【W杯】森保監督「今やれることはすべてやった。心残りはない」日本代表メンタリティの成長
2022.12.10
W杯日本代表 森保一監督 Photo by Markus Gilliar - GES Sportfoto/Getty Images
サッカー日本代表のワールドカップ(W杯)カタール大会の挑戦が終わった。
W杯優勝経験のあるドイツとスペインと同組で、大会前にはグループステージ突破は難しいと見られていたが、この2チームに逆転勝ちを収めて「死の組」と呼ばれたグループを1位で突破。
決勝トーナメント1回戦ではs前回大会準優勝のクロアチア代表と延長PK戦にもつれる激闘を演じたが、勝利を手にできずに目標とした8強目前で敗退したが森保ジャパンの快進撃は世界でも注目を集めた。
日本サッカーにとってドーハは、1993年にあと一歩で初のW杯出場権獲得を逃した悲劇の地として知られる。
その地で挑んだ今大会を、自身も選手として当時の苦い経験を味わった一人でもある森保監督は、「(8強入りの)新しい景色はなかったが、世界トップオブトップの国と互角に渡り合って勝っていけるという、素晴らしい景色を選手たちが見せてくれた」と振り返った。「今やれることはすべてやった。心残りはない」とも。
そして、「素晴らしい光景」を可能にした要因の一つに、指揮官は選手のメンタリティの変化を挙げ、「世界を『追い越せ』に選手たちが本気でマインドを変えてくれた」と言った。
選手のメンタリティの変化は、欧州リーグでプレーする選手が増え、欧州チャンピオンズリーグなど厳しい環境で戦い抜いてきたことで鍛えられたことは明らかだろう。
今回のメンバーのうち20人が欧州クラブの所属で、Jクラブ所属の6人も、大会中チームの士気を挙げる声掛けを続けたDF長友佑都選手(F東京)やDF酒井宏樹選手(浦和)など欧州トップレベルでの経験を積んできた顔ぶれだ。
今回の大会でW杯初出場だった19人の選手たちがそれぞれに新たな刺激を受けたと考えると、新たな進化も期待できるに違いない。
MF南野拓実選手(モナコ)は、「この悔しさを所属チームでしっかりぶつけて、選手としてもっとレベルアップしていかないといけない。次のワールドカップでリベンジしたい。レベルアップしてこの場に帰ってきたい」と語った。
DF板倉滉選手(ボルシア)は「もう1回自分たちのサッカーを見直して、強くしていかなければいけない。この大会を経験した選手が(代表チームを)引っ張っていかないといけない。チームの中心となって次のW杯では必ず16の壁を破る思いでいる」と言った。
「新しい時代を見せてくれた」(森保監督)というカタール大会で、日本代表は新たな基準を得た。次への戦いはここから始まる。
取材・文:木ノ原句望