そういうことも必要です。

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集まってから教育するのではなく、メンバーを選ぶ時点でそういった厳しさがあってもいいと思います。
試合に出てない選手を選ぶというのは、視察じゃないですから。

そこが日本は甘いんですよ。

セルジオ越後の採点(10段階評価)
【スタメン】
◇FW 鈴木武蔵 3  ◇MF 中山雄太 5
◇MF 久保建英 3  ◇DF 吉田麻也 6
◇MF 鎌田大地 5  ◇DF 冨安健洋 6
◇MF 伊東純也 5  ◇DF 室屋成  5
◇MF 柴崎岳  6  ◇GK シュミット 5
◇MF 遠藤航  6  ◇森保一監督 4

【交代選手】
◇MF 南野拓実 2  ◇MF 堂安律  2
◇MF 原口元気 2  ◇DF 植田直通 4