稲見萌寧「苦しかった...」涙の今季初優勝!7カ月ぶりのツアー通算11勝目

ゴルフ

2022.6.5


稲見萌寧 Photo by Atsushi Tomura/Getty Images

新潟県長岡市ヨネックスカントリークラブで行われた女子ゴルフのリシャール・ミル ヨネックスレディス ゴルフトーナメント最終日。

「苦しかった...」

相当なプレッシャーの中、戦っていたからこそ出た優勝インタビューでの言葉だった。昨季の賞金女王であり、東京オリンピックで銀メダルと目覚ましい活躍を見せた稲見萌寧(22=Rakuten)が、去年11月の「伊藤園レディス」以来7カ月ぶりとなるツアー通算11勝目となる優勝を掴み取った。

「一番は反り腰を治そうと思った」とオフからコンディション調整に苦しんだ稲見は今季に入って、優勝争いどころか上位に食い込むのも厳しい状況に陥っていた。

今季すでに5勝あげている西郷真央(20=島津製作所)らライバルたちが勝利を重ねていく中でも常に自分と向き合っていた。

それでも次第に順位を上げ、優勝争いに食い込んでいた稲見。

なかなか優勝を手にすることができない中で今回、初のリシャール・ミル ヨネックスレディスに参戦で初日から一度も順位を落とさない完全優勝を果たした。

1日目、2日目とトップに立ち続けた稲見は最終日、黄金世代の勝みなみと、ルーキーでヨネックス所属のホステスプロ・岩井千怜と一緒に最終組を回った。

最初にバーディを奪ったのは 4番。第2打でピン手前3mにつけこれを沈めると、5番でも自慢のショットが冴え渡った。第2打、ピンまで140ヤードを9アイアンでカップをかすめるショットで連続バーディ。

前半でスコアを2つ伸ばすと後半最初の10番こそボギーとなったが、12番では7mのバーディバットを沈め、ガッツポーズも飛び出した。しかし・・・


稲見萌寧 Photo by Atsushi Tomura/Getty Images

「今日の中で一番大きかった」と語ったのはパー3の16番。

「すごく目玉だったので、本当にバンカーから出るのかなという感じ」とティーショットをグリーン横・バンカーの目玉に落としてしまった。

2日目もボギーだったが、今日の方が大きくスコアを落としてしまい、絶体絶命のピンチだった。

この時点で同じ組の岩井千怜が11番から5連続バーディを奪い、2打差まで詰め寄られ、スコアを落とすかもしれない中、バンカーショットを見事にピン手前3mにつけた。

「2打目と3打目は全能力を使った」とパーパットも沈め、このピンチを乗り切った。

17番ではボギーとなったが、なんとかスコアを維持し、トータル7アンダーで完全優勝を果たした。優勝インタビューでは思わず涙をこぼした稲見だが、賞金女王はこれでは満足しない。

「優勝1回できたので、次の目標は複数回優勝できるように頑張りたい」とさらに高みを目指す。