総力取材!世界の沸騰現場から...日本の未来が見える
- NAVIGATOR
- 鎌田靖
2018年6月13日放送
常に変化・進化を続ける世界経済。「未来世紀ジパング」取材団は、変化の起きている“沸騰する現場”に直撃取材!日本ビジネスマンが見たことのない世界の今をレポートする。
そして、スタジオでは遠くに思える世界の現場と日本の繋がり、さらには日本の未来にどう影響があるのかを分かりやすく、かつ専門的に解説。
世界の長寿ランキングで2位の日本。長寿の秘密と言われるのが豊富な「発酵食品」だ。醤油や味噌をはじめ1000年以上の歴史を誇る「麹」に世界から注目が集まっている。さらに海外では受け入れられなかった健康食の代表「納豆」もついにブームが・・・。市場規模は10兆円に急拡大と予想されている"健康・長寿食"の秘密と可能性を追った。
世界の長寿ランキングで3位のイタリア。100人に1人が百寿者という“長寿世界一の村”として知られるのが南イタリアのチレントだ。世界の研究チームが競って調査を始めた注目の長寿村はがんなどの三大疾病やアルツハイマー病が極端に少ないことが分かった。その理由も「地中海式」と呼ばれる秘伝の健康食だったのだ。
イタリア秘伝の「地中海式料理」
美食の国フランスで、ミシュランの星付きシェフを唸らせている日本の調味料がある。日本でも一大ブームとなった「塩麹」だ。これまでのフランス料理に革命を起こすかもしれないと言われるメニューの数々。仕掛け人として奮闘する日本人ビジネスマンを追った。
星付きシェフの「塩麹のコース」
「世界5大健康食品」に選ばれた日本の納豆。アメリカニューヨークでは今、日本では想像できない新たな納豆の食べ方が生まれている。ホットサンドにトルティーヤ巻き、デザートまで。そして超おしゃれな瓶詰めの「NY納豆」が1600円以上という高級品にも関わらず、バカ売れしているという。そして驚きの製造現場に辿り着いた。
NYで納豆ブーム到来
今週のテーマは発酵食。身近な食材ですね。味噌、醤油、納豆に日本酒も。
そもそも発酵とは微生物(菌)が生きるために糖やたんぱく質を食べる(分解する)時、人間にとって役に立つものが生まれること。同じ微生物の分解でも人間にとって有害なものが生まれると腐敗となります。その発酵で生まれた食材が世界的に注目されています。イタリアの長寿村でも日本の長寿村でも長生きの秘訣は発酵食にありました。詳しくは番組をごらん頂きたいのですが、今回私は長野県北部の松川村を取材しました。
5月下旬、前日までの雨もあがり北アルプスの山々を望む自然豊かな松川村。北アルプスが生んだ美しい水、その水で作られる米。男性長寿日本一の村に輝くのも当然というたたずまいです。村の人たちはどんな食事をしているのか、倉科サクミさん(80)の自宅をお邪魔しました。
きゅうりや長イモの漬物、野沢菜、味噌汁、醤油を作るときにできる“醤油の実”(これ絶品です)など。やはり発酵食が目立ちます。そして何よりも驚いたのは、どれも塩辛くないこと。薄味なんです。でももちろんおいしい。かつて長野は塩分摂取量が多い地域だったのですが、健康指導により食の環境が大きく改善しました。塩分は減らしても発酵食のうまみがおいしさを支えているということなんでしょう。
倉科さん、おいしい食事ありがとうございました。
さて、発酵食の代表といえば納豆。この納豆を世界に売り込もうという動きも紹介しました。あの独特のにおいが受け入れられるのか?なかなか苦戦しているようですが、そもそも外国からやってきた食べ物はなかなか受け入れられないものです。大げさに言えばある文化と異文化が衝突するからです。でも長い年月をかけて次第に受け入れられていく。これが文化の融合、本来の意味での国際化ということではないでしょうか。
番組のゲストのひとり、イタリア人のパンチェッタ・ジローラモさんは毎朝納豆と、オリーブオイルを召し上がっているそうです。まさに国際化を体現しています。
納豆がんばれ!NATTOと呼ばれる日まで。
最近、「未来世紀ジパング」に出演できると持ちかけて、多額の金銭を要求する業者があるとの情報が寄せられました。
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