
丹羽孝希・水谷隼・張本智和 Photo:Itaru Chiba
東京オリンピック卓球競技<7月24日~8月6日> 12日目の8月4日、男子団体準決勝で日本(張本智和・丹羽孝希・水谷隼)がドイツ(オフチャロフ・ボル・フランツィスカ)に2-3で敗れ、リオ五輪に続いて2大会連続の決勝進出はならなかった。
第1試合のダブルスで日本は丹羽孝希(スヴェンソン/世界ランク16位)と水谷隼(木下グループ/同20位)の「左利き同士」のペアで勝負する。第1ゲームはフランツィスカ(同17位)/ボル(同10位)ペアに速攻を決められ 2-11で落とす。
2ゲーム目もドイツペアにフォア側を狙われ3-11で落とすが、3ゲーム目はストレート攻撃を徹底して11-9で取り返す。4ゲーム目も11-8で連取するが、最終第5ゲーム 一進一退の攻防も最後は相手のフォアドライブが決まり、7-11で落とし、2-3で敗れる。
水谷隼・丹羽孝希 Photo:Itaru Chiba
第2試合は、張本智和(木下グループ/世界ランク4位)と、今大会シングルス銅メダリストのオフチャロフ(同7位)とのエース対決。
百戦錬磨のオフチャロフにカウンターを連発され第1ゲームを7-11で取られる。2ゲームは序盤にリードされる苦しい展開も前陣からのテンポのいい攻撃で流れを取り戻し、13-11で逆転。
勢いそのままに第3ゲームも11-5で奪取。第4ゲーム 3-6とリードされたも張本が台上バックハンドで逆転。最後はバックドライブで11-9とし、張本が大事なエース対決を逆転で制して日本が1勝1敗に戻す。
張本智和 Photo:Itaru Chiba
第3試合は水谷がボルと対戦。第1ゲームを11-7で先取するも、第2ゲームを11-13で奪われる。第3、4ゲームも11-7、11-7で連取されて、日本が1勝2敗としてあとがなくなる。
第4試合はエース張本が豪打のフランツィスカに第1ゲーム5-11、第2ゲーム9-11と連取されてあとがなくなり崖っぷちになるも、第3ゲームを11-5、第4ゲーム11-9と奪い返す。
最終第5ゲームは7-9となるが、粘り強く攻めた張本がはね返して、11-9で逆転勝利を決める。ゲームカウント0-2をひっくり返し、見事2点起用の重責に応えた。
張本智和 Photo:Itaru Chiba
勝負が決まる第5試合、丹羽孝希とオフチャロフ。丹羽がシングルスのリベンジをかけた挑戦となったが、オフチャロフ得意の大きなラリーに持ち込まれてゲームカウント0-3で屈する。日本が2勝3敗でドイツに敗れて準決勝敗退。
日本は銅メダルをかけて、6日の3位決定戦で韓国と対戦する。
■試合後のインタビュー
──ドイツとの死闘、振り返っていかがでしょう
水谷:ダブルスとシングルス、どちらもチャンスがあるなかで、やはり勝ちきれなかったのは悔しいですし、日本としては張本が2点取ってくれて、理想的な展開だったですけど、自分が1点取れなかったのは、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです
──3位決定戦に向けてひと言お願いします
丹羽:まだちょっと切り替えられないんですけど、明日一日休みがあるので、そこで切り替えたいと思います。
水谷:泣いても笑っても最後の一戦なので、すべての力を出し尽くしたいです。
男子団体 日本代表 Photo:Itaru Chiba
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