C大阪MF坂元達裕ら8人が初招集 J開幕6戦5得点と絶好調の大久保は選外 【サッカー日本代表】

サッカー

2021.3.18


坂元達裕 写真:松尾/アフロスポーツ

 日本代表の森保一監督が3月18日、韓国代表との親善試合(25日、日産スタジアム)とモンゴル代表とのワールドカップアジア2次予選(30日、フクダ電子アリーナ)に臨む日本代表メンバーを発表。FW大迫勇也(ベルダー・ブレーメン)やMF遠藤航(シュツットガルト)ら海外組に加えて、国内組の代表初選出が8人というフレッシュな顔ぶれが並んだ。

23人のメンバーのうち初招集の8人には、好調をキープしている所属チームでの活躍が目立つ川崎フロンターレDF山根視来やセレッソ大阪MF坂元達裕、名古屋グランパスDF中谷進之介がメンバー入りし、ヴィッセル神戸GK前川薫也は父の和也氏に続いて親子2代でGKとして代表入りとなった。

代表選出の連絡に「嬉しさと驚きがある」という山根は、「チームメイトに生かされて今の自分があるので本当に感謝している。必死に自分の全てを出すということだけを考えてプレーする」とコメント。坂元は「自分の一つの目標だったので嬉しく思う。しっかり結果を残してチャンスを掴み、成長してチームにも還元したい」と意気込んでいる。

 このほか、DF小川諒也(FC東京)、MF江坂任(柏レイソル)、MF川辺駿(サンフレッチェ広島)、U-23代表として2016年リオ五輪に臨んだMF原川力(C大阪)が代表初参加となる。

森保監督は初選出のメンバーについて、「一人ひとりがスペシャルな特長、武器を持っている。個で局面を打開でき、連携連動した組織プレーができる」と評価した。

復帰組には、森保監督の下では初めての選出となった横浜F・マリノスDF松原健と浦和レッズGK西川周作の二人もいる。松原は2014年11月、西川は2017年11月以来の代表入りだ。

松原は、「日頃の試合での成果が認められた証」と話し、「マリノスの代表として、日本の代表として、しっかり勝つことだけを考えてやっていきたい」と、久しぶりの代表へ気持ちを引き締めている。

このほか、2019年6月に川崎でプレーしていた当時以来となるMF守田英正(サンタ・クララ)は、ポルトガルから海外組として合流する。


大久保嘉人(c)Getty Images

だが、今季のJリーグで開幕6戦5得点と絶好調のC大阪FW大久保嘉人は選ばれず、森保監督は「戦力の底上げをしながら、その時のベストのチームを作っていく。経験の浅い選手たちに代表を経験してもらうことで、個々のレベルアップにつながってチーム力の強化を考えている」と説明した。

一方、今回招集された海外組は9人。前出の3人のほか、DF吉田麻也(サンプドリア)、DF富安健洋(ボローニャ)、MF伊東純也(ヘンク)、MF鎌田大地(フランクフルト)、MF南野拓実(サウサンプトン)、FW浅野拓磨(パルチザン・ベオグラード)が選出された。

前回の代表活動となった昨年11月の欧州遠征が、新型コロナウィルス感染対策の関係で海外組のみの編成だったとはいえ、従来のフル代表でなじみのメンバーは少ない。所属クラブで感染者が出ているケース、選手の所属先のある地域や国の定めた渡航制限や隔離などの感染対策の影響で、招集が見送られた選手も少なくないという。

また、代表戦と同時期に今夏の東京オリンピックを目指すU-24日本代表がアルゼンチンと対戦することで、2チームでの選手の振り分けも発生した。U-24日本代表のメンバーは3月19日に発表され、フル代表とU-24代表の指揮官を兼務する森保監督とともにチームを見てきている横内昭展コーチがU-24代表を率いる。

フル代表とU-24代表を「1チーム2カテゴリー」と捉えている森保監督は、「24歳以下の選手はアルゼンチン戦へまわってもらった。世界的強豪のアルゼンチンとプレーする時間が長い方が、個の成長につながるし、その先のA代表(フル代表)の強化につながる」としている。


厳格な感染対策

今回の試合はコロナ禍での実施のため、チームは対戦相手を含めて一般との接触を避け、行動範囲を宿舎と練習場、試合会場に限定する「バブル」方式を採用。

海外からの入国者には出国前の検査での陰性確認をはじめ、入国後の頻繁な検査の実施など、厳格な感染対策を条件に入国が特別に認められることになった。

日本サッカー協会では政府と協議を重ねて試合実施のための感染対策のプロトコルを作成。3月の日本代表戦とU-24日本代表の試合に加えて、4月のなでしこジャパンの2試合でも適用する。

プロトコルには、移動は公共交通機関を使わず、U-24代表の北九州市での試合にはチャーター便を利用。代表チーム内でも海外組と国内組で、ホテルの滞在フロアや食事の場所、練習場のロッカールーム、移動バスなどアクセスエリアを分けて対応するなどが盛り込まれた。

特に検査については、入国翌日から3日目の検査で陰性が確認されなければ試合に出場できないため、週末の試合を経て渡航する海外組の移動のタイミングによっては、試合への選手起用に影響が出る可能性もある。

制約の多いなかでの試合になるが、森保監督は「目の前の一試合一試合に最善の準備をして戦う。日韓戦は普段の試合と違う気持ちで見てくれる。

魂を込めて準備したい」と話す。日本協会の反町康治技術委員長も、「強いチームとやることで成果と課題が出てくる」と指摘し、モンゴル戦は「最終予選への大事な一歩」と位置付けている。


取材・文:木ノ原句望