名古屋・フィッカデンティ監督 日本での初タイトル「日本に来たことを後悔したことは一切ない」

サッカー

2021.11.4

    日本初タイトルのマッシモ・フィッカデンティ監督 写真:アフロスポーツ.jpg
    日本初タイトルのマッシモ・フィッカデンティ監督 写真:アフロスポーツ

    名古屋グランパスが「らしさ」を出した戦いでルヴァンカップ初優勝を手にした。

    10月30日に埼玉スタジアムで行われた決勝でセレッソ大阪と対戦。3日前の天皇杯準々決勝でセレッソに敗れていたが、「おまえたちは、こんなもんじゃない!」と厳しい言葉を投げかけ、FW前田直輝選手とMF稲垣祥選手のゴールで2-0の勝利を収めた。クラブが唯一手にしていなかった国内メジャータイトルを獲得した。

    名古屋指揮官、日本での初タイトルに

    名古屋のタイトル獲得は2010年のリーグ制覇以来。采配が当たったフィッカデンティ監督には、これが日本で手にした初めてのタイトルとなった。

    日本代表DF長友佑都選手が所属したチェゼーナを含めて長年指揮を執っていたイタリアのセリエAから2014年に日本に移り、FC東京を皮切りに鳥栖を経て2019年9月下旬から名古屋を率いてきた。

    「日本への愛情をどう示すかやってきて8年かかったが、日本に来たことを後悔したことは一切ない」と53歳のイタリア人監督は語り、「規律を重んじる自分のチームづくりは日本人の国民性に合うと信じてやってきた」と振り返った。

    2019年シーズン半ば、順位が下降する名古屋に着任してチームの建て直しに着手。その年を13位で終えると2020年から堅守を基盤に戦うスタイルを植え付けて、1シーズンで50を超える失点の多さからリーグ最少の28まで改善させると、チームの順位もリーグ3位に上がり、ACL出場権を獲得した。

    今季はそのACLと天皇杯で8強に進出。リーグ戦は5節を残して4位につけ、3位の神戸とは勝点3差で、上位3位以内に与えられる来季のACL出場権獲得を射程距離に捉えている。しかもコロナ禍の影響で国外でのACL出場に伴う隔離期間が繰り返された。

    名古屋指揮官はACLのグループステージを戦ったタイでのバブル生活を含めて、隔離期間中の部屋食となる弁当は「今年だけで100個ぐらいは食べたな」と笑う。

    この決勝も17日に韓国で戦った浦項とのACL準々決勝後の隔離期間での戦いだったが、「こういう(コロナ禍の)世の中にサッカーができることに感謝している」と話し、その中で挙げてきたチームの成果に「たまたまでは出せない結果を出せている」と選手たちの健闘を称えて、「こういう取り組みを続けることで、いい未来につながると思っている」と語った。


    取材・文:木ノ原句望