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2012年4月9日放送

ミャンマーで大人気!日本の中古車

沸騰現場の経済学

常に変化・進化を続ける世界経済。「未来世紀ジパング」取材団は、変化の起きている“沸騰する現場”に直撃取材!日本ビジネスマンが見たことのない世界の今をレポートする。
そして、スタジオでは遠くに思える世界の現場と日本の繋がり、さらには日本の未来にどう影響があるのかを分かりやすく、かつ専門的に解説。

ミャンマーで大人気!日本の中古車

去年3月に始まった民主化政策で変化が見え始めたミャンマー。4月1日に行われた連邦議会の補欠選挙でも長らく自宅軟禁されてきたアウン・サン・スー・チー氏が当選し、国会議員となった。民主化への取り組みにより欧米の経済制裁解除への道が見え始め、経済も沸騰し始めている。人口6000万人、"アジア最後の未開拓市場"と言われるミャンマー。今、進出を検討する日本企業の"ミャンマー詣で"が始まっている。
その"開国前夜"のミャンマーで一番沸騰しているのが、日本の中古車だ。ヤンゴン港に山のように詰まれたコンテナから続々と陸揚げされたのはトヨタのマークⅡやランドクルーザーなど...。ヤンゴン市内にある中古車販売の「サクラ」の事務所は毎日、車を買いたい市民でごった返している。ミャンマーでは90年代後半から政府が新車・中古車の輸入を規制してきたが、民主化政策の一環として、その輸入規制が大幅に緩和されたのだ。この政策はミャンマー市民の心を掴むとともに、日本の中古車輸出業者にとっても大きなビジネスチャンスになっている。
輸入車規制の厳しかった時代から、故障が少なく大人気だった日本車。ミャンマーで走る車の95%が日本車だという。しかし不思議なのは、その値段。買いに来ている人たちは袋いっぱいの札束を抱えてくる。いったいいくらで日本の中古車は売られているのか!?
そんな"開国前夜"のミャンマーで、既に動き始めている日本人たちもいる。大きく動き出したアジア最後の未開拓市場・ミャンマーに、日本はどう向き合うのか。"開国前夜"の熱い沸騰現場から、日本の未来の可能性が見えてくる。

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放送内容詳細

中古車が世界一高い国ミャンマー…そのワケとは

去年9月に中古車輸入規制が緩和され、中古車市場が沸騰するミャンマー。しかし、驚くのはその値段だ。9年落ちのマークⅡがなんと300万円。さらに驚くのは、規制緩和前は同じ車が1200万円したということだ。値段が上がってしまう理由は、政府が発行する輸入許可証。発行数が厳しく制限されていたこの許可証が売られて値段が付き、それが販売価格に上乗せされたというわけ。中古車が1200万円した時代には許可証代が1000万円を占めていた。しかし去年発足した新政権は、この輸入許可証制度を変え、中古車の輸入量を増やすことにしたのだ。

外国人でただ1人…ルビー採掘権を持つ日本人

まだまだ進出企業が少ないミャンマーで一足早く成功している日本人がいる。森孝仁さん、宝石鑑定士の資格を持つルビー専門の宝石商だ。外国人でただ一人、ルビーの採掘権を持っている。実はミャンマーは翡翠やルビーが採れる、知られざる鉱物資源の宝庫。特にルビーは世界一と言われる。10年前にミャンマーを訪ねた森さんは、そのルビーに魅せられた一人。特にこだわるのは“非加熱ルビー”だ。ルビーは採掘時に鮮やかな色をしているものと、加熱しないと色が鮮やかにならないものがある。“加熱ルビー”を扱う宝石商も多い中、森さんは“非加熱ルビー”にこだわっている。そうした森さんの姿勢に共感し、協力してくれるミャンマー人も増えている。森さんもミャンマー人のパートナーも「もっと日本の業者に世界一のルビー国ミャンマーにチャレンジして欲しい」と語った。

NAVIGATOR

工藤年博(ジェトロ・アジア経済研究所 東南アジアⅡ研究グループ長)

1994年ケンブリッジ大学院修士課程修了。同年アジア経済研究所入所。2000 ~2003年、ヤンゴン経済大学客員研究員としてミャンマーに駐在。帰国後、研究企画課長等を経て、2007年より現職。専門分野はミャンマー地域研究、開発経済。
<主な編著書>「ミャンマー政治の実像~軍政23年の功罪と新政権のゆくえ」、「ミャンマー経済の実像~なぜ軍政は生き残れたのか」(いずれもアジ研選書)。

【WEB限定】未来世紀ジパング 特別編

未来予測

日本はNATO脱退

「NATO」とは、もちろん「北大西洋条約機構」でなく、「No Action Talk Only(話すだけで行動しない)」ということ。ミャンマーの実業界で、商談に来る日本企業のことをこう呼んでいるという。中国や韓国の企業は、来れば次の日には契約をして帰っていく、なのに日本は…と期待がある分、もどかしく感じているミャンマー人が多いのだ。
そして、もうひとつ、こんな言い方がある。「日本人は“ビルメロ”になる」。これは古くから言われていることで、“ビルメロ”とは「ビルマにメロメロ」の略。日本とミャンマー(旧ビルマ)は相性がよく、日本人は行くと、その国民性にメロメロになってしまうのだ。その理由は、(1)日本車、日本製品が好きでジャパンプレミアムがあり、ミャンマー人は日本人に非常に優しい、(2)女性が夜に1人で歩いても安心なほど治安がいい、(3)女性は勤勉で気立てがいい。しかし、男性は女性ほど勤勉でないこと、ミャンマー人のプライドを尊重して人前では決して怒らないことなど注意も必要だ。

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