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2013年3月11日放送

池上彰"奇跡のアフリカ"第2弾 ハイパーインフレのジンバブエは今...

沸騰現場の経済学

常に変化・進化を続ける世界経済。「未来世紀ジパング」取材団は、変化の起きている“沸騰する現場”に直撃取材!日本ビジネスマンが見たことのない世界の今をレポートする。
そして、スタジオでは遠くに思える世界の現場と日本の繋がり、さらには日本の未来にどう影響があるのかを分かりやすく、かつ専門的に解説。

池上彰

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 「奇跡のアフリカ」第2弾は、かつて驚くべきハイパーインフレに見舞われたアフリカ南部の国、ジンバブエに迫る。ピーク時には、月間インフレ率が約800億パーセント、物価が1日で2倍になるという、壊滅的なハイパーインフレが起きたというジンバブエ。経済は、そして国民の暮らしは今、どうなっているのだろうか。知られざる国に潜入取材した。ハイパーインフレはなぜ起きたのか、池上彰が徹底解説する。

  • 紙くずになった紙幣 紙くずになった紙幣
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放送内容詳細

世界3大瀑布“ビクトリアの滝”に観光客が殺到!

 アフリカの大河・ザンベジ川から流れ落ちるビクトリアフォールは、世界最大級の水量を誇るジンバブエ随一の観光名所。ナイアガラの滝、イグアスの滝と並び、世界三大瀑布の一つに数えられる世界自然遺産だ。その姿を一目見ようと、隣国をはじめヨーロッパ、アメリカ、さらにははるばる日本から観光客が押し寄せる。その入園料は、USドル、ユーロ、イギリス・ポンド、南アフリカ・ランド、そしてボツワナ・プーラの5つの通貨を利用できる。
 しかし、自国の通貨は利用することができないという。それは、なぜ?

ビクトリアの滝 空撮 ビクトリアの滝 空撮

100兆ジンバブエドル!? 驚異のハイパーインフレ

 アフリカ大陸の最南端、BRICSの一角となる南アフリカ共和国。豊富な天然資源を背景に、目覚ましい経済成長を遂げる。その豊かさを享受しようと、アフリカから多くの移民が押し寄せている。中でも最も多いのが、ジンバブエ人。職を求め、隣国・南アフリカに続々と人が流れ込んいく。その数、100万人を超えるともいう。
 ジンバブエの首都ハラレで一庶民の家庭を訪ねた。そこで見たものは、紙屑になった大量のジンバブエドル紙幣。驚異的なハイパーインフレの後、その紙幣は使用が出来ないという。
一体、それで経済活動はどうなったのか?

100兆ジンバブエドル紙幣 100兆ジンバブエドル紙幣

立ち上がる日本人~地域貢献ビジネス

 ジンバブエでハイパーインフレを起こした引き金。それはムガベ政権が大地主の白人農家から強制的に土地を収用したことから始まった。白人農家が国外へ退去した後、国から土地を与えられた黒人農家はトラクターを買う資金を持たず、農産物の生産率が一気に落ちた。大量の外貨を稼いでいた国の基幹産業、農業の衰退が、ハイパーインフレの引き金となったのだ。かつて「アフリカの穀倉庫」とも言われた農地は、雑草の生い茂る荒れ果てた土地に。
 そんな大地に立つ日本人がいた。元商社勤務の小川徳和さん(シードアフリカ代表)、ジンバブエの農業再生へ向け立ち上がった。それは、黒人農家にトラクターを安く貸し出すレンタルビジネス。ジンバブエは、再び農業大国へと復活を果たせるのか。

農地再生に立ち上がった小川さん 農地再生に立ち上がった小川さん

眠れる資源大国 ジンバブエ

 ジンバブエには、世界第四位の埋蔵量を誇る鉱物資源、プラチナが多く眠る。その採掘現場では、外貨獲得に向けプラチナ鉱山の開発が急速に進んでいた。また、ジンバブエには高品位の石炭が大量に眠っている。採掘会社を訪ねると、水面下で争奪戦が始まっていた。

石炭の山 石炭の山

NAVIGATOR

池上 彰(ジャーナリスト)

未来世紀ジパング12回目の登場。1950年長野県生まれ。1973年にNHKに入局。報道局社会部記者などを経て94年から11年間「週刊こどもニュース」のお父さん役を務める。2005年からフリージャーナリストとして、世界各地を取材。2012年4月~東京工業大学リベラルアーツセンター教授。

【WEB限定】未来世紀ジパング 特別編

未来予測

ジンバブエは第二のミャンマー!?

ミャンマーは、今世界でもっとも沸騰している国の一つ。これまでの軍事政権が民政移管され、今のテイン・セイン大統領がアウンサンスーチーさんに国会議員になってくれと呼びかけて、劇的に変わった。これによって、外国からの経済制裁も解かれて、今世界中から投資が入って来るようになった。天然資源にも恵まれている。
ジンバブエも、実は3大資源がある。ビクトリアの滝をはじめとした「観光資源」。教育水準が高く、勤勉な国民性という「人的資源」。そして、「天然資源」。
つまり、ジンバブエも、世界にとって非常に魅力のある国になりうるということだ。政治が安定して欧米との関係が改善すれば、今のミャンマーのようなことが十分当然起きうると考えられる、と池上は言う。

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