
張本智和 写真:森田直樹/アフロスポーツ
<2026年9月20日(日)~2026年9月28日(月)アジア競技大会 卓球競技@愛知>
第20回アジア競技大会 卓球競技(2026年9月20日~28日)大会前半は団体戦が行われ、日本は男子団体で60年ぶりとなる金メダル、女子団体は2大会連続の銀メダルを獲得した。
1994年から8大会連続で中国が優勝、韓国が準優勝という結果が続いていた男子団体で、ついに日本が歴史を変える勝利を成し遂げた。
張本智和(トヨタ自動車)、松島輝空(個人)を両輪に、3番手に戸上隼輔(井村屋グループ)を置く布陣で勝ち上がった日本。準決勝では、8大会連続で銀メダルを獲得していた韓国をストレートで下し、決勝で中国と対戦した。
トップの松島は、中国のエース・王楚欽に対し、サーブ・レシーブとバックハンドで優位に立ち、2ゲームを先取。しかし、中盤から王のフォア強打が入り始めると劣勢になり、悔しい逆転負けを喫した。
嫌な流れになりかけた日本だが、2番の張本が若手の温瑞博をきっちりと下し、1-1のタイに戻す。
3番では戸上が林詩棟と激しいラリーを繰り広げるも、勝負どころで決定打にミスが出て敗戦。中国に王手をかけられてしまう。
ここで待ったをかけたのが張本。世界王者・王楚欽に対し、鋭いバックハンドで果敢に攻め続けストレート勝ち。日本が再び勝負を振り出しに戻した。

松島輝空 写真:アフロスポーツ
完全に流れを引き寄せた日本。ラストの第5試合では、怖いもの知らずの松島が、プレッシャーから硬さの見える温瑞博に対して強烈な両ハンド攻撃を浴びせる。最後は得意のバックハンドで相手のフォアサイドを突いて、勝利を決めた。
1966年バンコク大会以来、実に60年ぶりとなる快挙。長年、世界の頂点に君臨してきた最強中国を打ち破り、日本がアジアの頂点に立った。
【男子団体 結果】
優勝:日本
準優勝:中国
3位:台湾、韓国
ベスト8:タイ、イラン、カザフスタン、香港
【男子団体/日本チームの記録】
・決勝 3-2 中国
松島輝空 2-3 王楚欽○
○張本智和 3-1 温瑞博
戸上隼輔 1-3 林詩棟○
○張本智和 3-0 王楚欽
○松島輝空 3-1 温瑞博
・準決勝 3-0 韓国
○松島輝空 3-1 チャン・ウジン
○張本智和 3-0 アン・ジェヒョン
○戸上隼輔 3-2 オ・ジュンソン
・準々決勝 3-0 カザフスタン
○張本智和 3-0 KURMANGALIYEV Alan
○松島輝空 3-2 GERASSIMENKO Kirill
○戸上隼輔 3-0 ZHUBANOV Sanzhar
・グループリーグ第2試合 3-0 ウズベキスタン
○張本智和 3-0 AKHMEDOV Khurshid
○戸上隼輔 3-1 ISKANDAROV Shokhrukh
○篠塚大登 3-0 DILSHODOV Diyorbek
・グループリーグ第1試合 3-0 モルディブ
○松島輝空 3-0 ISMAIL Mohamed
○戸上隼輔 3-0 AHMED Moosa
○篠塚大登 3-0 RAFIU Mohamed

早田ひな PHOTO:ITTF
女子団体は、「右のエース」張本美和(木下グループ)と「左のエース」早田ひな(日本生命)を軸に戦った日本。
準決勝では、1ゲームも落とすことなく世界ランク4位の韓国を完勝で退け、危なげなく2大会連続の決勝進出を果たした。
日本男子が60年ぶりの金メダル獲得を決めた直後に行われた女子団体決勝、日本対中国。地元開催での男女同時優勝に期待がかかるなか、日本は中国の高い壁に挑んだ。
トップの早田は、過去19戦全敗の孫穎莎と対戦。サーブ・レシーブで苦しみ、序盤の2ゲームを落とす。
第3ゲームは相手の強打にも対応し始めてゲームを奪い返したが、反撃は及ばず、勝利をつかむことはできなかった。

張本美和 PHOTO:ITTF
続く2番、勝敗を分ける重要な一戦で張本が登場。世界ランク1位の王曼昱に対して、得意のバックハンドで優位に立ち、ゲームカウント2-1と勝利に王手をかける。
しかし終盤は相手のサーブに苦しみ、最終ゲームも一進一退の攻防になったがあと1本を奪うことができず、10-12で敗れた。
後がなくなった日本。3番に大舞台での勝負強さを持つ伊藤美誠(スターツ)を起用したものの、蒯曼のフォアストレート攻撃に対応できず、ストレートで敗戦。中国の6連覇、日本の2大会連続準優勝が決まった。
今年5月の世界卓球(団体戦)では中国から2点を奪いながらも、あと一歩のところで敗れた日本女子。
雪辱を期して臨んだ今回の決勝は、張本が健闘を見せたものの、中国の強さを改めて見せつけられる悔しい結果となった。
【女子団体 結果】
優勝:中国
準優勝:日本
3位:北朝鮮、韓国
ベスト8:台湾、ウズベキスタン、インド、シンガポール
【女子団体/日本チームの記録】
・決勝 0-3 中国
早田ひな 1-3 孫穎莎○
張本美和 2-3 王曼昱○
伊藤美誠 0-3 蒯曼○
・準決勝 3-0 韓国
○早田ひな 3-0 シン・ユビン
○張本美和 3-0 チュ・チョンヒ
○長﨑美柚 3-0 キム・ナヨン
・準々決勝 3-0 台湾
○張本美和 3-0 葉伊恬
○早田ひな 3-1 鄭怡静
○伊藤美誠 3-0 彭郁涵
・グループリーグ第2試合 3-0 ウズベキスタン
○長﨑美柚 3-0 KAMALOVA Arujan
○早田ひな 3-0 ERKEBAEVA Asel
○面手凛 3-0 KHASANOVA Adelina
・グループリーグ第1試合 3-0 モンゴル
○張本美和 3-0 SANJAA Burenjargal
○伊藤美誠 3-0 BATMUNKH Bolor-erdene
○長﨑美柚 3-0 BATMUNKH Bolor-egshiglen
