香川真司 ボランチでの新境地 トップ下時代との決定的な違い「出し手の気持ちは正直分かっていなかった」
2025.7.21
【動画】香川真司 独占インタビュー|https://youtu.be/mI8kUWCa58A
セレッソ大阪の大黒柱としてチームを牽引するMF香川真司(36)。元日本代表で10代からの盟友である解説者の長谷川アーリアジャスール氏が、旧知の仲だからこそ引き出せる本音に迫った。
今シーズンのプレーの手応えから、新たな境地ともいえるボランチでの役割、そしてリーグ後半戦に向けた熱い思いまでを、余すことなく語った。
―― 今シーズンの前半戦を振り返って、ご自身のプレーの手応えはいかがですか?
開幕はスタメンで出て、結果も伴う良いスタートが切れました。ただ、そこから体調不良もあって約10試合ベンチスタートが続きました。
この1、2ヶ月でまた試合に出続ける機会が増えましたが、やはり試合に出続けることでコンディションは間違いなく上がってきていると感じます。
プレーの精度や試合勘も、この1、2ヶ月で出続ける中で上がってきていると実感しているので、コンディション自体はそういう状況にあるのかなと。良いことも悪いことも含めて、結局は試合でしか取り返せない。そのテンポが今は非常によくできていると思います。
―― 昨シーズンと比べて、日本の気候など環境面での変化は感じますか?
正直、体に対する変化はないですね。去年はこの時期は試合に出ていませんでしたが、前半戦は試合勘という意味で苦しんだところは正直ありました。
練習をいくらしても、本番の試合は全く違うので。途中出場が多かったこともあり、試合のリズムを掴むのに苦労しました。だからこそ、今は試合に出続けることで、自分の中の感覚や自信が非常に出てきたと感じています。
サッカー選手として試合に出続けることが、暑さなどを含めた部分をうまくカバーしてくれている。むしろコンディションは上がっている感覚です。
―― 最近はボランチでのプレーが増えていますが、ご自身ではどう捉えていますか?
もともとプロにはボランチで入団したので、久しぶりの景色だなと感じながらも、ここ数年はこのポジションでプレーしているので、今は何の違和感もなくプレーできています。
ボランチとしてどうチームを組み立て、勝利に導いていくかということを非常に意識しながら取り組んでいます。
―― トップ下の時とは役割も変わってくると思います
トップ下で自分が良い時というのは、ボランチやセンターバックが良いパスをどんどん当ててくれていました。その時は、出してくれて当たり前というか、出し手の気持ちは正直分かっていなかった。
でも、ボランチをやってみて、いかに前のスペースにパスを通すのが難しいことなのかを痛感しています。そこは自分自身の課題ですし、もっと上達していかなければいけない部分です。
今は出し手の方が多い中で、もっと意識して見ていかなければいけないと思っています。ボランチはボールに触れる回数が圧倒的に多い。
それは自分の良さでもあるので、チームメイトが何を求めているのか、どういう選手なのかを瞬時に判断しながら、どういうボールが良いのか、どこに欲しいのかを意識しています。
それはヨーロッパで培ってきた自信であり、経験だと思っているので、選手によってパスのタイミングや強弱は変えながらプレーしています。
―― FC東京戦でハットン選手へ出したアシストパスは見事でした。あのシーンを振り返っていただけますか?
僕の中では選択する時間がたくさん持てました。ハットンもセンターバックと良い駆け引きをしてくれましたし、相手選手もオフサイドに行くか迷ったところがあったと思います。
そういう一瞬の駆け引きが、うまく入れ違いになる形でゴールに繋がりました。でも、あのようなゴールに繋がるメッセージのあるパスを、もっと試合の中で増やしていかないといけない。
結果として結びつけないといけないですし、今年に限って言えば、まだあの1本だけかもしれない。相手にとって直線的で、ストライカーがゴールに繋がるボールは、もっと増やしていきたいという気持ちが強いです。
―― ご自身の今後の課題や、成長したい部分はどこでしょうか?
数字を残したいですね。得点もアシストもそうです。もちろん、勝つことが大前提で、自分が出ている意味はチームを勝たせるために存在していると自負しています。その中で、やはりゴールに直結するプレーはもっと増やしたい。
ポジションが一つ下がっている分、回数は減りますが、試合の中で数回は訪れるチャンスで、大胆なプレーを選択できるか。そういう部分は課題なのかなと思っています。
ボールを触ってリズムを作る、気持ちよくプレーできる時はありますが、それが本当のゴールなのか。サッカーはそこから先に点を取らないといけない。もう一度レベルアップしていきたいという気持ちが強いです。
―― ダービーマッチを終え、リーグ後半戦に向けての思いをお聞かせください
ダービーは、どんな時も勝つために選手、サポーター、スタジアムを含めて普通の試合ではない雰囲気になります。今回も素晴らしい雰囲気の中でお互いのプライドをかけて戦い、僕たちも勝つために全てを尽くしました。
本当に紙一重だったと思いますが、最後に相手が勝った。それは自分たちの実力として受け入れるしかないです。ただ、全部勝ち続けることは不可能で、負ける時はあります。負けた時にどう反応を示せるか。こういうビッグゲームだからこそ、非常に大きな意味を持っていると思います。
その負けに対して真摯に受け止めながらも、引きずらずに、しっかりと次に切り替えてやる。リスタートという意味でも、次の試合は本当に重要になります。あの負けの悔しさを、次の試合で表現していきたいです。
――後半戦はまだ十分に上位を狙える位置にいます
ダービーに負けたからこそ、逆に自分たちのメンタリティが問われると思います。ああいう試合に負けて引きずっていては、上は目指せません。次の湘南戦はとても大事な試合になります。
ホームで対戦した時に彼らの実力を痛感しているので、非常に難しい試合になると思いますが、そこからどういうメンタリティで試合に臨めるか。本当に試されていると思うので、チーム一丸となって準備していきたいです。
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