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2012年5月21日放送

アジアで沸騰!やっぱりニッポン式は強かった!

沸騰現場の経済学

常に変化・進化を続ける世界経済。「未来世紀ジパング」取材団は、変化の起きている“沸騰する現場”に直撃取材!日本ビジネスマンが見たことのない世界の今をレポートする。
そして、スタジオでは遠くに思える世界の現場と日本の繋がり、さらには日本の未来にどう影響があるのかを分かりやすく、かつ専門的に解説。

アジアで沸騰!やっぱりニッポン式は強かった!

今回の沸騰現場は韓国、タイ、ベトナムのアジア3カ国。日本企業は、大手はもちろん中小企業も海外に打って出なければ未来がない時代・・・ そんな時代に、ニッポン式を武器にアジアに飛び出し、成功している会社を追った。いかに現地化するかが課題とされてきた海外進出において、まったくの逆張りでニッポン式そのまま挑んだ「郷に入っても郷に従わず!?」企業あり。日本で鍛えた商品力を武器に、イメージチェンジ作戦に出た企業あり。

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放送内容詳細

現地化よりもニッポン式で勝負しろ!

①韓国で沸騰!渋谷の居酒屋
韓国に進出したのは居酒屋の「てっぺん」。客を楽しませるハイテンションな接客が人気で、渋谷などで5店舗を営業している。その「てっぺん」が韓国に持ち込んだのは、日本企業独特の儀式である「朝礼」。韓国でも日本で行う朝礼とまったく同じ方法で朝礼をしている。その方法は、「自分の夢」「感謝の気持」など、その日に出されたテーマを大きな声で叫ぶこと。毎日、他の人の前で大声宣言することでモチベーションが上がっていくというものだ。社長の徳田さんによると「日本人は斜に構えたり恥ずかしがったりするが、韓国人は熱く語る」。韓国人スタッフにてっぺんの朝礼はピタリとハマったのだ。
この朝礼に韓国企業から見学者が来るようになった。やってきた携帯販売店の店長と従業員も初めての朝礼にも関わらず、大声で絶叫。自分の店でも早速導入していた。日本の朝礼が今後韓国企業に広がっていくかもしれない。

②タイで沸騰!100均ショップ
熾烈な100均戦争をサバイバルする100円均一ショップチェーン「ワッツ」。「ミーツ」「シルク」という店名で全国約830店を運営する業界4位企業だ。店内照明は蛍光灯だけ、壁の装飾も最低限・・・費用は1店平均400万円と、徹底したローコスト出店を貫いている。しかし、その分、商品開発に費用をかけ、少しでも量を多く、品質を高くと日々努力している。その結果、創業当時100円で8メートルだったアルミホイルは今や25メートルにまで延びている。
そのワッツが飛び出したのはタイ。2年半前にバンコクで60バーツ均一(日本円で150円)ショップをオープンした。商品はパッケージも日本語のまま、日本で売っている物と全く同じだ。タイでの一番人気はなんと土鍋。インスタントラーメンを作るのに便利だと言う。
タイ進出でワッツは日本の店とはイメージチェンジをした。それはローコスト出店ではなく、キレイな店にすること。ショーウィンドウも作ってタイ人好みのカラフルな商品を並べている。ラーメン1杯40バーツで食べられるタイでは、60バーツはちょっといい物を買う値段。その感覚に合わせて店作りをしているのだ。進出から2年半、既に店は8店に増えた。ワッツは今後、日本での店舗と同じくらいアジアでの出店を進めたいと計画している。

③ベトナムで沸騰!土佐の部品メーカー
海外からの工場進出がどんどん増え、従業員の給料がどんどん上がっているベトナム。高給を求めて次々と転職する人も多いという。そんなベトナムで従業員の定着が非常にいいのが高知から進出した土佐電子だ。2003年にわずか10人から出発し180人まで拡大、このまま働き続けたいという従業員が多い。
ベトナム人が働き続けたい会社になったのは、辻社長がベトナムで再発見した義理人情だった。進出後の仕事がない時期に、ベトナム人の工場大家さんに賃貸料をまけてもらい、この国では義理人情が通じるのだと感じたという辻社長。従業員たちとも家族付き合いをしている。家族の絆が強いベトナムでは、父親が会社を好きになってくれれば、子供が働き続けたいと思うようになるという。こうした古き良きニッポン的な考えが、ベトナムで会社を支えていた。

NAVIGATOR

高柳 正盛(日経トップリーダー編集長)

1963年生まれ。87年早稲田大学卒業後、大手百貨店に入社。91年日経BP社に入社。「日経ロジスティクス」、「日経レストラン」、「日経ビジネス」の記者を経て、2002年「日経ビジネスアソシエ」副編集長、「リアルシンプル」、「日経レストラン」編集長を経て、2010年4月より現職。

【WEB限定】未来世紀ジパング 特別編

未来予測

インドで日本のカレーが流行るまで、あと2年!

カレーの本場「インド」の人口は約13億人、市場は今後どんどん成長し、中国を超えて世界一の市場になろうとしている。そのインドに日本の外食サービスが進出し、インド風にアレンジしていない「日本のカレー」を提供すれば、2年以内に広がっていくと高柳は予測した。
「カレーの本場にしかも2年で?」と疑問が湧くかもしれないが、根拠のポイントは2つ。①インドの成長ぶりは日本の高度成長にも似ているが、インドの今と日本の高度成長との違いはインターネットの普及。「あの店いいよ」という口コミなど情報があっという間に広がるようになっているので、2年という短い期間での流行もありえる。②カレーとはいえ、現地化せずにあえて日本式で勝負することが重要。カレーだけでなく日本市場で一生懸命やって鍛えられた商品やサービスは強い。自信を持って勝負すれば活路は開ける。将来、「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」がそのままアジアで、世界で通じる日がやってくるかもしれない。

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