総力取材!世界の沸騰現場から...日本の未来が見える
- NAVIGATOR
- 鎌田靖
2014年3月31日放送
常に変化・進化を続ける世界経済。「未来世紀ジパング」取材団は、変化の起きている“沸騰する現場”に直撃取材!日本ビジネスマンが見たことのない世界の今をレポートする。
そして、スタジオでは遠くに思える世界の現場と日本の繋がり、さらには日本の未来にどう影響があるのかを分かりやすく、かつ専門的に解説。
人口1億9000万人という大きなマーケットを持ち、現在世界第6位、2030年には第5位になる人口大国なのが、パキスタン。"未来の成長国"だ。そんな国にいま注目する池上彰が、現地を取材。そこで、意外な"親日"ぶりを目撃した。なんと街を走る車のほとんどが日本メーカー。実に日本車のシェアが95%なのだ。ところが、池上が到着した日に、首都イスラマバードで爆弾テロ事件が発生。実行犯は、あの15歳の少女マララさんを撃ったイスラム過激組織「タリバン」の一派とみられる。タリバン恐怖の実態とは?
そんなパキスタンの現場で立ち向かう日本人女性がいた。日本だからこそできる貢献とは?ジャーナリスト池上彰が世界直撃取材&総力解説!
パキスタンでは、通りを走る車の何と95%は日本車が占める。そこには、「井出口鉄筋」「イツワリノウタヒメ」などなど不思議な日本語が書かれた車が…。その理由を聞いてみると、「日本が大好きだからさ」との答え。実は、かなりの親日国なのだ。その背景の一つに、知られざる戦後の歴史があった。1950年代頃にパキスタンは特産の綿花を日本に輸出していて、当時の日本の主力産業で戦後復興を支えた紡績業の隆盛に寄与していたのだ。日本からは商社マンが頻繁に訪れ、投資も行われ、その後のパキスタンの発展にも貢献したことがこの国の人々の記憶に残っているのだという。
パキスタンの街角には、派手な装飾を施した小型車両が止まっているのが目立つ。それが何か聞いてみると…「スズキ」、「スズキだよ」との答え。実はこれ、庶民の足となっている乗り合いタクシー。元々スズキの車を使っていたので、“タクシー”ではなく、“スズキ”と一般に呼ばれるようになったのだ。スズキがパキスタンに進出したのは1968年。世界初進出の国がパキスタンだった。以来、新車販売で30年以上ナンバー1を独走し、シェアも5割超、今やパキスタンの国民車なのだ。その強さの秘密に迫る。
人気のスズキ車の販売会
将来有望なパキスタンだが、大きな影が、“パキスタンのタリバン運動”と呼ばれるイスラム原理主義過激組織。パキスタン各地でテロ攻撃を繰り返していた。ノーベル平和賞候補になった、あのマララさんを銃撃したことでも知られる。マララさんは女性教育の必要性を訴え、命を狙われた。タリバン運動は極端なイスラム原理主義に突き進み、パキスタンに暗い影を投げかけている…。そして、池上彰がパキスタンに到着した、その日に首都イスラマバードでテロが発生!現場に急行した池上彰が見たものとは…?
テロ現場でレポートする池上彰
パキスタンの暗部が教育だ。農村部を訪れた池上が、低い識字率の驚きの実態をかいま見た。ある民家を訪れてみると、ガランとした部屋に、文字が一切存在しないのだ。時計もカレンダーも何もない。そんな現状から何とか女性や子供たちを救い出そうと、奮闘しているのが、JICAから派遣された大橋知穂さん。「女性は家にいればいい。教育は必要ない」という考えにとらわれる男たちの意識改革に乗り出していた。さらに、働くために小学校をやめてしまう子供たちでも通える学校を設立。そんな中にいた一人の少女が、大橋さんのために歌を歌いだした。「~無知とお別れして“知識”に出会おう!この歌を歌えばみんな仲間」。
農村部では「貧困と無知」がテロに結びつくとみられている。貧しさから脱するためにタリバンの手先となったり、無学なために洗脳されて自爆テロに走ってしまうこともあるという。日本の教育面での貢献で、パキスタンは変わるのか?
女性たちのための学校を訪ねる
未来世紀ジパング20回目の登場。1950年長野県生まれ。1973年にNHKに入局。報道局社会部記者などを経て94年から11年間「週刊こどもニュース」のお父さん役を務める。2005年からフリージャーナリストとして世界各地を取材。2012年4月から東京工業大学リベラルアーツセンター教授。
人口が1億9000万人、その7割が35歳以下という活気あふれる国、パキスタン。しかも、16年後の2030年には今から1億人増加して、世界5位、3億人の人口大国になると予測されている。大きな成長の可能性を秘めているのだ。
それには、治安の安定、という前提条件が付くが、傷つきながらも“教育が第一”と訴え続けるマララさんをはじめ、日本ならではの教育支援の取り組みも地道に行われている。それは、ただテロを叩く“対症療法”ではなく、テロを生み出さない土壌を作る、“漢方薬”のような支援でもある。
きちんとした教育を受けて識字率が上がれば、タリバンの考え方が極端で間違っていると分かる人たちが増え、テロに走る人も減り、平和になっていく。
パキスタンを照らす光が強くなれば、16年後には経済が発展した成長大国になる可能性を秘めている。
最近、「未来世紀ジパング」に出演できると持ちかけて、多額の金銭を要求する業者があるとの情報が寄せられました。
「未来世紀ジパング」を始めとした報道番組が、取材対象者から金銭を受け取って番組を制作することはありませんので、ご注意ください。当社では、あくまで報道番組の視点から番組が独自に取材対象の選定にあたっています。
不審な働きかけがあった場合には、テレビ東京までご連絡ください。