17歳の高校生・安楽宙斗 初五輪で日本男子史上初の銀メダル獲得!【パリ五輪 クライミング男子複合】
2024.8.9
安楽宙斗は日本男子史上初の銀メダル獲得 写真:ロイター/アフロ
<2024年8月9日(金)パリ2024オリンピック競技大会 スポーツクライミング 男子ボルダー&リード @ル・ブルジェ・スポーツクライミング場>
パリオリンピックのスポーツクライミング男子ボルダー&リード決勝がフランス・パリのル・ブルジェ・スポーツクライミング場で行われ、五輪初出場となった17歳の高校生・安楽宙斗(JSOL)が、ボルダーとリードの合計145.4点で日本男子初の銀メダルを獲得した。
安楽は、初参戦となった2023年シーズンのワールドカップの「ボルダー」と「リード」それぞれで年間総合優勝を果たし、今大会でも優勝候補筆頭に挙げられていた選手。
準決勝はボルダーをトップの69点、リードを4位の68点で終え、合計137点の1位で決勝進出を果たしていた。
準決勝の上位8名で競われる決勝は、まずボルダーが行われ、同日にリードも実施された。
前半のボルダーに8番目に登場した安楽は、第1課題を最初のアテンプトで完登する"一撃"でクリア。さらに、第2課題をただ一人完登して他選手とのポイント差を広げる。
そして、そこまで一人しか完登した選手がいない第3課題は、パワーが必要だった課題で完登は逃したものの第2ゾーンには到達しポイントを積み重ねる。
安楽宙斗 写真:長田洋平/アフロスポーツ
その時点で完登者が一人だった第4課題で第2ゾーンまでたどり着いた安楽は、ボルダーを69.3点の首位で終えた。
後半のリードでは、ボルダー首位の安楽は最終8番目で壁に臨んだ。
安楽の直前に登場したボルダー3位のトビー・ロバーツ(イギリス)が92.1点を獲得し、合計155.2点として、その時点で首位に立つ。
続く安楽はボルダーだけでなくリードも得意とするクライマー。
安定した登りで順調に課題をクリアし、上部へ。しかし、疲労もあってか最上部には辿り着けない段階で落下し、76.1点を獲得。
ボルダーとリードの合計145.4点として銀メダル獲得を決めた。 あと一歩のところで金メダル逃すも五輪初出場の17歳高校生が日本男子史上初のメダルを手にした。
競技を終えた安楽は「リードで勝った方が勝つという状況で、76(.1点)と96(.1点)で圧倒的に負けたなという感じです」とコメント。日本初のメダルを獲得したことについては「3位以内に入れたことは嬉しいですけど、やっぱり金を狙って準決勝から集中してこなしてきたので。今まで一生懸命やってきたんですけど、悔しいです」と語った。
東京五輪で新競技として採用されたスポーツクライミングは、パリ五輪からルールと種目が変更され、「ボルダー&リードの複合種目」と「スピード」の2種目が行われた。
「ボルダー&リードの複合種目」では、選手はボルダーとリードの両方で獲得したポイントで順位が決まる。
ボルダーでは、獲得したゾーンに応じてポイントが加算されるが、完登にかかったアテンプト数やゾーン獲得にかかったアテンプト数によって減点される。
リードでは、制限時間内にどれだけ高く登れるかを競い、ホールドを保持するたびにポイントが加算される。ボルダーとリード、共に最高得点は100点ずつで、合計200点が最高得点となる。
日本勢としては、ボルダー、リード、スピードの3種目複合で行われた東京五輪の女子複合で、野中生萌が銀メダル、野口啓代が銅メダルを獲得していた。