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| Q:『エイリアン4』の後、どんな気分でしたか?そこからどうやって『アメリ』を撮ることになったんですか? |
| A:『エイリアン4』の後、早くフランスに戻って友達と一緒に人を幸せにする映画を撮りたいとすごく熱望したよ!というのは、たしかに『エイリアン4』は素晴らしい冒険だったけど、担ぐのが大変な荷物でもあったからね。実際は、20世紀FOXから『エイリアン4』のオファーを受けた時、将来は『アメリ』となるはずの映画を構想してはいたんだ。シーンのアイデア、状況、登場人物、様々な欲望が次々と浮かんできてはいたけど、それらをすべて一つにまとめる共通
の分母を見つけることができなくて苦労していた。つまり映画のテーマを探していたんだ。ハリウッドに行ってからもずっと探し続けた。そしてフランスに戻って、途中だった仕事の続きを始めたというわけだ。 |
| Q:その時、映画のテーマは簡単に見つかったのですか? |
| A:いや、すぐには見つからなかった。僕が考えたアイデアをすべて集めると、4本か5本の映画が出来てしまう、1本じゃなくてね!それから、アイデアを練りに練っているうちに、ある日、よく熟した果
実が木から落ちるようにテーマが落ちてきたんだ。まるで最初からわかりきったことのように。共通
の分母とは、他人の人生をほんのちょっと幸せにしようと決意する娘だ、と。それから突然、映画が動きだした。ギョーム・ローランと脚本を書くことになった。よく覚えているよ、あれはサッカーのワールドカップ開幕の日だった。その後はすべてが順調だった。 |
| Q:最初からヒロインの名前は決まっていたのですか? |
A:いや、途中で出てきたんだ。脚本を書く時、僕は俳優を頭において書くのが好きなんだ。それで、今度の時も誰かを思い浮かべようと思って、「そうだ、この役は『奇跡の海』のエミリー・ワトソンがぴったりだ。あの純真さと、毅然とした態度」それで、彼女を頭に置いて脚本を書き始めた。彼女が僕の映画に出たいといってるインタビュー記事を読んだこともあったし。そこで、彼女を主人公にして脚本を書き上げ、『エミリー』というタイトルにした。それからエミリー・ワトソンと連絡をとって、彼女に会った。彼女も脚本を気に入ってくれた。フランス語でテスト撮影もしてる。テストをしてみて、元の脚本のままだと彼女の才能が50%は失われることがわかった。そこで、イギリスから始まるように脚本を書き直した。
さて、今日から撮影準備に入るという日に僕の家に電話がきた。エミリー・ワトソンからで、個人的な理由でこの映画に出演できないという。半年間、家を留守にできないというんだ。すべては仕切り直しさ。脚本もモンマルトルだけで話が進む最初のものに戻した。が、名前だけは残した。エミリーをアメリに変えただけでね。それからフランスでキャスティングを始めた。そして、ある日、ある映画のポスターの前を通
ったときに衝撃を受けた。大きな黒い瞳、無垢な輝き、おどけた雰囲気、それが『エステサロン/ヴィ−ナス・ビューティー』のポスターに出ていたオドレイ・トトゥだった。彼女に会いたいと申し込み、テスト撮影をした。10秒もたたないうちに、彼女こそヒロインだとわかったよ。 |
| Q:彼女の一番の長所は何だと思いますか? |
| A:彼女と一緒に仕事をするのはまさに喜びだ。彼女こそがヒロインだ、というだけじゃないよ、それに加えて、彼女がきちんと演技の訓練を受けた真の女優だからだ。そういう人はフランスではあまりいない。それに、映画的な感覚とテンポが信じられないほど優れている。これで彼女はまだ23歳なんだよ!
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| Q:ロケ撮影ということで、今までの撮影方法は変わりましたか? |
| A:いや、基本的なところは変わってない。でも、今になってわかったのは、僕はロケ撮影が全く好きじゃないってことだね(笑)こんなにうまくいかないものだとは思わなかった。外で撮影しようとすると、いつだって邪魔な車が駐車しているし、通
行人がカメラの前を通るし、突然近くで音がしたりするし、と必ず何かが撮影を邪魔するんだ。気が変になりそうだったよ!撮影での時間とは金を意味する。少しでも時間を節約するために僕は十分に準備を重ねる。だから予期せぬ
出来事のために2時間、3時間が無駄になるというのは、僕には全く信じられない、いや、全く面
白くないね。ロケした場所はアラブ人経営の食料 品店で、私たちがリフォームしたんだが、今はとても素敵な店構えになっている。あそこの主人の生活は完全に変わったよ。洗練された店になって、店名も映画と同じ"アリの店"とすることになった。店のそばには花もいっぱい咲いているし、あの街一帯の生活が変化した!
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| Q:撮影の時、『アメリ』は"人々を幸せにする"映画だと何度もおっしゃっていましたね。どうして今、"人々を幸せに"したくなったんですか? |
| A:それは僕自身の変化と関係があるんじゃないかな。僕は今47歳になった。人には生きるために身につけなければならないことがある。だけど、誰もが同じことを望むわけじゃない。『ロスト・チルドレン』はちょっと暗い映画だった。僕らは、あの映画をおとぎ話のように作ったつもりだった、ペローの"親指太郎"のようにね。だが、今、見直してみると、どういうところが暗いのかよくわかるんだ。多分、その暗さはキャロの存在から来ているともいえるかも知れない。彼の世界は僕のよりずっと暗いからね。断定はできないけど。『エイリアン4』は依頼されて作った映画だ。アクション映画で、重く、ヴァイオレントだ。つまり、僕は今まで100%明るく前向きな映画を1本も作っていないってことだ。そのことに興味を惹かれた。あるものを破壊するより、あるものを作り上げること。それこそが僕の挑戦だった。僕の人生のこのときに、人に夢を与え、人に喜んでもらえる軽い映画を作ってみたいと心から思ったんだ。 |
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