浦和 スコルジャ新監督「選手たちに自信を持ってもらう時期」連敗スタートも指揮官は進化を評価

浦和レッズ・スコルジャ新監督 写真:千葉 格/アフロ
浦和レッズのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝の相手が決まった。
サウジアラビアの強豪アルヒラルだ。2月26日にドーハで開催されたACL西地区準決勝で、アルヒラルがカタールのアルドゥハイルを7-0の大勝で退けて決勝進出を決めた。
アジア王座をかけた戦いはサウジアラビアで4月29日(土)、埼玉スタジアムで5月6日(土)に控えているが、浦和は新監督の下で今季のスタートを切ったばかり。ここからどんな進展を見せるのか。
浦和は今季から指揮を執るマチェイ・スコルジャ監督の下で新しい形を模索中だが、2月18日の開幕戦はFC東京に0-2、25日の第2戦では横浜F・マリノスに0-2と連敗スタートで、まだ結果が出ていない。
東京戦では前半、ボール奪取から縦に速い攻撃で相手を押し込む展開を見せながらもゴールには至らず、無得点で折り返す。
後半になると立場が逆転。東京に中盤の陣形を変更されてMF岩尾憲選手の動きを封じられ、後半から交代出場した東京MF安部柊斗選手を中心に攻撃のペースを握られた。
後半21分、安部選手に左サイドをえぐられてオウンゴールを献上して先制を許すと、後半30分にはFWディエゴ・オリヴェイラ選手のスルーパスに交代出場のFW渡辺凌磨選手に2点目を決められた。
浦和は動きも落ちて失速。シュート本数も90分で3本に終わり、黒星スタートとなった。
第2戦では開幕から好調のマリノスの攻撃に押されて開始18分で失点。マリノスDF永戸勝也選手のクロスをMF西村拓真選手が逆サイドで折り返すと、ゴール前に顔を出したFWアンデルソン・ロペス選手がヘディングで押し込んだ。
前線で攻守に好ゲームを披露したロペス選手の中盤での動き出しからサイドに展開して始まった攻撃だったが、チーム全体で息の合ったプレーで攻撃を畳みかけた。
浦和はFWブライアン・リンセン選手を前線に置いて相手の裏を狙う攻撃を試みたものの、マリノスにボールを保持されて思うような形を作れずに苦戦した。しかし、ハーフタイムを境に反撃。
後半開始からFW興梠慎三選手が交代出場すると前線でボールが収まるようになり、相手ゴールに迫る場面が増えた。
ところが、得点を奪えないまま時間が経過。後半40分に中盤の底の人数を1枚にして2列目の人数を増やして攻勢を強めて得点を獲りに出たが、試合終了間際に失点。
相手の右サイドから仕掛けられて浦和のセンターバックがつり出される形になり、ゴール前に空いたスペースを使われてFWヤン・マテウス選手に追加点を許した。
東京戦後に「前半と後半で2つの違う試合をするようではだめだ」と渋い表情で失望を隠さなかったスコルジャ監督だったが、マリノス戦後は「前半の立ち上がりはマリノスをリスペクトしすぎた」としたものの、「開幕戦に比べてパフォーマンスはよかった。後半FWを入れ替えて前線でボールをキープする時間が増えた」と一定の評価を見せた。
2試合を同じ先発で戦い、「選手たちに自信を持ってもらう時期」でチームづくりの序盤にあると示唆。
「開幕戦より進化が見られた。今後得点も取れるようになればチームの流れも変わり、イメージも変わってくる。それを成立させることができると信じている」と述べていた。
ポーランド出身の浦和指揮官は、就任会見で「重要なのはロッカールームで強いメンタリティを示せるチームにすること。1試合1試合、しっかり勝利を目指す。そういうアプローチができる雰囲気を作りたい。ハングリー精神を求めている」と語っていた。
2試合それぞれで手ごたえを覚えた部分はある。メンタリティの強さを発揮して、早々に勝利で自信と形を手にしたい。
3月4日はリーグ3戦目となるセレッソ大阪戦をホームの浦和駒場スタジアムで迎える。ACL決勝と今季の戦いを睨んで、浦和の今後の進展に注目だ。
取材・文:木ノ原句望