総力取材!世界の沸騰現場から...日本の未来が見える
- NAVIGATOR
- 鎌田靖
2018年8月8日放送
常に変化・進化を続ける世界経済。「未来世紀ジパング」取材団は、変化の起きている“沸騰する現場”に直撃取材!日本ビジネスマンが見たことのない世界の今をレポートする。
そして、スタジオでは遠くに思える世界の現場と日本の繋がり、さらには日本の未来にどう影響があるのかを分かりやすく、かつ専門的に解説。
今、世界の街に奇抜なデザインの建物が次々に出現。それを一目見ようと多くの観光客が押し寄せ、莫大な経済効果が生まれている。そんな「一生に一度は見たい」世界各地の驚きの建物を一挙紹介。この夏、マカオにオープンした最高級ホテル。日本の新国立競技場で話題になった建設不可能"アンビルトの女王"ザハ・ハディドの設計だ。建物の真ん中に穴の空いた異様な形で、柱を一つも使っていないという驚きのホテルだ。さらに世界中から観光客を呼び込む、スペインの美術館は"建築界の鬼才"フランク・ゲーリー氏が設計。建築が街を復活させた「ビルバオの奇跡」とは・・・。さらにスイスでは、日本式の「木」を取り入れた建築が大人気に。自然との調和そして温かみ、コンクリートから「木」の時代へ。日本が誇る建築家、隈研吾氏が知られざる木造建築の凄さを語る。
ザハ設計「穴の空いたホテル」
ビルバオ・グッケンハイム美術館
隈研吾氏が設計 スイスの木造建築
「東洋のラスベガス」マカオにこの夏、異様な形をした最高級ホテルがオープンした。デザインしたのはザハ・ハディド氏。亡き後も世界各国で80以上ものプロジェクトが進行している。さらにスペイン・ビルバオが「死んだ街」から復活を遂げた奇跡の物語も紹介する。
ザハ設計「穴の空いたホテル」
「日本的な工法」や「木を使う」建築に世界が注目している。世界の木材建築をリードする日本人が建築家の隈研吾氏。2020年東京五輪、新国立競技場も手がける隈氏にロングインタビュー。世界でなぜ「木」が選ばれるようになったのか、知られざる舞台裏を明かす。
ビルバオ・グッケンハイム美術館
隈研吾氏が最も影響を受けたという世界的建築家・丹下健三。“恒久平和の象徴の地”広島平和記念公園は丹下が設計したものだ。「原爆ドームなしには、完成しなかった」という驚きの構図に込めた一人の建築家の信念とは・・・。
隈研吾氏が設計 スイスの木造建築
それほど多くはありませんが、建築家のインタビューは何度かやったことがあります。
設計が得意な方、スケッチが何よりも好きな人もいました。共通しているのは自分の作品に対する強い自信。どちらかというと自己主張が強く、芸術家肌。とっつきにくい人のほうが多かったように感じます。悪い意味ではありません、念のため。
今回インタビューした建築家の隈研吾さんは、全く違いました。何しろ「建築家は一人じゃ何もできない。建築は謙虚でなければならない」という方なんですから。その思想は、隈さんが設計した新国立競技場に明確に示されています。辺りを睥睨するような、あのど派手なザハ・ハディド氏の案と比べて隈さんの新国立は、ずっと地味。周りの緑に溶け込んでいます。
「オリンピックというイベントは当然大事ですが、建物はそのあともずっと使われる訳だから、あの場所としっくりくるものがいい。目立つものを作るという発想ではなく、オリンピックの後も市民とか近所に住んでいる人に『いい森だね』と思わせるものにしたかった」。隈さんは、新国立への思いをこのように話してくれました。そういうことなんですね。大きさを競い合うような西洋建築とは発想が違うのです。そうした自らの建築を隈さんは「負ける建築」と言ったりします。自虐的な表現なのですが、これについて聞くと次のような答えが返ってきました。
「20世紀の建物は自己主張をするものでした。自分が目立って周りがすべてわき役になるような。つまり勝つ思想ですね。でも勝つ思想で都市を作ると、全体としてひどくアンバランスなものになってしまいます。むしろ周りに対して自分が負けるくらいのつもりで作っていかないと。コンクリートの時代とは違う人間の時代の建築に変わらないといけない。それが『木』というものじゃないかと思うのです」。「負ける建築」という控えめな表現の背後にある強い信念を感じ取ることができました。
最後に、建築家として目指すものは?と聞きました。
「建物をつくって喜んでもらえるのが大好きなんです。僕はカッコいい建築を作ろうとは思ってなくて、みんなが僕の建物でハッピーになって、ハッピーになってくれた人と僕が友達になれることが理想ですね」。なんてカッコいいんだろう!
最近、「未来世紀ジパング」に出演できると持ちかけて、多額の金銭を要求する業者があるとの情報が寄せられました。
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