【サッカー】ジェフユナイテッド千葉 昇格プレーオフを制して17年ぶりJ1復帰

ジェフユナイテッド千葉 PHOTO:Getty Images
J2のジェフユナイテッド千葉が来季、17年ぶりにJ1へ戻って来る。
12月13日に千葉のフクダ電子アリーナで行われたJ1昇格プレーオフ決勝で3位の千葉が4位の徳島ヴォルティスを1-0で退けて、2009年以来となるJ1復帰を決めた。
後半69分にFWカルリーニョス・ジュニオが決勝ゴールを決めた。
J2レギュラーシーズン最終節まで優勝争いに残りながら2位以内でのJ1自動昇格を勝ち点差で逃した千葉が、今回6度目の昇格プレーオフで結果を出した。
「17年間本当に悔しい思いをしたなかでも信じ続けてくれた人たちや、僕らがずっと積み上げてきたものがある。機は熟したと思っていた」と千葉DF鈴木大輔は言った。
7日のプレーオフ準決勝で、千葉は6位の大宮アルディージャに0-3ダウンからの4-3逆転劇を演じて決勝に進出。最後の大一番ではリーグ戦の最終順位を反映して、勝利が必要だった徳島に対して、千葉は引き分けでも昇格が決まる条件だった。
だが選手たちは「勝って決める」(鈴木)と、立ち上がりからゴールへ向かう姿勢を披露。セカンドボールへの反応も切り替えも速く、守備でも冷静な対応が光った。
前半は序盤から右サイドのMF杉山直宏を中心に仕掛けてゴール前への配給でチャンスを作り、前半半ばにはカルリーニョスが鋭いシュートを放つ決定機で相手ゴールを脅かした。

ところが後半に入ると、5年ぶりのJ1復帰を目指す徳島が押し込む展開になる。リーグ戦5位のジュビロ磐田にプレーオフ準決勝で1-1と引き分けてリーグ戦順位の優位性で決勝に駒を進めた徳島は、FWトニー・アンデルソン、FWルーカス・バルセロスが攻撃けん引。
60分を前にアンデルソンがバルセロスのパスを受けて足を振り、クロスバーを直撃するなどの決定機を作った。
試合が動いたのは69分。押し込まれる展開が続いていた千葉が左サイドでスローインの機会を得る。
これを受けたFW石川大地が右サイドへ大きく展開すると、DF高橋壱晟がドリブルで運び、中央を駆け上がるカルリーニョスへがクロス。31歳ブラジル人FWは相手のマークを受けながらヘディングで合わせて、ゴールネットを揺らした。
昇格には2点が必要になった徳島も反撃を仕掛け、終盤には細かいパスをつないでMF高木友也がゴール前で狙う場面などを作ったが、千葉の守備が崩れることなく最後まで冷静に対応。勝利で締めくくると、17,634人で埋まったスタジアムが大きな歓声に包まれた。
「ゴールをしたのは自分だが、この勝利はジェフに関わるみんなの努力が報われたものだ。ジェフがいるべき場所にも戻る、その力になれたことがうれしい」と、カルリーニョスは言った。
高橋は「ここ(フクアリ)でやれたからこそ全員がタフに戦えた」と地の利を活かせたと指摘して、ホームスタジアムを黄色に埋めて大声援を送り続けたサポーターに感謝した。
チームを率いた小林慶行監督は、「メチャクチャ疲れた」と言いながらも笑顔だ。
「ハーフタイムに選手たちと相手は出てくると共有していた。少し想定していたよりも若干、押し込まれてしまったが、粘り強く守備をすることは今季キャンプからトライしてきたこと。1年目、2年目を経て、トライしてきたことが最後に実を結んだかと思う」と言った。
一方、敗れた徳島の増田功作監督は、「選手はしっかり準備したことを出してくれた。リーグ戦で勝てていなかった相手に勝てなかったのは自分の力不足」と肩を落とし、「強くなって前に進みたい。勝たせられる指導者になりたい」と話した。
千葉はJリーグの"オリジナル10"のメンバー。横浜フリューゲルスは1998年に横浜Fマリノスに吸収合併となったが、今回の千葉の昇格で、来季は2005年以来21年ぶりにJ1に現体制での"オリジナル10"が揃うことになった。
千葉DF米倉恒貴は2009年の降格を経験し、2014年からプレーしたガンバ大阪時代を経て2019年に千葉に戻り、J1復帰を目指して戦ってきた。
37歳の米倉は試合後、「くじけそうになることも何度もあったが、サポーターのおかげで何度も立ち上がって頑張ってこれた。ここから新たなジェフの歴史が始まる。
ここにいるみんなで、もっと最高のジェフを作りあげていきましょう」と笑顔でスタンドのファンやサポーターに呼びかけた。
なお、来季のJ1は秋冬シーズン制の本格スタートを来年8月に控えて、2月から6月上旬までの特別フォーマットで開催される。
(KK)