総力取材!世界の沸騰現場から...日本の未来が見える
- NAVIGATOR
- 鎌田靖
2015年3月16日放送
常に変化・進化を続ける世界経済。「未来世紀ジパング」取材団は、変化の起きている“沸騰する現場”に直撃取材!日本ビジネスマンが見たことのない世界の今をレポートする。
そして、スタジオでは遠くに思える世界の現場と日本の繋がり、さらには日本の未来にどう影響があるのかを分かりやすく、かつ専門的に解説。
沸騰現場は赤道直下、南太平洋に浮かぶ小さな島国キリバス共和国とナウル共和国。日本人にはあまり馴染みのない国だが、実は歴史的にも深い繋がりがある。2つの国は現在それぞれ重大な危機に直面しているが、その姿はイソップ童話の「アリとキリギリス」のように好対照だ。キリバスは海面上昇で国土沈没の危機にあり、海外でも通用する人材の育成に務める「アリ」。一方かつては世界5位、日本の2倍のGDPを誇ったナウルは今や「肥満率世界一」の不名誉な称号だけが残る「キリギリス」。2つの島国に世界が抱える問題の縮図があった。
キリバスの歌で語り継がれる「日本コーズウェイ」
日本からオーストラリアを経由し丸2日間、日付変更線のすぐ東に位置し「世界で最も日の出の早い国」と呼ばれるキリバス共和国。70年以上前の「タラワの戦い」で太平洋戦争の激戦地としても知られる。日本はキリバスにインフラなど多くの支援を行い「ニッポン・コーズウェイ」と呼ばれる島と島を結ぶ道路も建設。住民からは歌として語り継がれるほどだ。しかし人口10万人の小さな島国は今、国家存亡を掛けた重大な危機に直面している。2050年に国の8割が浸水すると警告され大統領が下した決断は国民の移住だった。「世界が欲しがる人材を育てる」と国を挙げて若者たちの職業訓練を開始。中でも人気は日本のカツオ漁船だ。日本の支援によってできたカツオ漁船の乗組員を養成する学校。しかし日本に行けるのは2人に1人の狭き門。初めての日本語学習、職人技“一本釣り”の技術など感動の卒業式までを密着取材した。
日本のカツオ漁船を目指すキリバス人
太平洋の絶海の孤島、ナウル共和国。人口は1万人足らず、東京都の港区とほぼ同じ広さで世界でも3番目に小さい国だ。そんなナウルはかつて日本の2倍のGDPを誇る「世界一裕福な島国」だった。税金も医療費も無し、住宅まで国から支給されていたのだ。しかし繁栄を支えてきたリン鉱石が枯渇。すると国の財政も事実上破綻し今では肥満率90%「世界一の肥満国」という称号だけが残る。産業もなく観光資源もないナウルは世界の最貧国に転落してしまったのだ。そんな太平洋の島国ナウルに今なぜかソマリアやアフガニスタン、中東などの紛争地帯から難民が続々と押し寄せていた。ベールに隠れた難民キャンプを潜入取材、驚きの実態をスクープした。
世界一の肥満率90%
ナウルの難民キャンプを潜入取材
1985年日本経済新聞社入社。1994年~ワシントン支局、1998年~経済部編集委員、2000年~フランクフルト支局長、2004年~論説委員、兼国際部編集委員。1面コラム「春秋」を執筆。
太平洋の島国で国土が沈みゆく危機にある「キリバス」。その姿はイソップ童話の働きアリに例えられる。キリバスには歴史的背景もあり、日本から大規模なインフラ建設など様々な支援が行われてきた。そして今求められているのが「人への支援」なのだ。日本の支援で30年近くキリバスの若者たちに漁業を教えてきた「カツオの一本釣り学校」。現在、日本のカツオ漁船で約400人のキリバス人が働いている。「魚を与えるのではなく、釣り方を教える」という支援のあり方を表す言葉のように経済的な自立を促し、人材を育てるまさに「人アリき」の支援が重要さを増しているのだ。
最近、「未来世紀ジパング」に出演できると持ちかけて、多額の金銭を要求する業者があるとの情報が寄せられました。
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