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2013年10月7日放送

緊迫中国シリーズ第1弾 なぜ反日デモは起きなかった?日本企業、反転攻勢へ

沸騰現場の経済学

常に変化・進化を続ける世界経済。「未来世紀ジパング」取材団は、変化の起きている“沸騰する現場”に直撃取材!日本ビジネスマンが見たことのない世界の今をレポートする。
そして、スタジオでは遠くに思える世界の現場と日本の繋がり、さらには日本の未来にどう影響があるのかを分かりやすく、かつ専門的に解説。

緊迫中国シリーズ第1弾 なぜ反日デモは起きなかった?日本企業、反転攻勢へ

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9月17日、上海の日本人マンションに駐在員妻たちが集まっていた。「明日が心配。何が起こるか...」。彼女たちが危惧していたのは、反日デモ。中国全土で荒れ狂ったあのデモから一周年で、ひょっとしてまた、と中国、そして日本で緊張が高まっていたのだ。しかし、結果的には何も起きなかった。1件のデモも起きなかった。去年のあの怒号、あの騒乱は一体なんだったのか...。一年たって、なぜぴたりと止んだのか?番組では中国の街頭で80人に直撃インタビューを敢行、中国人の本音に迫った。"デモゼロ"で、潮目は変わるのか?どん底を味わってきた旅行会社は、乾坤一擲の豪華格安ツアーを仕掛けた。その結果は?
 番組では、様々なリスクを抱え緊迫する中国の今をシリーズで特集する。今回はその1回目。"デモゼロ"がターニングポイントなるのかを展望する。

  • インタビューに答える中国人女性 インタビューに答える中国人女性
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放送内容詳細

駐在員とその家族、親日中国女子大生…それぞれの思い

あれから一年、中国に暮らす駐在員とその家族たちは、様々な思いを抱えていた。
「こん棒を持った中国人が目の前に立ちはだかった」などと反日デモの生々しい記憶を語るのは日本人専用マンションに住む駐在員妻たち。また、子ども達も、敷地内にある日本人学校やスーパーに出かけるだけのかごの鳥の生活を余儀なくされていた。一方、大規模なデモが起きた重慶市。そこで取材班は昨年出会った親日の女子学生に再会。彼女は、前回取材時の宣言通り日本の大手企業への就職が決まっていた。ところが、今回の取材では周囲を気にして日本語を使おうとしない。親友には日本行きを心配されてしまう。それでも彼女は「日本企業の仕事の姿勢、最先端の技術を学びたい」と日本での新生活に期待を力強く語ってくれた。

H.I.S.上海の中田さん H.I.S.上海の中田さん

中国ビジネス反転攻勢が始まった!

「今年はデモは起きない」そう確信していた旅行会社H.I.S.上海トップの中田祐司さん。
デモから一年、中国行き日本人ツアー客は8割減など、旅行業界は大打撃を受けた。なんとか波を戻さなければならない。反日の空気が和らぎ「反転攻勢の時は今」と感じた中田さんは、同じく窮地に立たされていた日系の老舗ホテル、オークラガーデンホテル上海とタッグを組み豪華格安ツアーを仕掛ける。通常一泊2万円の格式高いホテルオークラに三泊、旬の上海ガニ付き、飛行機は全日空・燃油サーチャージ込みで49800円という驚きのツアー。失敗は許されない。そんな緊張の中、販売初日を迎える。一方、これまた売れ行きがさっぱりだった、富士山の水を販売するTOKAIホールディングス。使い回しボトルによる偽造品問題など、中国の水事情に注目。入れ直しの効かないワンウェイボトルの開発やサーバー改良に着手。安心安全が売りの新商品に、「日本品質を待っていた」セレブ母たちが飛びついた!

TOKAIホールディングスの新しいウォーターサーバー TOKAIホールディングスの新しいウォーターサーバー

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後藤康浩(日本経済新聞社 編集委員)

1984年日本経済新聞社入社。バーレーン駐在、欧州総局(ロンドン)駐在、東京本社産業部、北京駐在、論説委員兼編集委員、アジア部長を経て、現在、日本経済新聞社編集企画センター兼アジア部編集委員。<主な著書>『勝つ工場』、『アジア力』、『資源・食糧・エネルギーが変える世界』(いずれも日本経済新聞社)。

【WEB限定】未来世紀ジパング 特別編

未来予測

それでも反日デモの芽は消えず

中国各地で起きた大規模な反日デモから1年、今年は一転して0件だった。一見、日中関係は改善されたようにも見えるが、油断してはいけないと後藤は言う。
反日デモが全く起きなかったのは、重慶市のトップであった薄熙来氏の裁判や11月に開かれる重要な会議「三中全会」を前に国内が乱れるのを恐れた政府が抑えたため。むしろ反日デモがゼロだったことで、政府がコントロールできることが示されたといえる。政権が安定し、反日デモが政治的に有効だと考えれば、再び起こすこともできると考えられる。
ただ、最近は中国の大手企業トップたちが日本を訪れ財界や政界と会ったり、日本の経済界のミッションが11月後半に中国を訪問することも決まった。日中関係の改善には、こうした交流を安定的に発展させていくことが重要だと考える。

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最近、「未来世紀ジパング」に出演できると持ちかけて、多額の金銭を要求する業者があるとの情報が寄せられました。
「未来世紀ジパング」を始めとした報道番組が、取材対象者から金銭を受け取って番組を制作することはありませんので、ご注意ください。当社では、あくまで報道番組の視点から番組が独自に取材対象の選定にあたっています。
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