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2012年8月27日放送

ユーロ動乱 第3弾 危機の本質...スペインバブル崩壊

沸騰現場の経済学

常に変化・進化を続ける世界経済。「未来世紀ジパング」取材団は、変化の起きている“沸騰する現場”に直撃取材!日本ビジネスマンが見たことのない世界の今をレポートする。
そして、スタジオでは遠くに思える世界の現場と日本の繋がり、さらには日本の未来にどう影響があるのかを分かりやすく、かつ専門的に解説。

ユーロ動乱 第3弾 危機の本質...スペインバブル崩壊

過去2回放送した「ユーロ動乱」の第3回目。ギリシャの財政危機に端を発したユーロ動乱。目下の震源地が、スペインだ。いまスペインは日本もかつて経験した住宅・不動産バブルの崩壊により国家財政は破綻寸前である。日本は、バブルの処理に手間取り、「失われた10年」を費やすことになってしまったが、スペインはどうなるのか?スペインが、ユーロ、世界、そして日本に与える影響とは?

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放送内容詳細

憧れの海外移住先が今…

日本がバブル景気に浮かれ始めた1986年、日本政府は円高メリットを享受し物価の安い南欧諸国で夢の老後を過ごそうという計画を立ち上げた。「シルバーコロンビア計画」をきっかけに、スペイン有数のリゾート地にも30人近い日本人が移住。しかしユーロ導入以降、物価の高騰や円安ユーロ高の煽りを受け、帰国する日本人が続出していた。そしてさらに今、ユーロ危機が飛び火。日本人夫婦の生活には、新たな変化が訪れていた。

不動産王、大麻、不法占拠…驚きのスペインバブル

ユーロ危機が飛び火したスペインが直面していたのは、日本もかつて経験した不動産バブルの崩壊だ。ユーロ導入をきっかけにスペインに流れ込んだ多額の融資によって、様々な地方自治体が次々と箱モノ施設を建設。しかし、バブル崩壊によって状況は一変する。借金完済に7000年以上かかるといわれる村…。開港からわずか4年で閉鎖された巨大空港…。借金返済にために大麻栽培を決めた自治体…。今やゴーストタウンと化した不動産王の夢の一大マンション群…。一方、マドリード近郊には資金繰りの悪化から完成目前に建設中止となった全270世帯の市営賃貸住宅が。そこは今、不動産バブル崩壊で住む場所を追われた人々によって不法占拠されていた。次々と明らかになる、バブル崩壊後のスペインの混乱ぶり…。

ライバルは東京…スペイン復活の秘策

首都マドリードが2020年の開催に向け、三度目の正直に挑むのがオリンピックの開催だ。今年開かれたIOC理事会では東京を上回る高評価を得ている。さらに、巨大カジノ建設計画も進行中。仕掛け人は、シンガポールやマカオなどで巨大カジノリゾートを経営するラスベガス・サンズ社だ。しかし今のスペインの経済危機は、建設・不動産バブルに浮かれた結果…。本当に低迷するスペイン経済へのカンフル剤となるのか!?

NAVIGATOR

辛坊治郎(大阪綜合研究所・ジャーナリスト)

未来世紀ジパング初登場。1956年鳥取県生れ。早稲田大学法学部卒業。 讀賣テレビ、アナウンサーから報道局解説委員長を経て2010年9月に退職。自身が設立した大阪綜合研究所(シンクタンク)へ移籍。讀賣テレビ時代は主に報道・情報番組に携わり視聴者に解りやすく説明する解説に定評がある。主な著書に『日本の恐ろしい真実 財政、年金、医療の破綻は防げるか?』(角川SSコミュニケーションズ)『この国で起きている本当のこと』(朝日新聞社)などがある。

【WEB限定】未来世紀ジパング 特別編

未来予測

太陽と情熱の国に日はまた昇る

スペインはやはり情熱の国、太陽の国だ。国民性が非常に明るい。 地価の上昇と下降のグラフを見ると、日本のバブルとその崩壊の時とほぼ同じ軌跡だが、日本人は慎重で、消費を控え貯金し、お金使わないようにしようとみんなが思う為、どんどんデフレになり経済が回らなくなった。景気は、「気」の要素が大きい。 具体的なヒントとしては、なぜ日本は「失われた15年、20年」になったのか というと、銀行の不良債権処理が遅れたこと。1996年に住専処理のために 6850億円の公的資金注入が決まったが、後から見ればこのわずかな資金を注 入することすら政治的な大問題になった。その後、少しずつ公的資金を入れ、 それでも立ち直れず、最終的に小泉・竹中時代の2003年に徹底的に不良債権 をあぶりだしたことで、概ね終結を見て上向いた。 この日本の状況をヨーロッパは経験したくないと、よく研究している。 そして、今何が起きているかというと、一気にお金を入れて救済してしまえばいいということで、ユーロ圏の国々が集まり、1000億ユーロという資金を直接金融機関に注入し、救済しよう動き出した。スペインの経済規模は日本の4分の1から5分の1。これだけのお金が一気に入れば、カンフル剤も含めて全体がうまく回り出す可能性もある。 ただし、当面の3つの大きな判断が出る9月がユーロの山場だ。 欧州委員会がギリシャへの支援継続を決めるか、ドイツの憲法裁判所がユーロ 圏版IMFの「ESM(欧州安定メカニズム)」発足を是とするか、そして、ユ ーロ圏とECB(欧州中央銀行)がスペイン国債を買い支えるか。いずれにしても、時間との戦いだ。

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