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伊藤美誠、石川佳純、平野美宇の女子団体が五輪想定試合で完勝

2021.07.04
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2021.07.04

伊藤美誠、石川佳純、平野美宇 Photo:Itaru Chiba

 7月23日に開幕する東京オリンピックを想定した強化試合「2021卓球NIPPONドリームマッチ(日本卓球協会創立90周年記念)」が3日に最終日を迎え、伊藤美誠(スターツ)、石川佳純(全農)、平野美宇(日本生命)による女子団体チームが完勝。オリンピック本番へ弾みをつけた。

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 3人が対戦したのはリオデジャネイロ2016オリンピック団体準決勝で日本が敗れたドイツの仮想チームだ。

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Photo:Itaru Chiba

カット主戦型のハン・インの想定選手には8月のインターハイに出場する原田春輝(福岡・希望が丘高校)、パワードライブが武器のP.ソルヤには長﨑美柚(日本生命)、ペンホルダーのシャン・シャオナには宋恵佳(中国電力)が起用され日本協会選抜として力を貸した。

 試合は抽選による有観客でダブルス1試合、シングルス4試合が行われ、日本女子団体チームが全勝。オリンピック代表の貫禄を見せつける格好となった。


●女子団体 結果
日本女子代表 5-0 日本協会選抜

第1試合 ダブルス
石川佳純/平野美宇 3-2 長﨑美柚/宋恵佳
8-11/11-2/9-11/11-8/11-5

第2試合 シングルス
伊藤美誠 3-0 原田春輝
11-8/11-2/12-10

第3試合 シングルス
平野美宇 3-1 長﨑美柚
11-6/11-9/7-11/11-4

第4試合 シングルス
伊藤美誠 3-0 宋恵佳
12-10/11-5/11-9

第5試合 シングルス
石川佳純 3-1 原田春輝
11-5/9-11/11-9/11-7

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Photo:Itaru Chiba

 百戦錬磨の日本代表3人も久しぶりの実戦に緊張を隠せなかった。第1試合に登場した石川/平野のダブルスペアは石川が1本目にサーブミス。平野も自身2本目のサーブをネットにかける固さが見られ、1ゲームを落としてからのスタートとなった。

 しかし、第2ゲームはいきなり6連続ポイント。中陣での大きなラリーで石川のフォアハンドドライブが火を噴くなど本来のプレーが徐々に戻り、石川/平野ペアはこのゲームを取ってゲームカウント1-1に並んだ。

 だが第3ゲームはパワーで押してくる長﨑/宋ペアに軍配。続く第4ゲームはサーブからの3球目、レシーブからの4球目攻撃が冴えた石川/平野が取って、迎えた最終ゲームも平野のフォアドライブ連打が炸裂した日本代表ペアが競り合いを制した。

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Photo:Itaru Chiba

「久しぶりの有観客で緊張感もありました」と話す石川は試合を振り返り、「ダブルスはどのゲームも苦しい展開でシーソーゲームが続いていたんですけど、苦しいパターンをなんとか自分たちのパターンに変えていけた」と語り、「サーブ・レシーブがすごく大事なので、お互い意識して練習をしてきた。今日は競り合った場面でもいろんなサーブを使っていくことができましたし、切り替えもすごく早くできた。そこは(3月の)WTT(中東シリーズ)のときよりも良くなっているんじゃないか」と改善点を評価した。

 一方の平野も、「最初の方は少し緊張してしまったんですけど、後半に連れてどんどん頭が整理されて、競った場面でも落ち着いて考えながら(プレー)できました」と話している。

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Photo:Itaru Chiba

緊張感に関しては第2試合のシングルスに登場した伊藤も同じだった。

メンタルが強く、通常ならば「緊張はほとんどしない」と豪語する伊藤だが、コロナ禍で大会が激減し、試合があっても無観客という状態が続いていたため、前日に行われた大会初日同様、緊張があり「1ゲーム目の展開があまり良くなかった」と反省を口にした。

 それでも男子高校生カットマンの原田に得意のスマッシュを叩き込み2ゲームを先取。最後の第3ゲームは10オールに並ばれたが、そこでも必殺のスマッシュを浴びせて一気に勝負を決めた。

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Photo:Itaru Chiba

「あんまり(展開が)良くない中でも、まず1ゲームを取ることができて、2ゲーム目、しっかり自分のペースに持っていけた」と伊藤。

そして、「お客さんがいる場所で試合ができたことは、トレセン(味の素ナショナルトレーニングセンター)でやる緊張感とは違う。『見てもらってる』という注目を久々に浴びることができた。もっともっといろいろな人の前で試合をしたい」と持ち前の"みまスマイル"で語った。

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Photo:Itaru Chiba

 シングルスでは第3試合の平野も終始、力強いプレーを見せた。威力のある両ハンドドライブやチキータが武器の長﨑に対し、自身も連続フォアドライブや得意のバックハンドクロスなど高速かつコースを突いた攻撃を披露した平野はラリーでも負けない粘り強さを見せ、「ラリーのときに自分のタイムングでしっかり打つ練習をしている。

パワーがある選手が相手でも1本ずつ自分のタイミングでできたので、試合をコントロールできている感じが以前よりもあった」と自身の成長について語った。

第4試合は伊藤が宋に、第5試合では石川が原田に勝って全勝した女子団体チーム。対戦相手を引き受けてくれた原田、長﨑、宋に対して、「試合をしてくれた選手に感謝したい」「相手の3人の選手にすごく感謝しながらプレーした」などの言葉も忘れなかった。

 また、日本卓球協会の宮﨑義仁強化本部長は「お客さんの前で久しぶりに緊張した試合ができたのではないか。(オリンピック本番を見据え)緊張をさせるためにこういうイベントを組んだ。そういう点では大成功だった」と締め括った。

(文=高樹ミナ)


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Photo:Itaru Chiba

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